ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠の紹介:2014年フランス映画。いわくつきのダイヤをめぐって様々な思惑が絡み合う中、主人公シモンと相棒アルベールはダイヤ盗難を計画する。ベルギー・アントワープを舞台に巧妙に仕組まれる盗難計画が実行される。様々な複線が張り巡らされるこの複雑なストーリーの結末は?
監督:エリック・バルビエ 出演:イヴァン・アタル(シモン)、ベレニス・ベジョ(ジュリア)、ジャン=フランソワ・ステヴナン(アルベール)、アントワーヌ・バズラー(シラ)、ほか
映画「ラストダイヤモンド 華麗なる罠」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ラストダイヤモンド 華麗なる罠」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ラストダイヤモンド 華麗なる罠」解説
この解説記事には映画「ラストダイヤモンド 華麗なる罠」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠のネタバレあらすじ:起
フランス・パリ、とあるホテルの一室でガスバーナーを金庫に向ける二人組がいました。本作の主人公シモンと相棒のアルベールです。しばらくしてレストランで今日の稼ぎを話すシモン達の姿が。二人は巧妙な手口で金品を掠め取る窃盗犯でした。次のターゲットの話に移る二人。近々行われる競売で興味深い品が取引されると話します。持ち主に不幸をもたらすといういわくつきのダイヤモンド「フロレンティン」。最近発見され競売にかけられるこの宝石はその価値4000万ユーロ。そしてアルベールはこの窃盗計画にシモンを誘います。しかしシモンは最近出所したばかりでまだ保護観察中の身でした。観察中は警察への定時出頭の義務とパリの外へ出られない。しかし参加を決意するシモンはアルベールの紹介でシラと手を組むことに。競売会場はベルギー・アントワープにあるホテル。警備システムの情報と警備員リストを入手したと話すシラ達。一方、競売関係者内である事件が起こっていました。競売を主催するはずだったマリーが車で亡くなったのです。ダイヤの持ち主ド・クルシー夫人に競売関係者のガレーが別の主催者を推薦します。しかし夫人はマリーの娘ジュリアの意向を聞きたいといいます。ジュリアはフロレンティンを母と共に探し出した功労者です。しかし保険や警備の手配など素人には難しいとガレーは話します。その意見を聞いてなお夫人は譲りません。その夜ジュリアは競売の主催者となることを決心します。
ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠のネタバレあらすじ:承
シモン達はアントワープ郊外に拠点を設置し計画を練ります。まずダイヤが保管されているケースを開くには二つのチップ内臓の鍵が必要で複製は不可能。第一の鍵は警備主任がホテル四階にある司令室で守っており、第二の鍵は主催者であるジュリアがホテルの自室、備え付けの金庫の中に保管していて進入は警備が厳重で困難です。計画では第二の鍵を複製した偽物とすり返る予定です。複製には本物の鍵の写真と両面の型が必要となります。またホテル側に内通者を用意したとのことでした。その一方ジュリアは競売の準備に奔走中。ガレー達競売関係者との確執など問題だらけ。そこへ警備コンサルタントとして接触するシモン。母のマリーに競売の警備について相談を受けたと語ります。しかしマリーの死により契約は打ち切ると告げるシモン。またマリーとは昔から取引があることを匂わせます。ジュリアはシモンの素性を調べます。しかし調査を引き受けたのもシモン達の仲間です。作られた数々の経歴を見せられ競売の準備にシモンの力を借りようと接触します。シモンはプロを装い警備についてのアドバイスを提供、徐々にジュリアの信頼を得ていきます。ある時ジュリアに彼女の部屋の安全性を確認したいと告げます。ジュリアの自室には第二の鍵がある金庫があります。金庫の暗証番号を入手するため小型カメラを設置。その後ジュリアと共にパーティへ。徐々に接近する二人の距離。カメラの情報から金庫を開け第二の鍵を手にするシモン。ジュリアの目をかい潜り作業します。鍵の写真を入手するも型をとる作業で目撃されそうになり誤魔化すためジュリアと男女の関係をもつことに。一方別行動の仲間達。第一の鍵を手に入れるためホテルへの進入経路を探ります。ある老婦人の家からホテル地下に進入できると考え老婦人の留守を狙い作業を開始。しかしアルベールのミスでシラ達の作業中に老婦人が帰宅。結果、老婦人を殺すことになりシラはアルベールを殴りつけます。拠点に戻るアルベールの顔を見てシモンはシラに対し怒りをあらわにします。その後アルベールは完璧な偽の第二の鍵を作りますが年齢を理由に計画から退くことをシモンに伝えます。パリへと戻るアルベール。その後ジュリアに第二の鍵をガレーに渡すよう指示します。
ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠のネタバレあらすじ:転
定時出頭のためシモンは警察へ。ある事から刑事にパリから出ていることを感づかれます。刑事が尾行するとパリをでる列車に搭乗するシモンが。刑事の前に防犯課のフォーレ刑事を名乗る人物が接触してきます。「シモンは窃盗を計画しており現行犯で逮捕したい。犯行まで4時間。それまでは通常どおりにしていろ」と告げられます。シモンとシラはフロレンティンの精巧な模造品も用意。そしてお酒に細工を施しかばんへ。それぞれの配置場所に散っていく仲間。いよいよ競売が開かれます。シモンは競売会場に入り内通するホテルマンにかばんを預けます。シラ達は地下通路を通ってホテルの地下、エレベータシャフトの傍に待機。タイミングを合わせシモンがエレベータに乗り込み途中で手動操作に切り替え地下に移動。シラ達はフックでそのエレベータの下に取り付きます。その後シモンの操作で五階へ。四階と五階の間で停止させエレベータに取り付くシラ達は通気口から四階へ侵入します。そんな中、第一の鍵を保管庫から取り出した警備主任が一階から四階の司令室に移動しはじめます。シラ達に制圧された司令室、そこに警備主任が入ってきます。第一の鍵を奪取。警備員の服に着替えるシラ達。内通者のホテルマンはかばんに入ったお酒を給仕係りに渡します。会場では客にお酒が配られています。ジュリアが演台でダイヤの歴史を語る中、お酒を飲んだ客の一部が倒れはじめます。会場が混乱する中シモンはガレーを昏倒させます。客を搬送するためかけつける救急隊員。隊員に運ばれるガレーに近づき彼の持つ第二の鍵を偽物とすり替えることに成功するシモン。混乱する会場を尻目にシモン達はフロレンティンの元へ。「ダイヤを監視する」と警備員に告げ展示室に入ります。二つの鍵を使いケースを開ける二人。フロレンティンを用意した偽物と交換します。しかし会場にフォーレ刑事が現れ「窃盗犯がいる」とジュリアに告げます。突入する警官に囲まれ逮捕されるシモン達。拘束されて連れて行かれるシモンにジュリアは疑問を告げますが何も言わず連行されていきます。”やったー”パトカーの中で騒ぐシモン達。駆け付けた警官達はシモン達の仲間だったのです。
ラスト・ダイヤモンド 華麗なる罠の結末
海上を走るクルーザーで大騒ぎするシモンと仲間達。少し席を外すシモンはクルーザーの奥へ。その間にシラはフロレンティンを懐に入れクルーザーの操縦室にいる一人の仲間と合流、サイレンサー付きの拳銃を取り出し騒ぐ仲間を撃ち殺し始めます。奥から戻ってくるシモンの前には仲間達の無残な姿が。戸惑うシモンにシラは銃撃を浴びせます。シモンは海の中へ。クルーザーでは死体の懐に盗んだ宝石の一部をしのばせ海に放り込むシラ達の姿が。早朝、浜辺に流れ着いたシモンは近くにあった車を盗みアルベールの元へ。ラジオでは窃盗団の死体と宝石の一部が見つかり、銃撃戦の跡から窃盗団は仲間割れを起こし全員死んだことに。フロレンティンも海の底に消えたと報じています。一方ジュリアはシモンとの関係を疑う警察の事情聴取を受けます。釈放されるものの全ての役職から外されるジュリア。シモンはアルベールと会い事情を説明、自分を殺そうとしたシラの素性を問い詰めます。アルベールはシラが12年前ジブチで大使館の軍関連の仕事をしていたと語ります。過去のジブチ在フランス大使を調べるシモン。そこには以前に会ったド・メジエールの名が。さらに調べると不審な事件が浮かび上がります。ジュリアに連絡をとるシモン。調査で分かった死亡事件にはマリーの死因と一致するものがありました。”母は殺されたの”シモンはド・メジエールの知人でガレーと面識があり、また警備関係の資料を手に入れられる人物を調べろと伝えます。該当者はジュリアの父でした。また父の友人フィリップには黒い噂が。ジュリアは父を問い詰めます。実はジュリアの父は警備情報の横流しなどをしていました。その事実を母マリーに知られ友人フィリップに相談したのですがその後シラが対処しマリーが亡くなった。そう告白した父を連れシモンの元へ。ジュリアの父から計画を聞きだすシモン。宝石は二日後ルクセンブルグでロシア人に売却される予定。現場にはシラも来るといいます。またジュリアの父は現地で鑑定人とともに待機することになっていました。翌日、宝石店を訪ねるジュリア。フロレンティンの偽モノを製作して貰います。ジュリアを鑑定人に仕立て鑑定現場で宝石をすり替えようというのです。ジュリアは変装して鑑定人として父に同行。舞台はルクセンブルグへ。買い手のロシア人が二人の前に現れます。その車でセラール銀行へ。あとを追跡するシモンとアルベールは貸金庫で受け渡しをするのだろうと予想します。そしてシラとフィリップが到着。緊迫する中、ダイヤのすり替えに成功するジュリア。”このダイヤは偽ものです。”困惑するシラですが買い手は憤慨して立ち去ります。帰りのエレベーターの中、父の一言で鑑定人がジュリアであることがバレてしまいます。シラ達はジュリア達を拉致。それに気づくアルベールから失敗の連絡が。シモンはすぐに車を現場に向け走らせます。シラ達の車は地下駐車場の出口へ向かっています。そこに上から駆け付けるシモンの車がシラ達の乗る車に突っ込みます。衝突。衝撃から回復したフィリップは車から逃走、アルベールに捕まります。シラはダイヤを持って逃げるジュリアを見て銃口をジュリアへ。娘の危機にジュリアの父はシラを阻みますが撃たれてしまいます。シモンはジュリアを追うシラを見て追いかけます。一方ジュリアは逃げた先が行き止まりで車の下に隠れるもシラに見つかります。危機の中追いついたシモンはシラを拘束します。そして警官隊が登場。フロレンティン事件 判決、組織的首謀者ド・メジエール 懲役15年 実行犯シラ、フィリップ 終身刑 シモン 懲役2年。そして2年後。シモン出所。再び仕事に誘うアルベール。断りきれず窃盗目的で入ったホテルの一室でジュリアの出迎えを受けます。
以上、映画ラストダイヤモンド 華麗なる罠のあらすじと結末でした。
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