6階のマリアたちの紹介:2010年フランス映画。別題「屋根裏部屋のマリアたち」。1960年代のパリを舞台に、中流階級夫婦の夫ジャン=ルイと彼に雇われたマリア、その仲間であるメイドたちとの交流をメインに繰り広げられるコメディ。2012年に日本でも上映されている。フランス映画賞の第37回セザール賞で、助演女優賞・美術賞・衣装デザイン賞の3部門にノミネートされた。
監督 :フィリップ・ル・ゲ 出演:ファブリス・ルキーニ(ジャン=ルイ・ジュベール)、サンドリーヌ・キベルラン(シュザンヌ・ジュベール)、ナタリア・ベルベケ(マリア)、カルメン・マウラ(コンセプシオン)ほか
映画「6階のマリアたち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「6階のマリアたち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「6階のマリアたち」解説
この解説記事には映画「6階のマリアたち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
6階のマリアたち(屋根裏部屋のマリアたち)のネタバレあらすじ1
舞台は1962年のパリ。高級アパルトマンに住み、祖父から受け継いだ証券会社の社長にして、資産家のジャン=ルイ。彼の唯一のこだわりは「3分半の半熟ゆで卵」です。朝食のゆで卵が固ゆでだったとメイドを叱りつけるのも日常茶飯事でしたが、ある日彼女は妻のシュザンヌとの口論の末、メイドは仕事を辞めてしまいます。たまっていく洗い物や洗濯に新しいメイドを探していたシュザンヌは、友人から「今の流行は勤勉なスペイン人」と聞き若いスペイン人のマリアを雇います。要領が良い彼女は良く働き、また彼女の作るゆで卵はジャン=ルイが求める半熟具合そのもので大変気に入りました。
6階のマリアたち(屋根裏部屋のマリアたち)のネタバレあらすじ2
しばらくして、マリアが暮らす6階の屋根裏部屋を訪れたジャン=ルイはその狭さと設備の悪さに驚きました。そこへ同じくアパルトマンで働くスペイン人メイドたちから、トイレが詰まっていて使えないと伝えられると、その日のうちに水道屋を呼び、修理を頼んで彼女達から大層喜ばれました。これをきっかけに他のメイドたちとも交流が盛んになり、彼女たちを何かと気にかけていきました。いつも明るく楽しく生きようとするマリア達の姿は、ジャン=ルイに自身の生き方を見つめ直す機会を与えてくれるようになっていくと共に、マリアを1人の女性として恋したうようになっていきます。
6階のマリアたち(屋根裏部屋のマリアたち)のネタバレあらすじ3
以前の夫と違い活き活きとした姿に、シュザンヌは会社の顧客である魔性の未亡人と噂されていた、べッティーナとの不倫を疑いはじめました。家を空け、メイドたちとのディナーを楽しんでいたジャン=ルイを、べッティーナと浮気していたと勘違いしたシュザンヌは夜遅くに彼を追い出してしまいます。行き場を無くした彼はマリアの部屋へ向かい、屋根裏部屋でメイドたちと一緒に暮らし始めました。今まで味わえなかった自由を体感し、楽しく過ごす日々でしたが、マリアはかつて資産家の男との間にできた後、養子に出して行方不明になった息子の行方を、メイドであり叔母のコンセプシオンから教えられました。マリアはシュザンヌにこれを告げ息子に会いに行くためにメイドを辞めてしまいますが、少なからず慕っていたジャン=ルイには打ち明けられず、そのまま故郷のスペインへ帰国しました。
6階のマリアたち(屋根裏部屋のマリアたち)の結末
仕事を辞めて、会社を部下に任せようと決めたジャン=ルイでしたが、既にマリアは屋根裏部屋に居らず、他のメイドたちからも教えられていなかったことにショックを受けました。それから3年が経ち、ジャン=ルイはシュザンヌと別れマリアを探すためにスペインにやって来ました。実家に帰っていたコンセプシオンを訪ねますが、彼女から「息子を引き取った後は分からない」と告げられます。しかし、帰ろうとした際にコンセプシオンの夫から、マリアがここから離れた場所にある村にいると教えられます。教えられた村へ向かうと、マリアの息子ミゲルに出会い、彼の家に案内されました。洗濯物を干していたマリアが振り向いた瞬間ジャン=ルイの姿に気付き、彼に向かってほほ笑んだところで物語は幕を閉じます。
この映画の感想を投稿する