美しき結婚の紹介:1981年フランス映画。妻子ある男との不倫関係に嫌気がさし理想の結婚を求めて奔走する、甚だ自分勝手で思い込みの激しい主人公の姿を描いたエリック・ロメールの「喜劇と格言劇」シリーズ第2作。
監督:エリック・ロメール 出演:ベアトリス・ロマン(サビーヌ)、アンドレ・デュソリエ(エドモン)、アリエル・ドンバール(クラリス)、フェオドール・アトキン(シモン)、ユゲット・ファジェ(マリース)、ヴァンサン・ゴーティエ(クロード)、ほか
映画「美しき結婚」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「美しき結婚」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
美しき結婚の予告編 動画
映画「美しき結婚」解説
この解説記事には映画「美しき結婚」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
美しき結婚のネタバレあらすじ:起
パリで暮らし、古美術商で働きながら美術史の勉強をしているサビーヌ(ベアトリス・ロマン)。彼女は妻子ある画家シモン(フェオドール・アトキン)と不倫中だったが、その関係に嫌気が差し、これから相手を探して結婚する、と言って別れを告げる。
医者と結婚し好きな絵を描いて過ごす親友クラリス(アリエル・ドンバール)を羨むサビーヌは、自分も玉の輿に乗ることを決意、クラリスの弟の結婚式で、彼女の従兄弟で弁護士のエドモン(アンドレ・デュソリエ)を紹介されると、彼を結婚相手と決めつけて気持ちが先走っていく。
美しき結婚のネタバレあらすじ:承
気を引くために、陶器を探しているというエドモンに店を通さず勝手な取引をし、彼と食事することに成功したが、そのことで店主から怒られたサビーヌは、仕事の不満をぶつけてさっさと辞めてしまう。
また、昔の恋人に再会すると、エドモンとの結婚を自慢。玉の輿で専業主婦になるのだと言うサビーヌに元カレは呆れ顔だが、彼女は共働きの元カレ夫婦を批判する。
ところがサビーヌの思い込みとは裏腹に、多忙なエドモンとは中々連絡が取れない。実家での自分の誕生日パーティ―に招待しても現れないことで、クラリスを相手にヒステリックになっていたサビーヌだったが、エドモンが遅れてやってきたことで一転有頂天になる。
美しき結婚のネタバレあらすじ:転
母親に紹介したあと自室に引き込むが、何も進展がないまま、来て早々彼は仕事だと言って帰ってしまう。へそを曲げ招待客そっちのけで部屋に引きこもるサビーヌを見かねた母は、エドモンとは釣り合わない、せっかちすぎるとたしなめる。
パリに戻ったサビーヌは、毎日のようにエドモンの職場に電話を入れるが、いつも不在。折り返しの電話もないことにいら立った彼女はついに職場へ押しかける。
強引に入り込み、やっとの思いでエドモンを捕まえたサビーヌに、彼は今は結婚を考えておらず、サビーヌに対しても友達としての感情しかもっていないと告げる。
美しき結婚の結末
それを聞いたサビーヌは自分も友達のつもりだった、結婚など考えていないと言い、しまいには卑怯な男だと罵倒したあげく、訪れたエドモンの顧客にまで悪態をついて職場を後にする。
その後会ったクラリスにも、エドモンのことは好きではなかったと悔し紛れに言い放つ。
全てが白紙に戻されたサビーヌだったが、ある日、列車に乗り込み本を広げた彼女がふと目を上げると、向かいの席に座る男性と視線がぶつかりあうのだった。
以上、映画「美しき結婚」のあらすじと結末でした。
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