リトル・オデッサの紹介:1994年アメリカ映画。ニューヨーク、ブルックリンのブライトン・ビーチは、ロシアやウクライナからの移民が多く住んでいるため「リトル・オデッサ」と呼ばれる。ある冬、ティム・ロス演じる殺し屋ジョシュアがそこに帰ってきた。その日から彼の家族を襲う悲劇が、忘れがたく端正な映画となって語られる。第51回ヴェネツィア国際映画祭で助演女優賞(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)、銀獅子賞を受賞した時、監督のジェームズ・グレイは25歳。
監督:ジェームズ・グレイ 出演者:ティム・ロス(ジョシュア・シャピラ)、エドワード・ファーロング(ルーベン・シャピラ)、モイラ・ケリー(アラ・シュスタヴィッチ)、ヴァネッサ・レッドグレイヴ(イリーナ・シャピラ)、マクシミリアン・シェル(アルカディ・シャピラ)その他
映画「リトル・オデッサ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「リトル・オデッサ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
リトル・オデッサの予告編 動画
映画「リトル・オデッサ」解説
この解説記事には映画「リトル・オデッサ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
リトルオデッサのネタバレあらすじ:起・帰ってきた兄
ひと仕事終えた殺し屋ジョシュア(ティム・ロス)が、さっそく次の仕事を指示される。標的はイラン人宝石商だが、場所はリトル・オデッサ。その町のユダヤ系ロシア移民の家庭の出のジョシュアには、ロシアン・マフィアのボス、ヴォルコフの息子を殺し、家族と恋人を捨てて、そこを飛び出した過去があった。
ジョシュアを慕う弟のルーベン(エドワード・ファーロング)は、兄が人の道を踏み外した今、父の期待を一身に背負っていたが、こっそり学校を休み続けている。父のアルカディ(マクシミリアン・シェル)は息子の成功を夢見てスタンドで雑誌やタバコを売る。母イリーナ(ヴァネッサ・レッドグレイヴ)は脳腫瘍で視力を失い、死を迎えつつあった。ジョシュアの友人だったサシャを通じて兄の帰還を知ったルーベンは、兄に会いに行き、病気の母に会わせようと家に連れてくるが、父は母に会うことを許さない。ジョシュアもまた、弟を殴った父を殴り倒す。
リトルオデッサのネタバレあらすじ:承・母の気持ち
ジョシュアは恋人のアラ(モイラ・ケリー)と再会し、ホテルのベッドで体を重ねるが、失われた時間を全て取り返せるものではなかった。
一方、サシャたち昔の仲間を今回の仕事の臨時の協力者にしていく。アルカディは妻を愛し、彼女に優しくする一方で、若い愛人に悩みを語り、慰めを求めていた。ジョシュアは愛人の存在に関して父を脅して、やっと母に会う。母は夫と息子の和解に空しい期待をしていた。
リトルオデッサのネタバレあらすじ:転・誕生パーティーの夜
次の日曜日、兄弟の祖母の80歳の誕生日を祝うパーティーが盛大に開かれた。会場を貸したヴォルコフは、その代わりにアルカディに息子を始末するように言い、アルカディは承知する。
同じ夜、ジョシュアの一味は仕事を決行する。パーティー会場を先に抜けたルーベンはたまたま、兄たちが宝石商を誘拐・殺害し、焼却するのを遠くから見て、兄の仕事を知ることになる。そして彼らが焼却炉の前に捨てた拳銃を拾う。
リトルオデッサの結末:連続する死
父はルーベンが隠していた学校からの手紙を見て息子の不登校を知り、ズボンのベルトで鞭打つ。そして兄のようなごろつきとは付き合うなと言う。弟への暴力に怒ったジョシュアは、父を雪積もる河原に連れていき、ひざまずかせて後頭部に銃口を当てるが、引き金を引くことはできなった。そのころ家では母イリーナが倒れる。
イリーナの葬式の後、ヴォルコフの手下に脅迫されて兄の危機に気づいたルーベンは、サシャに兄の居場所を聞く。アラの家だと言われて自転車で捜しに行く。アラの家では既にアラが殺されていた。ルーベンはヴォルコフの手下の一人を射殺するが、後から来たサシャが間違って、シーツの陰にいたルーベンを撃ってしまう。
ヴォルコフのもう一人の手下を追ってから戻ってきたジョシュアは、弟ルーベンの死体を発見することになる。ジョシュアはシーツにくるんだルーベンの死体を焼却炉へ運んで行くのだった。
以上、映画「リトル・オデッサ」のあらすじと結末でした。
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