トランストリップの紹介:2013年チリ,アメリカ映画。アリシアはいとこのサラが住むチリに行く。彼女にとっての初めての外国。いとこの友人たちと旅に出る。美しい自然の中でバカンスを過ごすはずが、度重なるアクシデントにアリシアの精神は崩壊していく。アリシアを演じてジュノー・テンプルは2013年シッチェス映画祭主演女優賞を受賞。撮影監督として、ウォン・カーウァイ等の作品を手掛けたクリストファー・ドイルが参加している。
監督:セバスティアン・シルバ 出演者:ジュノー・テンプル(アリシア)、エミリー・ブラウニング(サラ)、マイケル・セラ(ブリンク)、カタリナ・サンディノ・モレノ(バルバラ)、アウグスティン・シルバ(アグスティン)、ほか
映画「トランストリップ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「トランストリップ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
トランストリップの予告編 動画
映画「トランストリップ」解説
この解説記事には映画「トランストリップ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
トランストリップのネタバレあらすじ:起・旅の始まり
アリシアは、チリのサンティアゴで学生生活をおくるいとこのサラを訪れる。アメリカ国外に出たのは初めて。飛行機を降りて間もなく、アリシアの彼氏のアグスティン、その姉バルバラ、アグスティンの友人でアメリカ人のブリンクと5人で南へ向けて自動車で旅立つ。アリシアは気が進まないが、サンティアゴは退屈だからとサラが言うのでしかたない。
だが、目的地に向かう途中、大学から携帯に電話がかかってきたと言うサラが急遽試験を受けるためにバスで帰ってしまう。 翌朝アリシアたちと合流するとサラは言うが、頼みのサラがいなくなり、3人の他人と旅をするはめになったアリシアの不安は募る。
トランストリップのネタバレあらすじ:承・アリシアの孤立感
目的地はマプチェ族が多く住む地域の湖の中の島。一軒の家に皆で生活する。アリシアは一人だけスペイン語が話せないし、携帯は圏外でサラに連絡も取れない。バルバラには好かれていないみたいだし、ブリンクのすることなすことがアリシアの気に障る。アリシアは不眠に苦しむようになる。
翌日、丘の上でやっと携帯でサラに連絡が取れるが、夜にはブリンクの悪ふざけにレイプされるかと思う。救いを求めて電話したサラも隠し事をしているようだ(試験を受けると偽ってアグスティンの子を中絶していた)。
トランストリップのネタバレあらすじ:転・催眠術
三日目の早朝、やっとサラが来る。アリシア、サラ、アグスティン、ブリンクは水着を着て崖へ行く。他の三人は高い崖から湖にダイブするが、アリシアだけは恐怖でそれができなかった。
その夜、催眠術にこっているアグスティンは、眠れないと言うアリシアのために催眠術を試みる。アリシアは見事に催眠術にかかってしまったようで、鼻の頭を触れとか娼婦のように踊れとか、ブリンクのふざけた指示のままに動く。ブリンクの指示に従って手を火に突っ込んでひどいやけどをして、やっとトランス状態を抜ける。でも、睡眠薬を飲んでもアリシアは幻覚に苦しめられ続ける。
そして、夜中に起き上ってパンツを下ろして股をブリンクの顔にのしかけようとしたが、翌日そのことは覚えていなかった。皆アリシアを医者に診せる必要があると思うが、一番近い病院に行くには5時間かかるとバルバラは言う。
トランストリップの結末:浄化された魂
夜、アリシアが一人で姿を消す。彼女はバルバラにもらった睡眠薬を全部飲んでいた。サラ、アグスティン、ブリンクはアリシアを探す。彼女は前の日に跳び降りられなかった崖にいたが、その夜は湖に跳びこんでしまう。湖から引きあげられたアリシアは島の住人であるメルダ――昼間、薬草でアリシアのやけどした手の手当てをしてくれた――の家に運ばれる。錯乱するアリシアを助けるためにメルダが彼女を連れて行ったのは病院ではなく、マプチェ族の治療師の女性の家だった。
マプチェ族の人々が集まり羊の死体を使った呪術が行われる。だが、アリシアはサラたちには死んでしまったように見える。治療師によると浄化された魂が彼女の肉体に戻り意識が回復するということなのだが…。サラとアグスティンはアリシアの蘇生を願ってモーターボート上で彼女の体をさすり続ける。
以上、映画「トランストリップ」のあらすじと結末でした。
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