海辺の家族たちの紹介:2016年フランス映画。父が倒れた事をきっかけに兄妹が故郷に集まる事になりました。各自それなりに問題を抱えていて、もがき苦しんでいます。兄妹が集まったこと、同じ移民の兄妹と出会った事で兄妹たちの考えに少しずつ変化が現れてくるのでした…。
監督:ロベール・ゲディギャン 出演:アリアンヌ・アスカリッド(アンジェル)、ジャン=ピエール・ダルッサン(ジョセフ)、ジェラール・メラン(アルマン)、ジャック・ブーデ、アナイス・ドゥムースティエ(ヴェランジェール)、ロバンソン・ステヴナン、ほか
映画「海辺の家族たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「海辺の家族たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
海辺の家族たちの予告編 動画
映画「海辺の家族たち」解説
この解説記事には映画「海辺の家族たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
海辺の家族たちのネタバレあらすじ:起
冒頭、父モーリスが倒れるところから始まります。
娘のアンジェルが久々にマルセイユに帰郷しました。長男アルマンと次男ジョセフとも久々に対面しました。しかし、久々に会ったのにどこかぎこちない感じを見せます。
モーリスは幸い命を落とすまではいきませんでしたが、回復は全く見込めない状態です。これからどうするのか?それを話し合うために3人は集まったのです。
アルマンは兄妹の中で唯一町に残っていました。モーリスが経営していたレストランを継いだのもアルマンです。
アンジェルはパリで女優として活躍している事もあり、町には20年振りに帰ってきました。彼女はとある事件のせいで父と仲違いしていて、帰らない理由の1つとなっていました。
ジョセフも若い婚約者であるヴェランジェールに愛想をつかされ意気消沈している状態です。
こうして、兄妹3人とも何かの問題を抱えていて、父の面倒はアルマンが看ると話しますが、事態はなかなか前には進みませんでした。
海辺の家族たちのネタバレあらすじ:承
父とも仲良くしてくれていた隣人のマルタン夫妻。家賃が値上がりした事で支払いが苦しくなり、家を失う寸前まできてしまいます。彼らの息子イヴァンが支援すると言いますが、夫妻は頑なに拒否、しかし生活は楽になりません。
ある日、イヴァンが夫妻の様子を見に行くと、二人は自ら命を絶ってしまうのでした。
アンジェルが父を拒否していたのには、ある理由がありました。
アンジェルには過去に娘がいて、仕事で父に預けていたのですが、父の不注意で娘は海で溺れて亡くなってしまいます。以降、アンジェルは父とは疎遠になり、町にも帰ってきませんでした。
最近この町に移民がよく港に流れ着いていて、何かと問題になっています。今日も憲兵が町を見回っていました。
海辺の家族たちのネタバレあらすじ:転
ヴェランジェールがイヴァンに好意を寄せるようになったり、漁師の青年バンジャマンは歳の離れたアンジェルに恋をしてアタックを始めたりと、やはり3兄妹の周りはなかなか落ち着きそうにありません。
アルマンが手入れされていない土地を整備していると、まだ幼い移民の3兄妹が隠れているのを発見します。言葉が通じないながらも、どうにかコミュニケーションをとり、介抱するアルマンたち。
いつかやってくる憲兵や警察に対して彼らを突き出すのか?きっと彼らの両親は死んでいなくなっているのは容易に想像できます。
アルマンたちは話し合い、3兄妹を匿うことに決めました。それからジョセフやアンジェルにも少しずつ変化が見え始めます。
海辺の家族たちの結末
婚約者であるヴェランジェールの気持ちを取り戻そうと町に連れてきたジョセフでしたが、どうやっても彼女の思いは戻らないと悟ったジョセフは、彼女の別れを受け入れ、町に残りアルマンと共に父の面倒を見ることにしました。
歳の離れた間柄を気にし、バンジャマンの猛アタックを拒否していたアンジェルも、彼の懸命な思いを受け止める事にし、二人は付き合う事になりました。
アンジェルは町に残るわけではありませんが、少し仕事をセーブしてなるべく帰って来ようという気持ちになりました。それはバンジャマンの存在も大きいのでしょう。
移民の3兄妹を匿う事を決めた事で、アルマンたちの気持ちにも変化があらわれました。子供の頃のような気持ちに戻ったようです。このまま移民の彼らと暮らすのか、また彼らの帰れる場所を探してあげるのか分かりませんが、アルマンたち3兄妹も移民の3兄妹も、少し前を向いて暮らしていけそうです。
以上、映画「海辺の家族たち」のあらすじと結末でした。
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