MAY -メイ-の紹介:2002年アメリカ映画。友達が欲しい、理由はただそれだけ・・・。ピュアで猟奇的な愛が暴走する報われないサイコホラー。
監督: ラッキー・マッキー 出演者: アンジェラ・ベティス(メイ)、ジェレミー・シスト(アダム)、アンナ・ファリス(ポリー)、ジェームズ・デュヴァル(ブランク)、ほか
映画「MAY メイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「MAY メイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
MAY メイの予告編 動画
映画「MAY メイ」解説
この解説記事には映画「MAY メイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
MAY メイのネタバレあらすじ:起
冒頭で女の子が片目に大怪我を負って泣き叫ぶところから始まります。メイは斜目の為、常に眼帯をつけて生活しなければならない状態でした。他の子ども達とも馴染めず、母親は彼女に「友達は自分でつくるもの」と教えられてもなかなか人との距離感が分かりませんでした。
母はメイに誕生日プレゼントとして手作りの不気味な人形、スージーを贈ります。メイはスージーに話し掛けることで孤独を紛らわせてきました。
そんなわけで、メイの部屋には大人になってからでも多くの人形が部屋にコレクションされています。獣医師の助手として働きながら経済的には親元を離れて自立できるようになりました。
更には医療の進化もあり、治療を受けたメイは眼帯を常につけなくても良い状態にもなったのです。
MAY メイのネタバレあらすじ:承
メイは自分の職場に客としてやってきたアダムという端正な顔立ちをした自動車修理工の青年に一目惚れします。この時、メイはアダムの美しい手が印象に残りました。彼に振り向いてほしくて手作りの赤い服を着て彼の行きつけのカフェで待ち伏せしますが、なかなかうまくいきません。偶然にもコインランドリーで出逢い、初めて会話をしてメイは胸がときめきます。
メイには唯一の友達で同僚のポリーがいました。メイがリラックスする為に自分の指を傷付けて血を流す自傷行為をしても理解してくれる友達です。ポリーは同性愛者で、内心はメイに興味がありましたが、程よい距離で仕事仲間として付き合っています。
メイはアダムとデートをすることになり、有頂天になります。彼の家でテレビを観ていると、その映画はカニバリズムが特徴的な猟奇さを感じさせる作品でした。アダムは学生時代に映画の勉強をしていて、その時に見た事のある映画だとメイに話します。
メイはその映画を怖がるどころか楽しんでみ観ていて、アダムと“いい雰囲気”になりますが、その映画の真似をしてしまい、アダムの唇をキスの最中に噛んで彼を怒らせてしまいます。メイには彼がなぜ怒っているのか理解できません。
その日以来、アダムとの距離が離れてしまい、ポリーの家に行って彼女と交わったりしますが、ポリーにも別の同棲相手の女性ができたことで彼女とも距離を置くようになりました。
MAY メイのネタバレあらすじ:転
メイはある日、自分と同じ視覚障がいを持つ子ども達の教室へ、人形のスージーを持って行ってボランティア活動をします。子ども達に温かく接することで自分を保とうとするメイですが、子ども達のうち一人が人形に強い関心を持ってスージーをメイから奪おうとします。
箱を引っ張り合ううちにガラスケースに入っていたスージーは壊れてしまいます。そのことがきっかけでメイは徐々に精神のバランスが崩れていくのです。
幼い頃、母に言われたことを思い出し、自分だけを理解し、受け止めてくれる“友だち”を作る為に、完璧な存在を求め、職場から持ち去った医療器具を使ってアダムの手を切断、ポリーの首、ポリーの恋人の女性の脚、更には部屋で八つ当たりして殺してしまった猫の体、そして、偶然、街角で出会った見知らぬパンク青年のタトゥーをした腕を集め、冷凍キャリーケースに保存していきます。
それら素材を縫い合わせて、自分だけの友達制作に熱中するメイ。
MAY メイの結末
ついに友達であるオリジナル人形が完成するのですが、メイは一つ気付きます。“友達”には心がない事に。
心が無ければ、物言わぬただの人形です。メイは泣き崩れながら自分の片目を突きますが、メイの想像なのか現実なのか曖昧なところで、大好きだったアダムの大きな手が動いてメイの頬を撫でてきます。
メイは安堵し、笑みを浮かべるのでした。
以上、映画「MAY メイ」のあらすじと結末でした。
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