ローサは密告されたの紹介:2016年フィリピン映画。第69回カンヌ国際映画祭にて女優賞を受賞したフィリピン映画。スラム街で麻薬密売を行い、家庭を養うローサが密告され、警察に連行されます。しかし彼女が目の当たりにしたのは警察全体にわたった汚職の数々でした。ローサの子供たちは、母を救うために奮闘しますが――。
監督:ブリランテ・メンドーサ 出演:ジャクリン・ホセ(ローサ)、フリオ・ディアス(ネストール)、フェリックス・ローコー(ジャクソン)、アンディ・アイゲンマン(ラケル)、ジョマリ・アンヘレス(カーウィン)、ほか
映画「ローサは密告された」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ローサは密告された」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ローサは密告されたの予告編 動画
映画「ローサは密告された」解説
この解説記事には映画「ローサは密告された」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ローサは密告されたのネタバレあらすじ:起
ローサは4人の子供と夫の6人で、スラム街に住みながらサリサリを営んでいます。しかしそれだけでは家族を養うのは困難なため、夫と共に薬物を仕入れて密売していました。その日も特定の客に薬物を販売しますが、突然ローサの家に警察官が何人も入ってきます。強引な家宅捜索によって麻薬が見つかったことで、ローサと夫・ネストールは署へ連行されます。子供たちは母を救おうと抗議をしますが全く相手にされないどころか、あてつけで娘・ラケルの携帯まで押収します。
ローサは密告されたのネタバレあらすじ:承
ローサとネストールは署に連衡されてからも、逮捕だけは勘弁して欲しいと懇願します。すると夫婦に対して警官たちは、見逃して欲しければ金を用意しろという、信じがたい発言をします。警官はさらに証拠品で押収したものを私物化までします。警官はローサをエさに、彼女とやり取りをしていた薬物の仕入れ役であるジョマールを呼び出し逮捕します。ジョマールから金を押収するだけでなく、警官に捕まったことを何者かに密告しようとすると、袋叩きにされてしまいます。ジョマールの妻を呼び出すと、今度は妻に釈放させたければ金を用意するよう言う警官に、ローサは戦慄します。
ローサは密告されたのネタバレあらすじ:転
一方ローサの子供たちは、両親を解放してもらうべく、資金をそれぞれの方法で集めようとしていました。長男のジャクソンは家にある家電を質に入れてお金を得ます。すると友人がローサのことを警察に密告したのは、彼女がこれまで息子同然に接していた、同じスラム街の少年でした。ジャクソンはその少年を見つけると怒りに任せて殴りかかります。長女・ラケルはローサと非常に仲が悪い夫の妹にお金を貸してもらうよう、屈辱に耐えながら交渉します。次男・カーウィンは中年男性を相手に売春でお金を手に入れます。
ローサは密告されたの結末
それぞれお金を集めた3人は、警察署に行って金を渡しますが、後すこしお金が足りません。ローサは警官が押収したラケルの携帯を足りない金額分で売ってもらいに行くと交渉します。ローサは一度保釈され、スラム街に戻って馴染みの質屋へ携帯を売りに行きます。質屋の男がそんな金額で買い取ることは出来ないというと、ローサも必死に食い下がります。結局男のほうが折れます。ローサお金を手にして警察署に戻り途中、自分と同じく家族でサリサリを営む様子を見かけて、人知れず涙するのでした。
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