水曜日のエミリアの紹介:2009年アメリカ映画。略奪婚した女性が、その後の人生で大いに悩み、葛藤し、そして乗り越えていくヒューマンドラマ。ジェニファー・ロペスが降板し、ナタリー・ポートマンが製作総指揮をとり主人公を演じた。
監督:ドン・ルース 出演:ナタリー・ポートマン(エミリア)、スコット・コーエン(ジャック)、チャーリー・ターハン(ウィリアム)、ローレン・アンブローズ(ミンディ)、リサ・クドロー(キャロリン)、ほか
映画「水曜日のエミリア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「水曜日のエミリア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
水曜日のエミリアの予告編 動画
映画「水曜日のエミリア」解説
この解説記事には映画「水曜日のエミリア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
水曜日のエミリアのネタバレあらすじ:起
ベビーカーが繰り返し印象的に映し出される。主人公エミリア(ナタリー・ポートマン)は継子ウィリアム(チャーリー・ターハン)を迎えに学校に来る。水曜日はエミリアが迎えに来る日だが、たまたま薬を届けに来たスタッフの方へ先に駆け寄るウィリアム。「使わないベビーベッドを売ればいいのに」というウィリアムの発言に怒るエミリア。どうやらエミリアの赤ちゃんは亡くなってしまったようだ。
そこから回想シーンへ。
現在の夫であるジャック・ウルフ(スコット・コーエン)とは弁護士事務所で出会う。既婚者であることは承知だが気になってしまう。ジャックと仕事で出張へ。そこで2人はデキてしまう。そしてエミリアの妊娠発覚、再婚することとなる。回想終了。
水曜日のエミリアのネタバレあらすじ:承
またお迎えの日だが再び喧嘩してしまう。「たまには夕食にアイスはどう?」と食べさせる。「僕は乳糖不耐症なんだけど」と言うウィリアムに「これなら大丈夫」と食べさせる。ウィリアムの「イザベル(亡くなったエミリアの赤ちゃん)は3日で死んだから人じゃなかったとママが言っていたよ」という言葉に、再びエミリアは怒る。その後、エミリアの親族のパーティーへ。突然、ウィリアムがお腹を壊し、漏らしてしまう。アイスを食べさせたことを怒るウィリアム。しかしそのあと、パーティーに参加した他6人も体調不良となり、パーティーで食べたフムスが原因だとわかる。
元妻キャロリン(リサ・クドロー)とジャックは学校で先生と面談。ウィリアムが描いた家族の絵には、エミリアと天使になったイザベルも描かれている。それを見て激怒し、絵を破るキャロリン。破いた絵をジャックはセロテープで張り繋ぐのだった。夜中、イザベルの写真をこっそりエミリアが見ているとジャックが起きてくる。「明日、学校へ行こう。サプライズがあるよ」とジャックはエミリアを誘う。しかし水曜日ではないので、キャロリンと鉢合わせ。しかもウィリアムの受験が失敗し怒り狂っている。本当は家族でライオンキングを観るはずだったがキャンセルとなり、エミリアとウィリアムはアイススケートに行く。
水曜日のエミリアのネタバレあらすじ:転
スケートで距離が縮まった2人だったが、キャロリンの妊娠、しかもそれはエミリアの出産が原因ということで激怒、家出するエミリア。母のところへ身を寄せるが、離婚した元夫と元サヤ状態であることも分かり、こちらでも激怒、家へ戻り夫と仲直りする。翌日、キャロリンが来てアイスでお腹を壊した件、アイススケートをノーヘルメットで滑らせた件について言及される。訴えてやると。
子どもを失くした家族のための追悼ウォーキングに参加するエミリア達。なんと母と離婚したはずの父も参加していた。「なんでここにいるの?あなたはストリッパーに月1000ドル貢いだ。セックス依存症と言われたじゃないか」と怒るエミリアだった。
時間を置いて反省し、ウィリアム、ジャックに謝るエミリア。しかしまだ怒っているジャック。「どうして俺に恋した?弁護士だし浮気した。君のお父さんと同じだからじゃないか」と指摘する。そんな言い合いの中でエミリアは、イザベルの死は自分が原因だったと言い出す。実は抱っこして授乳していたら寝落ちしてしまい、起きたらもうイザベルは死んでいた、だから自分が殺してしまったと。「弁護士なら論破して」と。何も言えずジャックは泣き崩れるのだった。
水曜日のエミリアの結末
時は過ぎ、街で「離婚を乗り切るには」なんて本を手に取るエミリア。ジャックとは離婚寸前だ。そんな時に父とバッタリ会う。「イザベルの死はお前の罪じゃない」と言う父に、前回の件を謝罪する。キャロリンから急に呼び出されるエミリア。イザベルの死は窒息死ではない、“SIDS(乳幼児突然死症候群)“であると、過去のカルテを引っ張り出し友人の医師に証言してもらったのだという。涙するエミリア。ジャックとヨリを戻そうとするが「無理だ」と言われる。
そしてキャロリンの結婚式。ウィリアムはエミリアがいないと参加しないと駄々をこねたため、ジャックから久々に呼び出される。上手に言いくるめて結婚式に参加させる姿に、エミリアを見直すジャック。「この後、散歩か食事でも?」とデートに誘うのだった。
イザベルの部屋にあったおもちゃのボートをウィリアムにあげるエミリア。キャロリンの赤ちゃんが生まれたからだ。「輪廻転生ってあるというから僕は仏教徒になって、イザベルとまた会うんだ」と話すウィリアム。「愛している」と告げるエミリアに「知ってる、僕もだよ」と言うウィリアムだった。ラストシーン、再び家族となったエミリア、ジャック、ウィリアムが仲睦まじく映る写真、そして一度は破かれたけれど、セロテープでくっつけられたあの絵が映し出されるのだった。
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