メイド・イン・アメリカの紹介:1993年アメリカ映画。アフリカ系アメリカ人の高校生ゾーラは自分が精子提供により生まれた子供だと知り、本当の父親を捜し始めます。しかし捜し当てた父はカーディーラを経営するハルというプレイボーイの白人男性でした。突然現れた娘に戸惑うハルと突然現れたゾーラの父親ハルに戸惑う母サラ。二人は反発しながらもやがて惹かれあっていき…。ウーピー・ゴールドバーグ主演のハートフルなコメディ映画です。
監督:リチャード・ベンジャミン 出演:ウーピー・ゴールドバーグ(サラ・マシューズ)、テッド・ダンソン(ハル・ジャクソン)、ウィル・スミス(ティー・ケーキ・ウォルターズ)、ニア・ロング(ゾーラ・マシューズ)、ポール・ロドリゲス(ホセ)、ジェニファー・ティリー(ステイシー)、ほか
映画「メイド・イン・アメリカ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「メイド・イン・アメリカ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「メイド・イン・アメリカ」解説
この解説記事には映画「メイド・イン・アメリカ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
メイドインアメリカのネタバレあらすじ:起
オークランドの高校生ゾーラ(ニア・ロング)は化学の血液検査の実験で自分の血液型がAB型であることを知り愕然とします。アフリカグッズショップを経営する母サラ(ウーピー・ゴールドバーグ)の血液型はA型であり、亡き父親チャールズの血液型はO型と聞かされてきたからです。サラに問いただすと、チャールズとの間に子供がいなかったサラが精子バンクで精子提供を受け、ゾーラを授かったことが判明します。サラは血の繋がりはなくともお前の父親はチャールズだけだと諭しますが、真実を知ってしまったゾーラは本当の父親を知りたくてたまりません。
父親の手掛かりを掴むためボーイフレンドのティー・ケーキ(ウィル・スミス)を連れて精子バンクを訪れたゾーラは母に精子を提供した男の情報をこっそりと盗み出すことに成功します。男の名はハル・ジャクソン(テッド・ダンソン)、自動車ディーラーを経営する白人男性でした。
メイドインアメリカのネタバレあらすじ:承
ゾーラは出勤前のハルを捕まえ、彼の車に同乗します。その日は会社の広告塔を務めるハルがCM撮影を行う予定になっていました。ゾーラはCMの撮影に臨むハルについお父さんと呼び掛けてしまい、現場は混乱に包まれます。ゾーラが事情を話すと、ハルは精子の提供は認めたはしたものの、精子バンクの記録が必ずしも証拠にはならないと父子関係を否定します。ショックを受けたゾーラはサラに自分の本当の父親は最低な男だったと告白します。サラはハルがゾーラの父親であることを知り愕然とします。サラが希望したのは白人ドナーではなく黒人のドナーだったのです。
翌日サラはゾーラとともにハルに会いに行きます。ハルは動転していたためひどいことを言ってしまったとゾーラに謝り、サラを店まで送り届けてあげます。ハルには父親としての自覚が芽生えつつありました。ゾーラの成績の優秀さは自分の遺伝だと訴えるハルに対して、サラはあり得ないと一蹴します。サラは白人のハルをゾーラの父親だと認めることができません。
メイドインアメリカのネタバレあらすじ:転
次第にゾーラが愛しくなってきたハルはなんとか娘と仲良くなりたいと考えるようになり、サラとゾーラにプレゼントを渡しに行きます。これまでハルに対して否定的だったサラも少しずつハルに心を開いていくようになっていました。ある晩ゾーラがハルの部下ディエゴとデートに出かけていくと、ハルはサラを食事に誘い、寿司屋でデートを楽しみます。
いいムードになった二人は家で抱き合いますが、そこにゾーラが帰宅してきてしまいます。母とハルが恋仲になったことを知ったゾーラは傷つき、やっと見つけ出した父親を奪わないでとサラに嫉妬心をむき出しにします。父の愛に飢えてきたゾーラは二人の恋愛関係が破綻すればまた父に会えなくなってしまうではないかと危惧していたのでした。娘の思いを知ったサラは思い悩みます。一方女遊びに明け暮れ自由気ままに生きてきたハルはこれまでの生活を顧みようと考え始めます。
メイドインアメリカの結末
次の日サラがハルに会いにやってきます。サラはゾーラが苦しむ姿を見ることはできないとハルに別れを切り出しました。ハルがゾーラを言い訳にして恋愛に踏み出せないでいると批判すると、真意を突かれたサラはこれ以上私達に関わらないでと啖呵を切って出ていきます。その晩ハルの家にやってきたゾーラはママが帰ってこないと泣きながら訴えます。サラは帰宅途中で交通事故に遭い、病院に担ぎこまれていました。脳しんとうを起こしているため、意識はなかなか戻りません。ハルとゾーラが懸命に看護のあたり、やがてサラの意識が戻ります。三人に家族の絆が芽生え始めますが、輸血のため採血をしたハルの血液型がO型であることが判明します。ハルがゾーラの父親であるという可能性はなくなりました。サラは今まで私達に付き添ってくれてありがとうとハルにお礼を言います。
秋になりゾーラが高校を卒業する日がやってきます。ゾーラは科学賞を受賞し、奨学金で大学へ行くことも決まりました。卒業式のスピーチでゾーラは母への感謝を述べ、盾を母に渡したいとサラを壇上に招きます。サラが前と進んでいくとそこにハルが姿を現します。ハルはサラの手を取って壇上へとエスコートします。ゾーラは会場を見守る皆にサラとハルを私の父と母だと紹介、会場は大きな歓声に包まれるのでした。
以上、映画「メイド・イン・アメリカ」のあらすじと結末でした。
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