キラー・セッションの紹介:2017年フランス映画。南フランスの小さな田舎町を舞台に、組織を裏切った凄腕の暗殺者とその行方を追う冷酷非情な暗殺者が壮絶な死闘を繰り広げる姿を描いたフランス発のバイオレンスアクションです。
監督:エリック・ヴァレット 出演者:トメル・シスレー(男)、テレンス・イン(トッド)、パスカル・グレゴリー(警部)、ステファーヌ・ドゥバク(ジャン=フランソワ・ネリ)、エリカ・サント(ステファニー)ほか
映画「キラー・セッション」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「キラー・セッション」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
キラー・セッションの予告編 動画
映画「キラー・セッション」解説
この解説記事には映画「キラー・セッション」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
キラー・セッションのネタバレあらすじ:起
南フランスの小さな田舎町。ある冬の夜、この町ではフランスとコロンビアのそれぞれの麻薬密売組織が売買取引を行う予定になっていました。取引場所に先に到着したコロンビアの組織の前に一人の凄腕の殺し屋の男(トメル・シスレー)が現れ、その場にいた組織の者たちは全員殺害されました。
その後、遅れてやってきたフランスの組織は凄惨な現場を目の当たりにし、自分たちが犯行に関わったのではと疑われることを恐れて痕跡を消し、急いでその場から立ち去りました。一方、逃走中に傷を負ってしまった男は近くの農家の主人である黒人男ウマル(セドリック・イドー)に助けられましたが、ウマルは男がなぜか「助けを呼ぶな」と言うのに不信感を抱いて通報しようとしました。その時、男は銃を取り出すとウマルの幼い娘ゾーイ(ヴィクトワール・デ・ブロック)を人質に取り、ウマルの妻ステファニー(エリカ・サント)にウマルを地下室に閉じ込めるよう命じました。
キラー・セッションのネタバレあらすじ:承
男は元々ある犯罪組織に属する暗殺者でしたが、足を洗おうとして抜け出してきたのです。一方、フランスの組織が隠蔽を図ったものとみられる丸焦げになった3人の死体が発見され、警察も捜査に動き出していました。やがてウマルの家に警部(パスカル・グレゴリー)が訪ねてきて、応対したステファニーは何も知らないと警部を帰しましたが、薄々犯人はこの男に違いないと感づきました。男は仕方がなかったと犯行を認め、3人の死体が現場から30キロ離れた場所に遺棄されていたことを知り、何者かが移動したことに気が付きました。
その頃、コロンビア組織のボス、アルバロは部下を殺されて取引を潰されたことに激怒、冷酷非情なアジア系の殺し屋・トッド(テレンス・イン)を雇い、フランスに向かわせました。
キラー・セッションのネタバレあらすじ:転
男に殺害されたのは、アルバロの息子ハビエルとその護衛ロドリゴ、そして現地の弁護士でした。トッドはまずハビエルの家に押しかけて愛人のサスキアを拘束、裸にしてドラッグを打ち拷問を加えました。サスキアは本当に何も知らないと命乞いしましたが、トッドは中国式の拷問方法とばかりにサスキアを惨殺してしまいました。
一方、男はウマルの家の中を物色しているうちに、ゼネガルからの移民であるウマルがこの町の心無い住人からいわれなき差別を受けてきたこと、警察は見て見ぬふりだったことを知ります。一家は畑を荒らされたり家畜を殺されたり、家のドアには黒人を侮辱する落書きが書かれていました。その頃、ステファニーは地下室にウマルへの食事を運ぶふりをして密かにナイフを渡しており、ウマルはナイフで拘束を解いて脱出しようとしましたが男によって再び地下室に幽閉されました。
キラー・セッションの結末
トッドは男がコロンビア組織の者を殺害した現場を目撃した人物を問い詰め、男は黒人の農家に匿われたことを証言しました。目撃者は用済みとばかりにトッドに殺され、目撃者の仲間であるウマルを差別してきた住民たちはウマルの仕業だと疑い、武器を手にウマルの家へ迫ってきました。ところが、ちょうどウマルの家を訪れていたトッドが居合わせており、トッドは住民たちを次々と殺していき、更には通報を受けた警察までもが駆け付けて辺りは修羅場と化しました。その時、住民の一人がウマルの家に突入、男は入って来た住民を殺しました。これでウマルを差別してきた者たちは全員自業自得の死を遂げました。男はウマルの拘束を解き、銃を渡してトッドを撃つよう指示しましたが、心優しきウマルとステファニーはトッドを撃つことができません。男は警部にとどめを刺そうとしているトッドを射殺、ウマルの家に大金を置いていくと静かにその場から立ち去っていきました。
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