キリング・グラウンドの紹介:2016年オーストラリア映画。秘境ガンジリー滝にキャンプに行った婚約中のイアンとサム。先客がいたため二人は、先客のテントから少し離れて準備をします。翌朝、隣のテントに誰もいないことに気づき、少し離れた森で赤ちゃんが倒れているのを見つけます。キャンプ中に人殺し二人組に襲われるという内容のサバイバルホラーです。イアンらの話と、先客のロブ一家の3日前の話が、同時進行で進むため当初違和感を感じますが、中盤には話の筋が見えてきます。
監督:デイミアン・パワー 出演者:アーロン・ペダーセン(ジャーマン)、イアン・メドウズ(イアン)、ハリエット・ダイアー(サム)、アーロン・グレナン(チョーク)、マヤ・スタンジ(マーガレット)、ジュリアン・ガーナー(ロブ)、ティアーナ・クープランド(エム)ほか
映画「キリング・グラウンド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キリング・グラウンド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「キリング・グラウンド」解説
この解説記事には映画「キリング・グラウンド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キリング・グラウンドのネタバレあらすじ:起
医師のイアンが恋人のサムと、新年をキャンプで迎えようと車で走っています。途中でサムが買い物をしている時、イアンは犬を乗せたジープの男・ジャーマンに「ガンジリー滝に行きたいんだが?」と聞きます。ジャーマンは「道路に舗装がないから4WDでないと厳しい。その上流のストニー・クリークに行ったらどうだ?あそこなら道も良くキャンプ場になっている」と教えます。「考えてみる」と答えたイアンでしたが、そのままガンジリー滝へ向かいます。
ガンジリー滝まで行く途中の駐車場には先客の4WDがあります。河原に降りるとテントが張られています。景色を見たサムは「ここがいい。結婚しよう」と言います。「隣の人が変な人でもいいんだね」と言うイアンにうなずくサム。テントを張り、イアンは森へ薪を拾いに行きます。その途中でオーリーと書かれた子供の帽子を拾います。
ジャーマンは一緒に住むチョークとバーにいます。女の子と同じテーブルに座り「猟に行こう」と誘いますが、女の子は乗って来ません。そんな二人を見た非番警官は、「おとなしく家ですごせ」と忠告します。
やがてバーは新年を迎え、客が盛り上がります。そのころイアンとサムもテントの中で新年を祝います。翌朝、隣のテントには誰もいないことにサムが気づきます。
キリング・グラウンドのネタバレあらすじ:承
イアンらがやってくる2日前、4WDに乗ってキャンプに来たのは、ロブ、マーガレット、エム、オーリーの4人家族でした。夜になり、ロブが「ガンジリー滝で先住民族が開拓者たちに虐殺されたんだ」と話します。
翌朝、「行かない」と言うサムを残しロブとマーガレットは幼いオーリーを抱き歩いてガンジリー滝へ向かいます。一人のエムは日差しの強さに耐えられなくなり、4WDに乗りひと眠りします。
チョークとジャーマンが4WDの中で寝ているエムを見つけます。チョークが「やろうぜ」と言うと、ジャーマンは「昔それをやって刑務所に入っただろう」と言います。物音に気付いたエムが起きると、中を覗き込むチョークを見て怖くなり、クラクションを鳴らし続けます。この音を聞いたロブは「うちの車だ」と言ってマーガレットと引きかえします。
ロブは車に向い、マーガレットはオーリーを抱いてキャンプに戻ります。銃で脅し車からエムをおろした時、ロブが襲いかかります。オーリーを置いて見に来たマーガレットも襲われ、ロブとマーガレットは木へ縛られ、エムは縛られて寝かされます。エムのスマホを見ていたチョークが、赤ちゃんのオーリーがいることを知り、キャンプに探しに行きますがいませんでした。
キリング・グラウンドのネタバレあらすじ:転
イアンは車がパンクしていることに気づき、サムが見ている前でタイヤを交換しはじめます。その時、赤ちゃんが倒れているのを見つけます。赤ちゃんはオーリーで、ぐったりしているため、医師であるイアンが様子を見ます。脱水症状ですぐ危険はないが病院が必要です。携帯の電波が無く困っていると、そこへチョークがやって来ます。
チョークは「この地区で野生の豚の駆除をしている」と言います。イアンが「隣のキャンプの家族がいない。その子供だと思うが赤ん坊が大変だ、病院へ連れて行ってくれ」と言うと、チョークは「3日前はガンジリー滝へ行くと言っていた。病院は車で戻るより、この山を越えればすぐある、一緒に行ってやる」と言います。イアンはサムに「何かあったらクラクションを鳴らせ」と言って、チョークと山道を歩きはじめます。
ジャーマンとチョークはロブの頭に空き缶を乗せ射撃を始めます。ロブが怖がって空き缶を落とすことから、チョークはロブの頭を撃ち抜きます。マーガレットは空き缶を乗せまいと抵抗します。ジャーマンがマーガレットを気絶させ空き缶を頭に乗せ撃ちはじめますが、やがてジャーマンはマーガレットの胸を撃って殺します。そして倒れているエムを射殺し二人は歩いていなくなります。
キリング・グラウンドの結末
一人で待つサムの前にジャーマンがやって来ます。一方イアンは殺されているロブとエムを見つけます。チョークはマーガレットがいない事に気づき探します。近くで倒れていたマーガレットを見つけたイアンが話をします。生きていたマーガレットが何か言おうとした時、チョークがマーガレットを射殺します。
イアンはチョークを押し倒し走って逃げます。銃声を聞いたサムでしたが、話をしていたジャーマンが車の中のサムを捕まえようとします。サムは持っていたナイフでジャーマンの手首を切り、オーリーを抱いて逃げます。
イアンを追うチョークが人影を見て発砲します。倒れていたのはジャーマンでした。怒りに燃えるチョークはオーリーを抱いたサムを捕まえ、ジャーマンのところへ連れて行くと、オーリーを奪い取って放り投げます。ジャーマンが「オレを殺してくれ」と言います。チョークはためらわず射殺します。
サムを近くの木に吊るしイアンを誘い出そうとするチョークの様子をずっと見ていたイアンは、死んだジャーマンの車のキーを盗み、車で町へと降り警察に連絡します。ジャーマンの横には飼い犬のバンジョーが座っています。
現れないイアンに、怒ったチョークはサムを乗せ車で町に向います。途中でサムが暴れ車は壁に激突します。イアンを乗せたパトカーがチョークの車を見つけると、中にいるサムを見て警官二人が歩いて行きます。しかしこれが罠で、チョークが2人を射殺します。そしてサムの肩を撃ち抜くと、サムにパトカーを運転させ走り出します。
サムがイアンに「赤ちゃんはどこ」と聞くと「知らない」と答えます。オーリーはバンジョーが咥えていっていたのでした。赤ちゃんを見捨てて一人で逃げたイアンに怒りをおぼえたサムは、猛スピードを出し急ハンドルで車を横転させると、チョークを引きずり出し石で頭を何度も殴って殺します。意識が戻ったサムは病院のベッドでした。起き上がり隣の部屋を見ると、イアンが寝ていました。
以上、映画「キリング・グラウンド」のあらすじと結末でした。
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