チェルノブイリ1986の紹介:2020年ロシア映画。1986年、当時のソ連の構成国だったウクライナで発生したチェルノブイリ原子力発電所事故を題材にしたディザスタードラマです。『ヴァンパイア・アカデミー』『ハードコア』のダニーラ・コズロフスキーが監督・製作・主演を兼任、世界を揺るがした事故を消防士の視点から描いたフィクションとなっています。
監督:ダニーラ・コズロフスキー 出演者:ダニーラ・コズロフスキー(アレクセイ・カルプーシン)、オクサナ・アキンシナ(オリガ・サヴォスティナ)、フィリップ・アヴデーエフ(ヴァレリィ)、ラフシャナ・クルコヴァ(ジーナ)、ニコライ・コザック(ボリス・ボブリン大佐)、マクシム・ブリノフ(ニキータ)、イゴール・チェルニェヴィッチ(トローピン)、アルトゥール・ベシャストニィ(ミハイル)、サムヴェル・タデヴォシアン(ティグラン)、ドミトリー・マトヴェーエフ(ユーリィ)、アレクサンドル・アリャベーエフ(イワン)、ニコライ・アムソノフ(コーリャ)、パーヴェル・ダヴィドフ(セメン)、ニキータ・カルピンスキー(ドミトリー)ほか
映画「チェルノブイリ1986」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「チェルノブイリ1986」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「チェルノブイリ1986」解説
この解説記事には映画「チェルノブイリ1986」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
チェルノブイリ1986のネタバレあらすじ:起
1986年、当時ソビエト連邦の構成国だったウクライナ、チェルノブイリに近い町プリピャチ。消防士のアレクセイ・カルプーシンは10年前に別れた元恋人で美容室で働くオリガ・サヴォスティナと再会を果たしました。
実はオリガはアレクセイとの間に、アレクセイと同じ名の息子をもうけていました。10歳になる息子、通称アリョーシャの存在を知ったアレクセイはオリガとの関係を修復する決意を固め、勤務地の変更を願い出て受理され、キエフに異動することになりました。
アレクセイは映画好きのアリョーシャのために8mmフィルムカメラをプレゼントしました。しかし、アレクセイはオリガやアリョーシャと3人で行く予定だったピクニックの約束を反故にしてしまい、オリガに呆れられてしまった挙げ句に新天地への同行も断られてしまいました。
アレクセイの送別会が行われた日の夜、アリョーシャはアレクセイからもらったカメラを手に友人と外に出かけました。そこでアリョーシャらが見たのは大爆発を起こしたチェルノブイリ原子力発電所の姿でした。
チェルノブイリ1986のネタバレあらすじ:承
4月26日未明、アレクセイはオリガとの復縁が実現しなかったと思い、単身でキエフに向かおうとしていました。その時、アレクセイはチェルノブイリから爆発音と落ちてくる大量の鳥を見て異変に気づき、急遽通りかかった消防車に乗り込み、チェルノブイリに向かいました。
アレクセイは現地に着くなりすぐさま消火活動に加わりましたが、先に現地入りしていた同僚のミハイルたちが次々と被曝していきました。アレクセイは同僚たちと共に病院に搬送されましたが、アレクセイは到着が遅れたことで重度の被爆こそは免れていました。
アレクセイは事故対策委員会の会議に招集されました。アレクセイは以前に原発の火災点検を行い、通路内を把握していたことから専門家の一人として抜擢されたのです。アレクセイは今回の事故は過去に例を見ない未曾有の重大事故であり、原子炉の地下にある貯水タンクに原子炉から溶けだした核燃料が落下すると大規模な水蒸気爆発が発生し、大量の放射性物質が欧州全域に飛散する危険性があることを聞かされました。委員会は貯水タンクの排水弁を手動で操作して水を放出し、水蒸気爆発を食い止める作戦を打ち立てており、作業従事志願者を募りましたが、アレクセイは作戦への参加を拒否してその場を立ち去りました。
チェルノブイリ1986のネタバレあらすじ:転
プリピャチ一帯には避難命令が出されており、アレクセイはオリガやアリョーシャと合流しました。アレクセイは住民たちと共にこの町から避難しようとしましたが、実はアリョーシャは友人たちと原発の爆発を目撃したことで被爆していたのです。
アレクセイは委員会が作業に従事するにあたっての条件としてスイスで最新鋭の放射線治療を受けることができることを思い出し、オリガと別れて再び委員会に向かいました。アレクセイは委員会に自分の代わりにアリョーシャに治療を受けさせたいと願い出、作業に志願しました。
4月28日、アレクセイは技術者のヴァレリィ、ダイバーのボリス・ボブリン大佐と共に原発の内部に入り、制御盤の電源を入れて水を放出しようと試みましたが、その途中でニキータが命を落としてしまいました。浸水が進むなか、アレクセイ、ヴァレリィ、ボリス大佐は何とか制御盤の電源を入れることに成功しましたが、肝心の排水ポンプは作動しませんでした。ボリス大佐は手動で水を放出することを決断、単身で行動しようとしましたが、大量の放射線を浴びたことで命を落としてしまいました。
作戦は失敗し、病院に撤退したアレクセイはオリガと合流しました。アリョーシャはスイス行きの飛行機に搬送され、アレクセイとオリガはアリョーシャを見送った後に二人で一夜を過ごしました。
チェルノブイリ1986の結末
アレクセイとヴァレリィは新たなチームと共に再度原発に挑みました。二人は協力しながら水没した通路を通り、手動で排水バルブを作動することに成功しましたが、地上に脱出する目前でヴァレリィは水死してしまいました。
ヴァレリィは死の間際にアレクセイを助けるため命綱を切断していましたが、アレクセイはヴァレリィを助けるために通路へと戻っていきました。水が放出された後、アレクセイはヴァレリィの亡骸と共にレスキュー隊によって助け出されましたが、アレクセイは既に大量の放射線を浴びていました。アレクセイは隔離施設に収容され、オリガは放射線医ジーナの計らいで最期を迎えようとしていたアレクセイと対面を果たしました。
事故から3ヶ月後。アリョーシャがスイスでの治療を終えて回復し、オリガの待つキエフに到着しました。オリガはアリョーシャを出迎えました。
以上、映画「チェルノブイリ1986」のあらすじと結末でした。
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