べルベット・アサシンの紹介:2009年イスラエル,フランス,アメリカ映画。夫と一人娘を捨てウクライナを飛び出したガーリャは、テルアビブで組織にパスポートを取り上げられ、殺し屋をする羽目に。ウクライナに帰りたいガーリャは、夫から毎日DVをうけるエレノアと仲良くなり、二人でこの町から逃げる計画をたてますが…という内容のイスラエル・フランス・アメリカ合作のバイオレンスアクション映画です。同名タイトルのゲームとは無関係です。
監督:ダニー・ラーナー 出演者:オルガ・キュリレンコ(ガーリャ)、ニネット・タイブ(エレノア)、ゾハール・ストラウス(エレノアの夫)、リロン・レヴォ(ロニ)、ウラジーミル・フリードマン(ミシュカ)ほか
映画「べルベット・アサシン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「べルベット・アサシン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
べルベット・アサシンの予告編 動画
映画「べルベット・アサシン」解説
この解説記事には映画「べルベット・アサシン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
べルベット・アサシンのネタバレあらすじ:起
テルアビブの売春クラブで働くガーリャとニーナは、隙を見で逃げ出します。しかしニーナはすぐに捕まり、ガーリャも追い詰められて二人は監禁されました。二人はミシュカらに暴行されパスポートを取り上げられます。最後まで抵抗するニーナは刺され、ガーリャは気絶しました。
意識が戻ったガーリャに、ミシュカが「ニーナは浜に埋めた、オレのいう事を聞け」と言うと、ガーリャは「逃がしてくれ」と頼みます。するとミシュカは「それならオレの仕事を手伝え」と言って、車に乗せてレストランの前に着きます。
ミシュカは「窓際に座る二人の男を射殺してこい」と二人を教えます。ガーリャが無視するとミシュカは、ガーリャの娘のイェレーナの画像を見せます。ウクライナにいる一人娘の命が狙われるかもしれないと思ったガーリャは、店に入りトイレで一人を射殺します。もう一人に追いかけられますが、ミシュカらが射殺しました。
そしてミシュカは、汚いアパートの部屋をガーリャに与えます。娘に電話をかけるガーリャでしたが、夫から「母親は死んだと教えている」と言われて電話を切られました。ガーリャがベッドで寝ていると、隣の部屋から夫の怒鳴り声と妻を暴行する音が聞こえました。
べルベット・アサシンのネタバレあらすじ:承
毎日のように隣の部屋から夫のDVの様子が聞こえてくる中、ミシュカがキエフ行きの旅券を持って来ます。ガーリャが「パスポートとお金は?」と聞くと「2日後だ」と言われます。
その夜も隣から、夫のDVの激しい音が聞こえました。ガーリャが文句を言いに行くと、夫から出て行けとばかり突き飛ばされます。翌日、DVを受ける妻のエレノアに話しかけたガーリャは、その後お互いに話をするようになり仲良くなります。エレノアはガーリャの部屋に入るようになり、壁に書かれた自分とイェレーナの絵を見ます。エレノアはガーリャに「夫は普段は優しいの」とこぼしました。
翌日、エレノアは自分の勤めるスーパーで、イスラエルの買い物の方法を教えたり、ヘブライ語を教えたりします。ミシュカがやってきました。クラブの前で「赤いドレスのバルビーという女の頭を撃ち抜いて殺せ。バルビーはボスのロニの女だが、これはロニの命令だ」と言います。クラブに入ると、トイレに行ったバルビーをつけて銃口を向けます。命乞いをするバルビーの頭を撃てず、腹を撃って逃げました。
翌日、ミシュカはロニに「次は許さない」と言われます。ミシュカはガーリャに「バルビーは死んでいない。病院に入院している、次は殺せ」と命じます。部屋に戻り一人涙を流すガーリャでしたが、隣の部屋からはDVの様子が聞こえていました。
べルベット・アサシンのネタバレあらすじ:転
エレノアからサッカーくじを誘われます。エレノアは「当たったら逃げ出して人生をやり直したい」と言います。そして妊娠していることをガーリャに教え「子供の為に逃げたい、このままだと殺されるかもしれないし、私が殺すかもしれない」と言います。
エレノアと二人でいる時ミシュカが入って来ます。エレノアが出て行くと、ミシュカはガーリャを殴り飛ばし「早くバルビーを殺せ」と言うと、ガーリャはナイフをミシュカの首に突きつけ追い出します。
エレノアの通う病院にバルビーが入院していました。エレノアに付き添って行き、ガーリャはトイレに行くと言って看護師の服を着てバルビーの部屋に入ります。ガーリャの部屋でエレノアが拳銃を見つけます。理由を聞くエレノアでしたが、ガーリャはしゃべりませんでした。エレノアは「理由は言わなくてもいいから、撃ち方を教えて」と頼みます。
雨の夜、ガーリャはエレノアに拳銃の撃ち方を教えました。エレノアの勧めでガーリャは女を清めるミクヴァに行きます。そこでガーリャはエレノアに「4年前、夫と1歳の娘を捨ててウクライナから出てきた」と話します。体を清めてアパートに戻ると、1台の車が止まっていました。乗っていたのはミシュカの手下でした。殺されると感じたガーリャはエレノアを部屋に帰します。
べルベット・アサシンの結末
男は「パスポートと金を渡すから車に乗れ」と言いますが、ガーリャは逃げます。銃撃しながら追ってくる車から逃げ切ったガーリャは、エレノアに電話をします。「今から一緒に逃げよう」と言うと、エレノアは「子供の為に変わると言ってくれた。私はあなたのように逃げない」と言います。
ガーリャはロニの部屋に押し掛け、銃を突きつけてパスポートと金を奪います。そしてウクライナに帰る為、空港にいました。エレノアに電話で別れを告げると「やっぱり殴られた、死んだかもしれない」とエレノアが言います。飛行機に乗るのを止めてアパートに戻ると、エレノアの夫が血を流して倒れていました。
「二人で逃げよう」と準備をしていると、ロニと子分たちがやってきます。ガーリャは部屋にあったハサミでロニの隙をついてメッタ刺しにして殺し、子分を射殺してバスターミナルへ二人で向かいます。
ロニが殺されたことを聞いたロニの子分は、ミシュカを射殺し「オレがボスだ」と叫びます。そして二人を追いました。バスに乗った二人でしたが、新しいボスたちに見つかります。ボスらがバスに乗り込んだ時、ガーリャがいきなり銃撃します。子分たちを殺したものの、ボスに腹を撃たれてうずくまりました。
トドメを刺そうとした時、背後からエレノアがボスを射殺しました。エレノアに抱えられてバスに乗ったガーリャは、薄れて行く意識の中でイェレーナと再会する夢を見ました。
以上、映画「べルベット・アサシン」のあらすじと結末でした。
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