パッセージ 牙剥く森の紹介:2015年オーストラリア映画。アメリカ人の旅行者が、旅先で遭遇した異常現象を描くサスペンス・ホラー。マヤ、そして双子の兄妹のトビーとアメリア。気楽なバックパッカーの3人は、訪れたオーストラリアのビーチで明るい2人組の青年、ジョーディーとオスカーに声をかけられる。すぐさま仲良くなった5人だったが、その夜、オスカーから“レモンツリー・パッセージ”という場所に出没する、車に轢かれて死亡したバイカーの霊の話を聞かされる。
監督:デヴィッド・キャンベル 出演者:ジェシカ・トヴェイ(マヤ)、ティム・フィリップス(ジョーディー)、ピッパ・ブラック(アメリア)、ニコラス・ガン(サム)、ティム・ポーコック(トビー)、アンドリュー・ライアン(オスカー)、ピエラ・フォード(ブリアナ)ほか
映画「パッセージ 牙剥く森」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「パッセージ 牙剥く森」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
パッセージ 牙剥く森の予告編 動画
映画「パッセージ 牙剥く森」解説
この解説記事には映画「パッセージ 牙剥く森」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
パッセージ 牙剥く森のネタバレあらすじ:起
オーストラリアのシドニー。ある夜、自宅のガレージにいた1人の男が、突然の停電に驚きます。懐中電灯を探していると、背後を何者かが横切る気配が。ラジオからはいきなり音楽が聞こえ、恐怖に駆られた男は銃を取り出し弾を込めます。どこからか男の名を呼ぶ声がします。「サム…」。男は振り向き、震えながら銃を自分の頭に向けて引き金を引きます。弾は出ません。電球が割れて飛び散り、周囲は真っ暗になります。場面は昼間のビーチに変わります。アメリカから来た3人の旅行者、マヤと双子の兄妹アメリアとトビーが浜辺に寝転んでいると、地元民のジョーディーとオスカーが話しかけてきます。5人は意気投合し、夜は焚火を囲んで怪談話で盛り上がります。オスカーが、車に轢かれたバイカーの霊が出るという場所“レモンツリー・パッセージ”へ行こうと誘います。5人が車で向かうと、不気味な光が追ってきます。オスカーやアメリアは幽霊だと大喜びしますが、マヤには見えず、なぜか鼻血を出します。夜も更け、皆はジョーディーの家に泊まります。ジョーディーは兄のサムに皆で映画を見ようと声をかけますが、なぜかサムは部屋に閉じこもります。
パッセージ 牙剥く森のネタバレあらすじ:承
眠りについたマヤは恐ろしい夢を見ます。悲鳴を上げて目覚めるとなぜかクロゼットの中にいます。アメリアがマヤを落ち着かせます。その夜、5人は再びレモンツリー・パッセージへ向かいます。オスカーは車を降りて1人で外に立ち、光を探します。オスカーの携帯が切れ、姿が見えなくなりました。ジョーディーがオスカーの携帯にかけますが不通。アメリアとトビーは、オスカーを探しに林の中へと入って行きます。車内に残ったマヤとジョーディーはキスをしますが、マヤは突然咳き込み、火のついた煙草を吐き出します。車内はガス臭くなり、車から出てトランクを開けたジョーディーはオスカーの死体を発見します。マヤの脳裏に何かの映像が浮かびます。うろたえるジョーディーと反対に、マヤはオスカーの携帯と1枚の紙切れを見つけて隠します。戻ってきたアメリアにオスカーが死んだと言いますが、トランクの中の死体が消えています。2人にからかわれたと思ったアメリアは怒り出します。マヤが持っていたオスカーの携帯には、彼が殺害された時の声が入っていました。しかしマヤがジョーディーに携帯を見せた途端、携帯は故障。ジョーディーとアメリアは、マヤの言うことを信じようとしません。
パッセージ 牙剥く森のネタバレあらすじ:転
遠くでトビーの声がします。3人が向かうと、トビーは首に縄を巻かれた状態でこと切れていました。マヤの脳裏にまたあの奇妙な映像が浮かび、足もとの小枝が“RUN〈逃げろ〉”と形づくるのを見て3人は走り出します。一方、サムがジョーディーを探すため林の中を歩いていました。林の中ではマヤ、アメリア、ジョーディーが焚火をたいて休んでいます。マヤが拾った紙きれは、今日と同じ11月28日にブリアナという19才の少女が行方不明になった新聞記事でした。マヤの目の前にブリアナが現れ、マヤを林の奥へと導きます。アメリアとジョーディーは驚いてマヤの後を追います。浜辺を1人で歩くサムは、おれ達はブリアナに殺されたと言う男の声を聞きます。恐怖に怯えていたサムは、我に返って走り出します。ブリアナに導かれたマヤは、自ら湖に落ちます。ジョーディーも飛び込みマヤを探しますが見当たりません。1人残ったアメリアを、サムが羽交い絞めにして林の中へ連れ込み木に縛ります。怯えて何も言えないアメリアを放置し、サムはジョーディーを探しに姿を消します。湖に沈むマヤは、サムと仲間達がブリアナを乱暴して殺害、湖に沈めた様子を見ています。ジョーディーがマヤを見つけ、湖から救い出しました。
パッセージ 牙剥く森の結末
林の中をさまよったジョーディーとマヤは、木に縛られたアメリアを発見します。アメリアの縄を切るナイフをとりにサムの車に向かったマヤ。しかしブリアナがマヤに憑りつき、車を発進させてアメリアを轢き殺します。アメリアのもとに戻ってきたサムは、木に縛られたジョーディーを発見します。横にはブリアナが憑依したマヤがいました。マヤはサムに言います。「あんたは私を殺した」。そして、レモンツリー・パッセージの光が見えた者は死に、見えない者は憑りつかれると言います。それを聞いたジョーディーはショックを受け、サムに自首するよう頼みます。マヤはサムに背を向け、5つ数えます。マヤの中にいるブリアナは、ジョーディーの命をも奪おうとしていました。追い詰められたサムは、自分に銃を向けて発砲します。銃声と共に、マヤも気を失います。ブリアナの霊は消え、正気に戻ったマヤはサムの死体を見て恐怖に驚きます。ジョーディーは、マヤがブリアナに憑りつかれていたことを教えます。「サムはけりをつけたんだ」と、兄の死に肩を落とすジョーディーをマヤが抱きしめます。朝が訪れ、マヤとジョーディーはうつろな目をしたまま車に乗り込み、レモンツリー・パッセージから走り去ります。遠くで光が瞬きました。
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