私がやりましたの紹介:2023年フランス映画。有名映画プロデューサーが殺されたことにより、容疑をかけられた主人公マドレーヌが親友のポーリーヌと協力し、嘘の自供をし悲劇のヒロインとなることで名声を得ていきますが、そこに本当にプロデューサーを殺害したという人物が現れます。
監督:フランソワ・オゾン 出演:ナディア・テレスキウイッツ(マドレーヌ・ヴェルディエ)、レベッカ・マーダー(ポーリーヌ・モーレオン)、イザベル・ユペール(オデット・ショーメット)、エドゥアール・シュルピス(アンドレ・ボナール)、アンドレ・デュソリエ(ボナール父親)、ファブリス・ルキーニ(ラビュセ判事)、ほか
映画「私がやりました」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「私がやりました」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「私がやりました」解説
この解説記事には映画「私がやりました」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
私がやりましたのネタバレあらすじ:起
1935年パリ。新人女優のマドレーヌ・ヴェルディエが有名なプロデューサーであるモンフェランの家から飛び出してきます。マドレーヌはそのまま歩いて帰りました。
すると、ルームメイトで弁護士のポーリーヌ・モーレオンが大家に家賃を督促されています。ポーリーヌは得意の弁論で大家を言い負かすと、マドレーヌにモンフェランとはどうだったかを尋ねました。
憮然としながらマドレーヌは、モンフェランにセリフのない脇役を与えるから愛人になれと迫られたことを話します。マドレーヌは必死で抵抗し、モンフェランに噛みついて逃げてきたとのことでした。そうこう話しているうちにマドレーヌの恋人のアンドレ・ボナールがやってきます。
大企業の御曹司であるアンドレ。しかし家業を継ぐわけでなく、他に仕事をするわけでもないのでアンドレには金がありません。そんなアンドレが突然父の勧めで金持ちマダムと結婚すると話し、マドレーヌは愛人にすると言い出したので、マドレーヌは怒りをあらわにします。
私がやりましたのネタバレあらすじ:承
散々なマドレーヌに追い打ちをかけるような出来事が起こりました。警察がやってきてモンフェランが何者かに撃ち殺されたと言うのです。最後にモンフェランと会っていたということで疑われたマドレーヌ。身に覚えのなくうろたえますが、ポーリーヌに証人になれば日当が貰えるからと聞いて気持ちを切り替えました。
マドレーヌがポーリーヌと出かけたのを見計らい、警部は大家に頼んで彼女たちの部屋を探索し、銃を見つけたことで犯人はマドレーヌであるという確信を深めます。
証人として証言台に立ったマドレーヌは、自分が疑われていることに気づきポーリーヌを弁護士として指名しました。ポーリーヌは判事の仮説を覆し、マドレーヌはモンフェランに襲われたことの正当防衛で殺害してしまったと主張します。
私がやりましたのネタバレあらすじ:転
正当防衛なら無罪だという判事の言葉に、仕方なく自らが殺害したことを認めて両手を差し出しました。もちろん殺してなどはいませんでしたが、2人にはある狙いがありました。この裁判を利用して女優としてのマドレーヌを売り込もうとしたのです。
注目を浴びた裁判が始まります。マドレーヌを悪女のように仕立て上げたい検事側に対し、ポーリーヌが見事に検事側の説を打ち消していき、マドレーヌが現社会における女性の立場を涙ながらに訴えたことで、聴衆の心を掴み無罪を勝ち取りました。
その後、マドレーヌの狙い通り様々なオファーが依頼されることになりました。アンドレも過去に酷いことを言ったことを悔い、復縁し結婚の申し込みをしてきました。マドレーヌとポーリーヌは豪華な家に引っ越し、何もかもが順調に見えました。
しかし、オデット・ショーメットと名乗る過去の大女優が現れてから、話は一転します。オデットはモンフェランを殺したのは自分だと言うのです。落ちぶれたオデットは大金を手に入れたモンフェランを頼り金を手に入れようとしましたが、相手にされなかったため殺したのだと言います。
私がやりましたの結末
マドレーヌたちの嘘を知り、バラされたくなければ30万払えと主張するオデット。しかし、判事はおろかマドレーヌたちですら相手にしません。マドレーヌは少なからず動揺していましたが、すぐに思い直し、オデットにある提案をします。マドレーヌはオデットの演技力に目をつけ、黙っている代わりに情夫を殺してしまった大女優の代役を用意すると提案します。
オデットは代役を引き受け、さらに30万も要求、マドレーヌたちはそれを引き受けました。そしてマドレーヌとアンドレとの結婚を反対するアンドレの父親を説得すべく、モンフェランの死により金持ちになった建築家のパルマレードを抱き込み、一芝居打つことにします。
まんまと丸め込まれたアンドレの父親は、マドレーヌとアンドレの結婚を承諾、金持ち息子と結婚したことでオデットへのお金も払うことが出来ました。全ては平穏無事に解決、オデットも代役を期に舞台復帰を果たすことになりました。
以上、映画「私がやりました」のあらすじと結末でした。
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