ミックマックの紹介:2009年フランス映画。「アメリ」や「デリカテッセン」の監督、ジャン=ピエール・ジュネの作品。反戦を訴える作品で、復讐などテーマが重たいのですがジュネらしいコミカルにみせる素晴らしい作品。
監督:ジャン=ピエール・ジュネ 出演:ダニー・ブーン(バジル)、ジュリー・フェリエ(軟体女性)、アンドレ・デュソリエ(ド・フヌイエ社長)、ニコラ・マリエ(マルコーニ社長)、ほか
映画「ミックマック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミックマック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミックマックの予告編 動画
映画「ミックマック」解説
この解説記事には映画「ミックマック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミックマックのネタバレあらすじ:起
地雷の撤去作業中に地雷の爆発により死亡した父をもつバジル。彼は30年後、レンタルビデオ店勤務時間中に、近くで起こった銃撃戦を店頭から覗いた瞬間、流れ弾が額に命中し、病院に搬送されます。額の弾を取り除くことは賭けのようなものでした。植物人間か、死か、生き延びるか、その判断を委ねられた病院の先生はコインで決断しました。取り除くことをやめ、弾丸が入ったままの状態で額を縫い合わせてしまいました。一命を取り留めたバジルですが、服も家もなく、レンタルビデオ店も新しいスタッフが入り、職まで失ってしまいました。新しいスタッフの女の子はバジルにバジルの目撃した銃撃戦の時に、彼氏のバイクに突き刺さった弾丸をバジルにあげました。
ミックマックのネタバレあらすじ:承
路上生活をする羽目になったバジルに声をかけてきたプラカール。ゴミ置き場の中につくられた住み家で暮らす住人たちに認められたバジルは彼らと共同生活をはじめました。そこでは廃品回収で集めたものを修理しながら生活していました。住人たちはとても個性的で冷蔵庫に入れるほど体の柔らかい女性や、計算の得意な女の子、人間大砲ギネス記録保持者、民族歴史学者などそれぞれが個々に特技を持っていました。
ミックマックのネタバレあらすじ:転
ある日、バジルは作業帰りに父を殺した地雷と彼の頭にある銃弾の製造会社をみつけました。彼はこの住人たちに復讐を手伝って欲しいと伝えます。彼らは快く承諾し、一緒に2社への復讐をはじめるのでした。有名人の身体をコレクションしているド・フヌイエ社長。バジルたちはド・フヌイエ社長のムッソリーニの眼球の取引を妨害する作戦に出ます。そしてマルコーニ社長の自宅に侵入し、このコレクションをすべて盗み出しました。彼らはマルコーニ社長の武器を大量に奪い、海に捨てました。マルコーニ社長はド・フヌイエ社長の仕業だと思い、マルコーニ社長のオフィスにスパイを送り込みました。そしてマルコーニ社長のオフィスを爆破させました。2人を上手く騙したバジルだと思ったが、バレてしまい、絶体絶命のピンチに陥ります。バジルは2人に捕まってしまいました。
ミックマックの結末
しかしバジルの仲間たちはプランBに変更し、攻撃をしかけます。バジルを助け、2人の社長を拉致し、彼らの行ってきた悪行を語らせた一部始終を動画で撮影し、インターネットの動画サイトに投稿しました。この動画は瞬く間に世界中の人々の目にとまり、この二人の悪行は世界に広まってしまいました。武器商人たちの過去の悪行がバラされ、マルコーニ社長の会社は閉鎖に追い込まれました。復讐を終えたバジルは強く生きることを決意しました。
コメディータッチながら少しシリアスな不思議な映画。
フランス映画特有の少し暗い雰囲気の中、主人公がかなり変わった無口なおじさんとキャラが濃すぎる仲間たちとともにいたずらとも思える復讐をしていくのが大まかなストーリー。
貧しいながらも廃材やガラクタを利用いていたずらする姿にもほのぼのさせられます。
ラストは過激なテロリスト顔負けの復讐をするので、マッタりした登場人物からは想像が出来なくて少しショッキングでした。