グラン・ノーチェ!最高の大晦日の紹介:2015年スペイン映画。失業中のホセが紹介されたのは、とある年末番組のエキストラ役。しかしそこには出演者のスキャンダルを狙う人々や、大物歌手の暗殺計画など、とんでもない撮影現場だった。
監督:アレックス・デ・ラ・イグレシア 出演者:マリオ・カサス、ブランカ・スアレス、サンティアゴ・セグーラ、カロリーナ・バング、アントニオ・ベラスケス、ウーゴ・シルバ、カルロス・アレセス、ルイス・フェルナンデス、カルメン・マチ、エンリケ・ヴィリレン、ほか
映画「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
グラン・ノーチェ!最高の大晦日の予告編 動画
映画「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」解説
この解説記事には映画「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グランノーチェ!最高の大晦日のネタバレあらすじ:起・代役求ム
スペインのテレビ局で行われていた年末のカウントダウン番組の最中、撮影クレーンが来賓席に落ちてエキストラ客の一人に大怪我をさせてしまった。空いてしまった席の代役に急遽、出来るだけ目立たない普通の男性をという事で、紹介所は無職のホセを紹介。
ホセは妹とその子供達と出掛ける予定を止めて、テレビ局へ向かった。スタジオに到着すると、そこにはテレビ局が500人もの大量解雇を行うという事でデモ隊が押し寄せていた。
控室では、番組MC担当予定のコメディアン夫婦が喧嘩を始め、カウントダウンのちょうど真夜中に歌いたいとごねる大物アルフォンソに大量の殺人予告と、さらに付き人のユリが呼んだ暗殺者のオスカルまで、スタジオに入り込んでいた。
グランノーチェ!最高の大晦日のネタバレあらすじ:承・仕切り直しの2テイク
現場の指示に合わせて来賓席のエキストラは、抱き合ったりキスをしたり騒いだりリテイクを繰り返す。エキストラの中には、出演者の若手歌手アダンのスキャンダルを狙う男もおり、彼はアダンの控室に女性を送って色仕掛けで精液を奪い、見知らぬ女性を妊娠させるというとんでもない計画を立てていた。
メイク室に入ったアルフォンソは若手のアダンが気に入らず、彼の目に入ったごみを取るふりをしてコロンをかけ、アダンは片目を隠してステージに立つことになってしまった。
隣席のパロマと親しくなり始めたホセの元に警察から電話があり、自宅が火事になり、消防士に噛みついた母親が逮捕され、引き取って欲しいと言う電話が掛かって来たので、仕方なくスタジオに送ってもらう事にしてもらった。
その頃、その中継車にはデモ隊が迫っていた。
グランノーチェ!最高の大晦日のネタバレあらすじ:転・まさかの親子出演
デモ隊に阻まれつつも警察はホセの母親とスタジオに到着。出演者やスタッフはデモ隊が押し寄せるスタジオから出られない状態のまま、外の中継車は倒されてしまった。そして、デモ隊が放ったボールでエキストラが傷ついてしまう。
その穴埋めに、ホセの母親もエキストラをすることになった。責任者のベルテスは手一杯で、やる気のない中継車のローザとアンパロに、今夜の撮影を乗り切ったら解雇リストから外す約束をした。
アダンのスキャンダルを阻止しようとするマネージャーが奔走、アルフォンソの代役の暗殺者、喧嘩するMC、ステージでは背景にナチスの映像が流れたりと、大混乱です。さらに、自分を殺しに来た暗殺者を知っていたアルフォンソは彼に話そうと歩み寄った。
グランノーチェ!最高の大晦日の結末:恋の行方とお祭り騒ぎ
裏ではベルテスが、金庫のお金を取り出し、逃げようとしていた。この混乱に怒ったパロマが退室しようとすると、母はホセに彼女追えと助言し、彼は舞台袖で彼女に告白した。
ステージにはアルフォンソが登場。暗殺者は彼と親しくなっており、暗殺に乗り気でなく、その代わり暗殺したいユリがステージに銃を撃った。しかしそれはそれてホセの方へ、間一髪母親が亡き父の十字架を持っていた事で、最悪の事態は免れた。さらに拳銃で応戦を始めたアルフォンソによって、ステージは崩れ、会場はさらに混乱した。
その混乱に乗じて逃げようとしていたベルテスは、訴えられていると言って警察に連行。出演者の皆がスタジオから出ると、デモ隊が待ち構え、再び混乱となる。アルフォンソはヘリコプターでツアーへ向かう。ホセ、母、パロマを連れていたが、前途は多難のようだ。
以上、映画「グラン・ノーチェ!最高の大晦日」のあらすじと結末でした。
グランノーチェ!最高の大晦日のレビュー・考察:コメディーの中の皮肉
年末特番と言うテレビ局が肝いりで製作するその番組の裏側は所々皮肉交じり。冒頭の事故を有耶無耶にする件から物語は始まり、来賓役エキストラのテーブルに出されている食べ物も飲み物のフェイクで、昔は本物だったのに、と老齢の男性がぼやくシーンが印象的だ。そして、撮影中だろうがかまわず押し寄せるデモ隊。中継車の二人もリストラのリストにはピックアップされており崖っぷちなら、失業中で日銭を稼いでいる主人公もまた崖っぷち。シリアスな映画にもなりそうな所、年末番組と言うお祭り騒ぎにも似た企画で皮肉りながら笑い飛ばしていく所が、ラテン系コメディらしい。
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