ジュリアンの紹介:2017年フランス映画。ベネチア国際映画賞で最優秀監督賞にあたる銀獅子賞を受賞したグザヴィエ・ルグラン監督の長編デビュー作となります。離婚した両親の板挟みにあった少年が父親のDVに苦悩していく様を描いています。
監督:グザヴィエ・ルグラン 出演:ドゥニ・メノーシェ(アントワーヌ・ベッソン)、レア・ドリュッケール(ミリアム・ベッソン)、トマ・ジオリア(ジュリアン・ベッソン)、マチルド・オヌヴー(ジョゼフィーヌ・ベッソン)、マチュー・サイカリー、ほか
映画「ジュリアン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ジュリアン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ジュリアンの予告編 動画
映画「ジュリアン」解説
この解説記事には映画「ジュリアン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジュリアンのネタバレあらすじ:起
両親が離婚してしまい11歳の少年ジュリアン(トマ・ジオリア)は姉ジョセフィーヌと母ミリアム(レア・ドリュッケール)の元で暮らすことになります。元夫アントワーヌ(ドゥニ・メノーシェ)に会わせたくないミリアムでしたが裁判所の命令により隔週末に息子ジュリアンを会わせなければなりませんでした。
離婚してからアントワーヌとミリアムは互いの実家に住んでいました。そして離婚してから初めての面会の日ジュリアンは体調が悪いと言って面会をやめようとします。するとアントワーヌはミリアムに連絡をし、約束を破るのなら訴えると言い無理やりジュリアンを連れてこさせました。
ジュリアンのネタバレあらすじ:承
アントワーヌの実家で自分の祖父母がいてもジュリアンは浮かない顔つきです。帰り際にアントワーヌはジュリアンにミリアムに話をさせて欲しいとお願いしますがジュリアンは母はいないと言い張ります。
母ミリアムを守るため嘘をつき続けるジュリアン。その健気な姿はアントワーヌをより刺激してしまい、彼のイライラは徐々に溜まっていき爆発寸前まできてしまいます。そしてついにジュリアンの嘘を見破ってしまったアントワーヌ。ただミリアムに会いたい一心だった彼の心が狂気で帯びていきます。
ジュリアンのネタバレあらすじ:転
ミリアムが新しく引っ越しをしようとしている事を見抜いたアントワーヌはジュリアンを恫喝し、新居まで案内させようとします。ジュリアンは嘘の道を教え降ろしてもらった隙を見て逃げ出します。アントワーヌも追いかけますがジュリアンを捕まえることができず、落ち着きを取り戻した頃に戻ってきたジュリアンを家まで送り届けました。
姉ジョセフィーヌの高校のパーティに参加したジュリアン。パーティの最中にミリアムが外にアントワーヌの車が停まっていることに気づきます。アントワーヌを問い詰めに行ったミリアム。まだ妻も子供も愛していると懸命に訴えるアントワーヌをミリアムは冷たくあしらいます。
ジュリアンの結末
パーティも終わりミリアムとジュリアンは新居へ帰宅し就寝しようとしました。突然鳴り響いたインターホンに驚いた二人でしたがインターホンは何度もなり続けます。ようやく鳴り止んでホッとしているとエレベーターが動く音が聞こえ部屋の前にアントワーヌがいる事が分かりました。ドアを蹴破ろうとせんくらいにドアを叩くアントワーヌ。ミリアムはジュリアンを家の奥に避難させて警察に通報します。
ついに持っていた猟銃でドアを壊し入ってきたアントワーヌ。部屋を物色しながらミリアムの名を叫んでいます。警察の指示でバスタブに隠れていた二人。いよいよ浴室までアントワーヌが来た所で警察がかけつけアントワーヌを拘束します。悲痛な叫びを上げながらミリアムに訴えるアントワーヌでしたがそこにはただ怯えるだけのミリアムとジュリアンしかいませんでした。アントワーヌは連行されていきます。ミリアムとジュリアンは無事保護されたのでした。
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