ハープ・プロジェクトの紹介:2013年ドイツ映画。ネットで流行っている、GPSを使った宝探しをしている男女が、戦争兵器を作る『ハープ計画』の施設に入りこみます。そこは電磁波によって人間を制御して殺す実験施設で、電磁波に襲われながら彼らは逃げ出すことが出来るのか…という内容のスリラー映画です。
監督:ソルステン・クライン 出演者:フランソワ・グースケ(ダニエル)、イェッテ=メルレ・ボールンゼン(エリ)、ピット・ボウスキー(トーマス)、ヨゼフィーヌ・プロイス(ジェシカ)、アナトール・トーブマン(防護服の男)、ほか
映画「ハープ・プロジェクト」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ハープ・プロジェクト」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ハープ・プロジェクトの予告編 動画
映画「ハープ・プロジェクト」解説
この解説記事には映画「ハープ・プロジェクト」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ハーププロジェクトのネタバレあらすじ:起
1982年、西ドイツのある場所では、第三次世界大戦を想定した『ハープ計画』の実験が行われていました。電磁波を使って人間を制御する戦争兵器でしたが、多くの死者を出し、その後施設は閉鎖されました。
2016年、エリックとトーマスはネットでGPSを使って行う宝探しに向かっています。途中でレストランに立ち寄り、ネットで知り合って一緒に宝探しをするエリーとジェシーに会います。店を出る時、エリックは『ハープ計画』のパンフレットを目にして貰っていきます。
4人は一つ目のチェックポイントの電話ボックスに立ち寄り『16』という数字を見つけます。車に乗って走り出しますが、近くにあった死体には気づきませんでした。分かれ道に入る前に、エリーの携帯にメールが来ます。『29』の数字と『フェルゼンランドキャンプ場』を目指せという内容で、別れ道ではキャンプ場の看板のある方に向かいます。
そこは『ハープ計画』の敷地内でした。やがて鉄のゲートに着くと、ワイヤーで開かないようにされていました。トーマスがワイヤーを外して中に入り、進んでいくと『フェルゼンランドキャンプ場』に着きます。キャンプ場の施設は廃墟のようになっています。エリックがGPSを確認すると、湖の中に宝箱があるようです。
早速トーマスが潜って箱を取ってくると、入力キーがあり『29』を入力すると開いて、箱の中にはクッキーとパンティが入っていました。トーマスは「麻薬入りのクッキーかもしれない」と興奮しています。
ハーププロジェクトのネタバレあらすじ:承
一旦キャンプ場に行こうという事になり、4人が向かって服を着替えると、湖のほとりでトーマスがクッキーを食べ始めます。エリーもクッキーを食べると、二人は「変な気分だ」と言って寝ころびます。エリックもクッキーを食べ、そのまま眠りこみます。ジェシーは一人「食べない」と言ってキャンプ場に戻り、音楽を聞いていました。
そのころ、入り口のゲートは何者かによって施錠されていました。
目覚めたエリックがエリーとトーマスを起こし、ジェシーを探します。するとジェシーはトレーラーハウスにもたれて痙攣していました。慌てた3人がジェシーを介抱していると、防護服を着た男が飛び出してきて、ジェシーをトレーラーハウスに入れます。そして「これを飲ませるんだ」と言って薬をエリーに渡します。
男は「この場所の気象は危険だ」と言って、エリック、エリー、トーマスを自分のトレーラーハウスに招きます。ここだけは電磁波が遮断されているようです。中には『ハープ計画』の写真がたくさんあり、「ここは『ハープ計画』の施設があった場所で、電磁波が狂っている。電磁波によって人間を思考停止にさせ、戦意喪失させる実験をしていた」と言います。
男が「車の中に電気類があったらまずい」と言って、防護服を着てエリックの車に向かいます。その間エリックらは男の部屋を調べます。すると何故か携帯電話がたくさんありました。
ハーププロジェクトのネタバレあらすじ:転
後遺症と書かれた冊子の中を見たエリックが仰天しました。二人にも見せると、若者たちの死体の写真がたくさんコレクションされていたのです。男は殺人鬼ではないかと疑った3人はトレーラーハウスを飛び出し、ジェシーの元へ向かいますが、ジェシーはいませんでした。
そこでエリックがジェシーを待ち、トーマスとエリーが探すため森へ入ります。山の向こう側に赤く光る塔が見えると、エリーとトーマスが倒れ込みます。「これ以上進めない」と二人は引き返します。そのころ、男のトレーラーハウスの中の携帯電話の電源が一斉に入りました。
男が戻ってくると、防護服が破れていたため突然痙攣して倒れ込みます。そして地面に『28888』という数字を書いて死んでしまいます。戻ってきたトーマスは死体を見て「逃げよう」と言いますが、エリックが「ジェシーが見つからない」と言います。するとトーマスはエリックの車に乗りこみます。
キーも刺していないのにエリックの車のエンジンがかかり、過給機がオンされてアクセルが全開になりました。トーマスが乗った車はそのまま大木に激突し、エリックは死んでしまいます。
エリックとエリーはトレーラーハウスに戻り、パンフレットを見ていると、赤く光る塔が載っていました。「ここに行けば止められる」と話すエリックに、エリーが「ペースメーカーを入れているんだけど、止まったりしない?」と胸の傷を見せます。「健康でも止まる人がいるんだ。大丈夫だよ」とエリックが言うと、エリーはエリックにキスをします。
ハーププロジェクトの結末
ひと眠りしたエリックでしたが、エリーがいなくなっていました。エリックは防護服を着て赤い塔に向かいます。この塔のある施設こそ『ハープ計画』の施設でした。中に入ると大きな扉があり、キーボードがありました。男が書いた『28888』を入力すると扉が開きます。
すると中の通路にエリーがいました。エリーを抱えて奥に進むと制御室がありました。その近くにジェシーがいました。ジェシーは皮膚がただれて歯が抜けています。エリックは必至で画面を見ながらキーボードに入力していると、壁のボードが光り、施設の地図が浮き上がります。
調べると赤い塔に施設の元電源がありました。「この電源を切断して停電にすれば、電磁波は止る。それから逃げ出そう」とエリーに言うと、エリーは「警察に連絡して助けを待った方が良いんじゃない」と言います。エリックは「それまでジェシーがもたない」と言うと、会話を聞いていたジェシーは「私はもう元に戻らないのね」と言って、自分で感電自殺します。
赤い塔にたどり着いたエリックでしたが、電源を切断しようとした時、強い電磁波による幻覚が見えます。エリックの大嫌いな虫が皮膚の下を大量に這っているのです。エリックはそのまま倒れ込み苦しみます。
エリーがかけつけ、ボンベで電源を壊そうとしますが、壊れません。力を振り絞り起き上がったエリックが加勢し、二人で電源を壊しました。そしてすべてが終わりました。
二人は男とトーマスの死体に別れを告げ、警察に通報します。少しして防護服を着た男たちが施設に入り、二人の死体を始末すると、赤い塔の電源を入れて立ち去ります。
遅れてパトカーでエリックたちがやって来ました。「異常なし」と言う警官は鼻血を流していました。そしてパトカーのラジオは狂いだしました。
以上、映画「ハープ・プロジェクト」のあらすじと結末でした。
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