麗しき日々の紹介:2013年フランス映画。息子ほどに若い男性と出会って関係を持った初老の女性。その情事に溺れて一時人生の輝きを取り戻すが、やがて自分のいるべき場所に気づく。海辺の風景が美しいヒューマンドラマです。
監督:マリオン・ヴェルヌー 出演:ファニー・アルダン(カロリーヌ)、ロラン・ラフィット(ジュリアン)、パトリック・シェネ(フィリップ)、ジャン=フランソワ・ステヴナン(ロジェ)、フェオドール・アトキン(ポール)、ほか
映画「麗しき日々」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「麗しき日々」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
麗しき日々の予告編 動画
映画「麗しき日々」解説
この解説記事には映画「麗しき日々」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
麗しき日々のネタバレあらすじ:起・輝きをもう一度
60歳になるカロリーヌ(ファニー・アルダン)は、夫フィリップ(パトリック・シェネ)や娘、孫に囲まれ、何不自由ない生活をしていたが、5ヶ月前に親友をガンで亡くし、歯科医の仕事も職場のいざこざから辞めて、空虚な日々を送っていた。
見かねた娘たちの勧めでカルチャースクールに出かけたカロリーヌだったが、高齢者ばかりが集まり、老人ホームのような光景に我慢できず、スクールを後にする。しかし自宅のPCが故障したことで再びスクールへ出向き、パソコンのクラスに出席すると、帰り際に講師のジュリアン(ロラン・ラフィット)がカロリーヌを呼びとめ、歯の痛みを訴えて彼女に治療を頼む。
元同僚の歯科医師を紹介するが、すぐには治療できないと言われ、しかたなくカロリーヌがジュリアンの治療をする羽目になる。治療のあと、ランチを共にすると、ワインと若い男との会話でカロリーヌは久しぶりに華やいだ気分になり、ジュリアンの求めに1度は拒んだものの、自らカルチャースクールの彼の部屋を訪れ、関係を持つのだった。
麗しき日々のネタバレあらすじ:承・甘美な泥沼
若いジュリアンには別の女の存在が見え隠れするものの、カロリーヌは彼との関係を続けるようになり、彼女自身生き生きとし始める。一方でフィリップはカロリーヌが再び歯科医として働けるよう、医療関係者をディナーに招くが、当の本人はディナーに遅れ、嫌がっていたはずのスクールの話を嬉々として語り、あげくジュリアンからの呼び出しに応じてディナーを中座する。
夜間の外出、化粧、マリファナやタバコ、裏返しのセーター… そんな妻の変化に、夫が気づかないわけがない。フィリップはカロリーヌに「ツメが甘い、浮気するならバレないようにやれ」と言い放つのだった。
麗しき日々のネタバレあらすじ:転・揺れ動く心
夫に知られ、スクールのスタッフにも勘付かれたことで、カロリーヌはジュリアンに、2人の今後の関係について問いただすが、興味がなさげで他の女との関係を隠そうともしないジュリアンに別れを告げる。フィリップにも彼とは別れ、スクールへはもう行かない、と話すが、妻を取り戻す努力をするつもりはない、と言われてしまう。
それでも再びジュリアンから、会ってほしいというメールを受け取ったカロリーヌは、口実を作って彼と旅行に出かける手はずを整える。見かねたフィリップが荷物をまとめて家を出て行こうとするのを、カロリーヌは止めようとするが、「本気で止めてみろ」と言われて手が止まるのだった。
麗しき日々の結末:決断の時
ジュリアンとの旅行を選んだカロリーヌは、車で空港へ向かう。カウンターで手続きをしていたジュリアンがその場にいた若い女と親しげに話し始めたのを、ぼんやり見つめていた彼女の隣に老女がやってくる。
彼女と話すうちに自分の居場所を確信したカロリーヌは、その場でジュリアンに別れを告げ、フィリップの元へ帰っていくのだった。
以上、映画「麗しき日々」のあらすじと結末でした。
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