リトル・チルドレンの紹介:2006年アメリカ映画。トム・ペロッタ原作の全米ベストセラー小説を元に映画化。閑静な住宅街で暮らす住人たちが、今の自分を受け入れることが出来ず、新しい自分を手に入れようと模索する様を描く。
監督:トッド・フィールド 出演:ケイト・ウィンスレット(サラ・ピアース)、パトリック・ウィルソン(ブラッド・アダムソン)、ジェニファー・コネリー(キャシー・アダムソン)、ジャッキー・アール・ヘイリー(ロニー・マゴーヴィー)、ノア・エメリッヒ(ラリー・ヘッジス)、ほか
映画「リトル・チルドレン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リトル・チルドレン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「リトル・チルドレン」解説
この解説記事には映画「リトル・チルドレン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リトル・チルドレンのネタバレあらすじ:2組の家庭
閑静な住宅街に住むサラは現状の自分に不満を感じていた。3歳の娘ルーシーは厭わしい存在で、公園に集まるママ友たちとも違和感を感じていた。そこへママ友たちから“プロム・キング”とあだ名され注目の的の育メン、ブラッドが息子を連れてやってくる。司法試験浪人中のブラッドはエリートの妻キャシーに代わって家事、育児をこなしているが、そんな妻の存在に息苦しさを感じていた。ある日、公園でブラッドと話をする機会を持ったサラは、ママ友たちに対するあてつけのつもりで彼とキスを交わす。しかしそれ以来、サラは今とは違う生活を夢見るようになり、ブラッドも元警察官の友人ラリーの誘いで警察官のアメフトチームに参加し、開放感を味わっていた。2人は市民プールへ毎日通ううちに親密になり関係をもつようになるが、情事を重ねるうちにキャシーが2人の関係に疑いの目を向けるようになる。隠れて会うことに耐えられないと言うサラにブラッドは2人で逃げようと提案する。
リトル・チルドレンのネタバレあらすじ:1人の元犯罪者
一方、街に小児性犯罪で服役していたロニーが戻ってきたことで住人の間で不安の声が上がっていた。誤報で罪のない子供を射殺したことが原因で警察官を辞めたラリーは、“子供を守る親の会”を結成し執拗にロニーを糾弾することでやり場のない正義感を満足させていたのだった。
ロニーは年老いた母を心配させたくないために同年代の女性と会う努力をするが、どうしても自分の性的嗜好を変えることができないでいた。ある晩、ラリーはロニーの家に押しかけ、ロニーの母メイと激しく言い争い、もみ合ううちにメイが心臓発作で倒れ、ロニーに「いい子でいるのよ」という手紙を残して亡くなる。
リトル・チルドレンの結末:贖罪
駆け落ちをしようと待ち合わせの公園にやってきたサラは、そこでロニーに出会う。自分の罪のために、唯一自分を愛してくれた母親を亡くしたと涙にくれるロニーを見てサラは駆け落ちを思いとどまる。一方のブラッドも、公園に向かう途中、若者に誘われてスケートボードの大技に挑戦したあげく大怪我を負うが、その際に妻の存在に気づきキャシーの元へ帰る決心をする。
そして公園でひとりたたずむロニーのところへラリーがやってきて謝罪する。その言葉を聞き、振り返ったロニーの下半身は血まみれで、ロニーは母の遺言を守るために自らを去勢していた。ラリーはロニーを助けるために病院へ運ぶ。
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