ローラとふたりの兄の紹介:2018年フランス映画。フランス西部の都市、アングレーム。弁護士のローラには2人の兄がいる。眼鏡士の長男ブノワと、解体業者の次男ピエール。三兄妹は死別した両親の墓参りで月に一度集まることが習慣となっているが、兄たちは顔を合わせれば必ず揉め、そのたびにローラが間にはいらなければならなかった。そんな中、ブノワの三度目の結婚式で兄弟喧嘩が勃発。ピエールは仕事のトラブルを抱え、ブノワは新婚早々で妻とすれ違うことに。そして離婚調停の依頼人だったゾエールとの恋仲がはじまったローラはある事実を告げられる。様々な問題にぶつかりながらも、日常をひたむきに生きる家族の姿を描く。
監督:ジャン=ポール・ルーヴ 出演:リュディヴィーヌ・サニエ(ローラ)、ジョゼ・ガルシア(ピエール)、ジャン=ポール・ルーヴ(ブノワ)、ラムジー・ベディア(ゾエール)、ポーリ-ヌ・クレマン(サラ)、フィリピーヌ・ルノワー=ボリュー(サビーヌ)、フラン・ブリュノー(アントワーヌ)、ガブリエル・ナカーシュ(ロミュアルド)ほか
映画「ローラとふたりの兄」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ローラとふたりの兄」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ローラとふたりの兄の予告編 動画
映画「ローラとふたりの兄」解説
この解説記事には映画「ローラとふたりの兄」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ローラとふたりの兄のネタバレあらすじ:起
フランス西部の都市、アングレーム。
弁護士のローラには2人の兄がいました。ロマンチストで神経質な眼鏡士の長男ブノワと、職人気質で不器用な解体業者の次男ピエールです。三兄妹は死別した両親の墓参りで月に一度、集まることが習慣となっていました。
ブノワの三度目の結婚式。大きな解体作業を終え大遅刻をしてきたピエールが、兄に送った失礼なスピーチで兄弟喧嘩が勃発。その上、担った解体作業から深刻なトラブルが発生してしまい、会社側は責任をピエールに押し付け解雇されてしまいました。
一人息子のロミュアルドことロミュの大学費用が必要な時に仕事を失い、職探しに奔走するピエールでしたが、兄妹の前では決して打ち明けようとしませんでした。
ローラは、離婚調停の依頼人だったゾエールに誘われ、彼の笑顔と積極的なアプローチにしだいに惹かれ恋仲となりました。同棲をスタートさせた2人は結婚を考え始めます。ゾエールは、ローラの家族を客観的に見守ってくれる存在でもありました。
ローラとふたりの兄のネタバレあらすじ:承
新婚のブノワは天真爛漫な妻サラとしばらくは2人の時間を楽しみたいと考えていました。サラは魚のうろこで作ったアクセサリー作家で、飾らない笑顔が周囲を幸せな気分にしてくれます。
そんな中、ピエールとローラを招いた食事会の席で早々とサラから妊娠を告げられ、ブノワは事態に困惑してしまいます。そんな夫の態度を見たサラは子供がほしくないのかと怒鳴り、家を飛び出してしまいました。
ブノワが追いかけて向かった先は元妻2人とサラによる女子会でした。ブノワはこれまでの態度を反省し、サラに許してもらいました。
一方、ピエールは妻サビーヌと別居中でした。なんでも抱え込む性格からサビーヌに助けを求めたときにはすでに彼女の心は離れていましたが、サビーヌはそんな彼をやさしく諭すのでした。
しかし、留学先のケンブリッジ大学から休暇で帰省したロミュは父が解雇されていることを知ってしまいます。彼は隠れてローラへ連絡し、やがてブノワも知ることになりますが、なかなか自分たちを頼ろうとしないピエールにやきもきさせられます。
ローラとふたりの兄のネタバレあらすじ:転
そんな中、ローラは病院で衝撃の事実を知らされてしまいました。若くして子宮が閉経前の状態となってしまう病気と診断され、出産を望めない体であることが判明したのです。
深く傷ついたローラは無事に生まれた兄の子を抱くことができず、ゾエールに対し責任を感じ置手紙を残して、静かに去ってしまいました。
墓前でローラと久々に再開したブノワとピエールはそっと彼女を抱きしめました。その場には兄たちから連絡をもらったゾエールも現れました。
その晩、ローラはゾエールが養子だったことを聞かされます。2人は再び愛を誓ったのでした。
そしてピエールの風向きも変わってきました。
前社で部下だったアントワーヌが、ピエールの不当な解雇に腹を立て辞職し、自ら会社を立ち上げたとのこと。そこへピエールを迎え入れたいとオファーがあったのです。
ピエールはいつもおおらかで前向きな性格なアントワーヌを、めでたい奴だと思っていましたが、彼が心臓病で死にかけた過去を知り、一緒に仕事をすることに決めました。
ローラとふたりの兄の結末
空港に2人目の子をお腹に宿したサラとロミュ、そしてそわそわするブノワとピエールの姿がありました。到着した飛行機から降りてきたのは、ローラとゾエール。2人の手に引かれ、新しい家族として養子に迎えた少年もいます。家族は興奮気味に少年に挨拶をしました。
それぞれの車に乗り込んだブノワとピエールは些細なことで言い合いをしています。
いつもの日常が戻ってきたのでした。
以上、映画「ローラとふたりの兄」のあらすじと結末でした。
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