草の上の昼食の紹介:1959年フランス映画。人工授精による出産を提唱し、大統領選への出馬も目指す生物学者が、素朴な田舎娘と出会ったことで自説が覆される喜劇。監督は画家ルノワールの次男。
監督:ジャン・ルノワール 出演:ポール・ムーリス、カトリーヌ・ルヴェル、フェルナン・サルドゥ、ジャクリーヌ・モラーヌ、ポーレット・デュボスト、シャルル・ブラヴェット、ほか
映画「草の上の昼食」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「草の上の昼食」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「草の上の昼食」解説
この解説記事には映画「草の上の昼食」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
草の上の昼食のネタバレあらすじ:教授の野望
生物学者アレクシ博士は時の人だった。彼は人類にも人工授精を取り入れて優良な子孫を残し、男女間の生殖行為を抑制すべきだという持論のもと、欧州連合の大統領選にも出馬を目指していた。その支持基盤を確かなものとするため、彼はガールスカウト組織者の女伯爵マリーと結婚することになっており、マスコミを集めてのお披露目として森の中の“草の上の昼食会”が開かれることになっていた。
草の上の昼食のネタバレあらすじ:人工授精ばんさい!
田舎の農家で父、姉夫婦とその子供たちと暮らすネネットは、新聞で博士の記事を読んで興奮していた。怠け者の義兄に苦労する姉を見るにつけ、男はいらないが子供は欲しいと思っていたネネットは、人工授精を受けようと実験台になるべく博士のもとを訪れ、小間使いとして働くことになる。
草の上の昼食のネタバレあらすじ:草の上の昼食会
“草の上の昼食会”当日、ネネットも同行しなんとか博士に近づこうとするが昼食会の準備に追われて話をすることができない。そんな中、マリー、博士のいとこ、崇拝者、マスコミらが続々到着して昼食会が始まるが、突然嵐のような突風が吹き荒れて人々は逃げ惑い、仲間とはぐれ風に翻弄される博士をネネットが助ける。風がおさまり戻ろうとしたとき、近くでキャンプをしていた若者たちに誘われて彼らに人工授精の話をする。ネネットは人工授精の実験台になりたいと申し出るが、博士は取り合わず、仲間の元へ戻ろうと森の中へ入っていく。
草の上の昼食のネタバレあらすじ:理性と本能
ひとり残されたネネットが川で水浴びを始めると、そこへ道に迷った教授が迷い出てくる。裸で水浴びをするネネットの姿に見とれ、その美しさに惹かれた教授は彼女と愛を交わし、若者らのキャンプで共に一夜を過ごす。
高ぶる気持ちに説明のつかない教授は、このまま戻って騒ぎになることを恐れて誘われるままにネネットの実家に身を隠し、そこで2人は愛の日々を過ごす。
しかしある日、教授の居場所を突き止めた関係者らがネネットのもとを訪れ、彼の未来のために身を引いてほしいと説得し、それを聞いたネネットは教授の知らない間に姿を消す。彼らが現れたことを知った教授は慌ててネネットを捜すが既に彼女は去った後で、教授は仲間らに無理やり連れ戻される。
草の上の昼食の結末:愛の結晶
ネネットの居場所がわからないまま、教授はマリーとの結婚式を迎えていた。準備に追われているホテルの中をうろついていた教授は、そこで働くネネットに出くわす。教授の子を妊娠し、出産費用のために働いていることを聞いた教授は彼女の手をとり、結婚式の会場に入っていく。式は急遽、教授とネネットのものになってしまった。
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