映画「リトルバード 164マイルの恋」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リトル・バード 164マイルの恋の紹介：2012年アメリカ映画。大都会の青年に恋をしてしまった田舎町の不良少女が、親友の真面目な少女と共に退屈な故郷を飛び出し、青年に会うために旅に出て様々なことを経験していく様を描いた青春ムービーです。
監督：エルジン・ジェームス 出演者：ジュノー・テンプル（リリー・ホバート）、ケイ・パナベイカー（アリソン・“アリー”）、カイル・ガルナー（ジェシー）、クリス・コイ（デイヴィッド）、カルロス・ペナ（ルイス）、ニール・マクドノー（ホーガン）、ケイト・ボスワース（ボニー・ミュラー）、レスリー・マン（マーガレット・ホバート）ほか
この解説記事には映画「リトルバード 164マイルの恋」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
やんちゃな不良少女のリリー・ホバート（ジュノー・テンプル）は母のマーガレット（レスリー・マン）と共にゴミだらけの汚い湖畔の寂れた田舎町に暮らしていました。リリーは叔母のボニー（ケイト・ボスワース）の小さい赤ん坊の面倒を見つつ、ボニーの煙草を盗んでいました。
リリーには性格が正反対の真面目な少女で大親友の“アリー”ことアリソン（ケイ・パナベイカー）がおり、よく自転車二人乗りをして町中を走り回り、線路沿いで煙草を吸いながら他愛もない話をしていました。そんなリリーは過保護でお節介焼きなマーガレットを内心疎ましく思っており、いつかこの退屈な田舎町から出ていきたいという思いを胸に秘めていました。
そんなある日、リリーとアリソンはマーガレットやボニーらが出店している町外れのフリーマーケットに出かけ、そこでロサンゼルスからやって来た青年のジェシー（カイル・ガルナー）やデイヴィッド（クリス・コイ）たちと知り合いました。リリーはジェシーとすぐに恋に落ち、連絡先を交換するとキスを交わして別れました。
リリーはジェシーとの出逢いをきっかけにロサンゼルスへ行って彼に再会しようと思い立ち、アリソンの叔父ホーガン（ニール・マクドノー）の車を盗んで行こうと持ち掛けました。アリソンは渋々ホーガンのピックアップトラックの鍵を盗み、リリーはアリソンと共に町を出てロサンゼルスに向けて出発しました。
リリーとアリソンは、夜は車の中で仮眠を取り、翌日には行きずりのスーパーで万引き騒ぎを起こしながらも行き当たりばったりの旅を続け、高速道路をひた走ってロサンゼルスに入り、待ち合わせ場所のバーガーショップでたむろしていたデイヴィッドとルイス（カルロス・ペナ）、そして遅れてやってきたジェシーと合流しました。5人は街を見下ろす高台で酒を飲んで過ごし、デイヴィッドとルイスはアリソンのことを不細工だとからかい、リリーはイラっとしましたが、リリーとアリソンはとりあえずジェシーたちが不法滞在している潰れたモーテルに身を寄せることにしました。
アリソンはルイスに口説かれ、リリーの勧めもあり二人で楽しむ流れになりましたが、未経験のアリソンは戸惑いと恥じらいから何もできませんでした。その翌日、リリーはジェシーから売り出し中の自宅を案内してもらいました。ジェシーの家族は半年前にアリゾナに引っ越しており、この家は空き家となっていたのです。一方、アリソンは自宅に電話をかけ、ホーガンに車を盗んで家出したことを謝罪しました。ホーガンはアリソンを気遣い、心配しているから帰っておいでと促しました。
リリーはジェシーと結ばれようとしていましたが、リリーの太股の傷に気づいたジェシーが問いかけると彼女は突然泣き出してしまい、ジェシーは断念すると自分の胸の傷を触らせました。その後、家に見学客が入り込んだため、リリーとジェシーは笑いながら逃走していきました
仕事にも就いていないジェシーたちはリリーを使って男を誘き寄せ、金を奪う作戦を立てました。リリーはインターネットで知り合った男をジェシーたちの根城の廃モーテルに誘き出し、デイヴィッドは男に拳銃を突き付けて金を奪い、更にはクレジットカードとその暗証番号までも奪いました。犯罪に加担したくないアリソンはリリーに帰ろうと言いますが、ジェシーと一緒になりたいリリーはロサンゼルスに残る気でいました。
奪ったクレジットカードで買い物をし、味をしめたジェシーやリリーたちは次のターゲットの男を誘き寄せようとしましたが、アリソンは一人で帰ることにしました。
リリーたちが次に誘き寄せた男はデイヴィッドたちの脅しには屈せず、ジェシーやデイヴィッドに暴力を振るい、ルイスは恐れをなして逃げていきました。リリーは男にズボンを脱がされてレイプされそうになりましたが、リリーを心配して戻って来たアリソンが拳銃で男を射殺しました。リリーとアリソンはその場から逃げ出し、車で帰路に着きました。そしてリリーとアリソンは途中、日の沈みゆく浜辺で戯れ始めました。
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