ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋の紹介:2019年アメリカ映画。アメリカ政府の外交政策を担当する若い女性国務長官が大統領選挙に出馬します。その一方で現政権に批判的な新聞記者は仕事を失い周囲の笑いものです。ところが国務長官がその新聞記者に興味を持ち、演説の原稿を書かせ、やがて二人の関係は深まっていきます。しかし、ありえない二人の関係は周囲の反対を受け、やがて大統領選挙を左右するスキャンダルになります。『ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋』は、アメリカの政治を舞台に境遇の違う二人を描いたコメディ映画。保守とリベラルの対立というアメリカ政治を背景に、セス・ローゲンの笑わせる演技がみどころです。「ロング・ショット」とは Long(長い距離の) Shot(射撃)、「当たる可能性が低い、期待薄、ありえない」と言う意味です。
監督:ジョナサン・レヴィン 出演:シャーリーズ・セロン(シャーロット・フィーリズ)、セス・ローゲン(フレッド・フレースキー)、オシェア・ジャクソン・Jr(ランス)、アンディ・サーキス(パーカー・ウェンブリー)、ジューン・ダイアン・ラファエル(マギー)、ボブ・オデンカーク(チャンバース大統領)、アレキサンダー・スカルスガルド、ほか
映画「ロング・ショット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ロング・ショット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ロングショットの予告編 動画
映画「ロング・ショット」解説
この解説記事には映画「ロング・ショット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ロングショットのネタバレあらすじ:起・シャーロットの大統領への野望と会社を辞めるフレッド
新聞記者フレッド(セス・ローゲン)は、黒人とユダヤ人を敵視する白人人種差別団体の集会に参加しています。ところが、彼は記者として隠れてこの団体を取材していることがバレて追い出されます。
シャーロット(シャーリーズ・セロン)は、アメリカの最年少の女性国務長官で忙しい毎日を送ります。ある朝のチャンバース大統領(ボブ・オデンカーク)とのミーティングで彼女は、大統領が再選のための選挙には出ず映画界にデビューすることを告げられます。シャーロットはその場で自分が大統領選挙に出ることを決め、大統領も彼女を支持することにします。シャーロットはマギー(ジューン・ダイアン・ラファエル)、トム(ラディ・パテル)ら自らのスタッフと会議を開き、大統領選挙に勝利するための戦略を考え始めます。
フレッドは上司に潜入取材の記事の件を話しますが、新聞社は大富豪ウエンブリー(アンディ・サーキス)の会社に買収されたと聞かされます。ウエンブリーは保守的な思想の持ち主で、フレッドは買収後はこの新聞は彼の思想の宣伝機関になるだろうと感じます。ウエンブリーの思想に激しく反対するフレッドは上司と喧嘩して会社を辞めます。
会社を辞めたフレッドは、友達のランス(オシェア・ジャクソン・ジュニア)と会い、あるパーティに参加することにします。そのパーティにはシャーロットも参加していました。フレッドはシャーロットと少年時代に会っていて、当時から優秀なシャーロットに恋心を抱いていました。
シャーロットはフレッドに会いますが、彼女は彼を思い出せません。フレッドが昔話をすると彼女はようやく思い出します。フレッドはシャーロットに抱きつくと興奮してしまい、彼女を当惑させます。そのパーティにはウェンブリーも参加していました。フレッドはウェンブリーに暴言を吐いて悪態をつきますが、階段から転げ落ちて周囲の笑いものになります。
ロングショットのネタバレあらすじ:承・シャーロットのために働くフレッド
その後、シャーロットはフレッドの書いた記事を読んで気に入り、彼を選挙スタッフに引き入れることを考えます。マギーは驚きますが、シャーロットはフレッドをワシントンに呼び、フレッドはワシントンまで彼女に会いに行きます。
フレッドはカジュアルな服装で、国務省のシャーロットのオフィスで会います。ストックホルムでの環境会議のためのスピーチを依頼するシャーロットに、フレッドは戸惑いながらも彼女に協力することにします。ストックホルムに向かう飛行機の中で、フレッドとシャーロットは彼の書いたジョークの入ったスピーチについて議論します。
ストックホルムに着いたシャーロット達は、フレッドにカジュアルな服装をちゃんとしたものに変えるように求めます。しかし、フレッドはスウェーデンの民族衣装に着替え、シャーロットを笑わせます。シャーロットはディナーでスピーチをする予定ですが、マギーはフレッドにスピーチを変更することを伝えます。フレッドは怒り狂い、コンピュータを投げ捨てます。慌てたシャーロットが駆けつけますが、フレッドはオーロラを見ながら謝罪します。
シャーロットのスピーチは称賛され、フレッドも認められます。フレッドはスピーチの原稿を書き、シャーロットと世界中を旅します。二人は気が合い、酒を飲み、愛情を抱くようになります。
フィリピン、マニラのホテルでフレッドとシャーロットが一緒にいると、テロか反政府派の攻撃か、爆弾が投下されます。二人は慌てて逃げて危機を逃れます。
ロングショットのネタバレあらすじ:転・フレッドとシャーロットの恋
アルゼンチンのブエノスアイレス。マギーはフレッドとシャーロットの関係に気づき、怒りを見せます。パーティ会場でウェンブリーがシャーロットに近づきますが、彼女は冷たい態度をとります。その後、シャーロットとフレッドは別室で体を重ねます。
シャーロットはチャンバース大統領から電話を受け、環境政策の見直しを求められます。シャーロットは失望し、フレッドに泣き言を言います。フレッドとシャーロットは町に出て酒を飲み、モリー(幻覚剤)を飲んで花火を見て騒ぎます。しかし、シャーロットは突然の連絡を受け、アメリカ軍機が撃墜されて人質事件が発生したという知らせを受けます。
深夜、オフィスに戻るシャーロットは人質開放を交渉し、釈放に成功します。シャーロットは大喜び、彼女の支持率も大きく上がります。ウェンブリーはシャーロットの人気に怒り、チャンバース大統領に電話します。
シャーロットが仕事をしていると、マギーが訪れ「フレッドとの関係がバレると支持率が下がる、この関係は秘密にしろ」とアドバイスしますが、シャーロットは突っぱねます。
その後、シャーロットは大統領から呼び出されます。シャーロットと大統領の会議にウェンブリーが現れます。大統領とウェンブリーは、シャーロットに環境問題の見直しを求め、さらにフレッドがシャーロットを見てパンツを下ろして興奮している姿を盗撮したビデオを見せます。ウェンブリーは「環境問題を見直さないとビデオを暴露する」とシャーロットを脅します。
シャーロットはフレッドに、環境問題見直しの要求を受け入れたことを告げ、二人の関係は秘密にしようと言いますが、フレッドは拒絶します。
ロングショットの結末:ありえない恋の結末
フレッドはランスに会い、彼と宗教や政治問題を話し合い、関係を終わらせるのは良くないとアドバイスされます。フレッドはシャーロットに電話して謝罪し、関係は秘密にしようと言います。
シャーロットは大勢の支持者の前で大統領選挙への出馬を表明します。そして、シャーロットは、大統領とウェンブリーから環境問題の見直しをしないとフレッドのビデオを公開すると脅されたことを公表します。
演説を見ていたランスとフレッドは車に乗り込みシャーロットに会いに行きます。フレッドはシャーロットとキスをして、メディアの前に2人で現れ、彼への愛を告白します。多くの人は二人の関係を祝福します。
(映画は大統領選挙に勝利したシャーロットの就任式のシーン)
シャーロットは就任式にフレッドと共にいます。フレッドは名前を「フレッド・フィールズ」と、シャーロットの姓を使い、彼女の夫として大統領をサポートするのでした。
以上、映画「ロング・ショット 僕と彼女のありえない恋」のあらすじと結末でした。
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