ミッドナイト・スペシャルの紹介:2016年アメリカ,ギリシャ映画。不思議な能力を持つ、8才の少年アルトン。ある新興宗教団体に預けられていた彼を、実の父親ロイが誘拐する。アルトンにはある望みがあり、それを知ったロイとその親友ルーカスが力を貸すが…。「ラビング 愛という名前のふたり」(2016)のジェフ・ニコルズ監督が、「ラビング~」で起用したマイケル・シャノンとジョエル・エドガートンで描くSFスリラー。家族の絆を描きながら、サスペンスたっぷりに見せる秀作。
監督:ジェフ・ニコルズ 出演者:マイケル・シャノン(ロイ)、ジョエル・エドガートン(ルーカス)、ジェイデン・リーベラー(アルトン)、キルステン・ダンスト(サラ)、アダム・ドライヴァー(ポール)、サム・シェパード(カルビン)ほか
映画「ミッドナイト・スペシャル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミッドナイト・スペシャル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミッドナイトスペシャルの予告編 動画
映画「ミッドナイト・スペシャル」解説
この解説記事には映画「ミッドナイト・スペシャル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミッドナイトスペシャルのネタバレあらすじ:起
テキサス州。あるモーテルに身を潜める2人の男、ロイ(マイケル・シャノン)とルーカス(ジョエル・エドガートン)がいました。彼らが見ているテレビニュースでは、アルトン(ジェイデン・リーベラー)という8才の少年が誘拐された事件を伝えています。アルトンはロイの実の息子でしたが、“牧場”と呼ばれる新興宗教団体のもとで暮していました。その“牧場”からアルトンを誘拐したのがロイだったのです。ロイは幼なじみで警官のルーカスに助けを求め、アルトンを連れてモーテルへ逃げ込みました。アルトンは不思議な力を持つ少年で、それを隠すためなのか、つねにゴーグルをはめて目を保護しています。モーテルを出た3人は車へ乗り込み、夜明けとともに出発します。
ミッドナイトスペシャルのネタバレあらすじ:承
その頃“牧場”では、教団代表のカルビン(サム・シェパード)がなんとしてでもアルトンを見つけるよう部下に命じていました。間もなく“牧場”にFBIの捜査が入り、大勢の信者達を集めて聞き込みが開始されます。カルビンの説教内容には政府の極秘情報が含まれており、国家安全保障局(NSA)から来たポール(アダム・ドライヴァー)がカルビンに質問を浴びせます。しかしカルビンは、全てアルトンから聞いたことだと言います。ときどき発作を起こすアルトンは、いろんな言語を話し出します。カルビンは、それを神の言葉だと信じていました。ロイ達は一時的に知人宅へ身を隠し、さらに車を走らせます。アルトンは体調を崩し、ガソリンスタンドでは謎の飛行物体から攻撃を受けます。ロイは途中でアルトンの母親サラ(キルステン・ダンスト)と落ちあい、母子を対面させます。
ミッドナイトスペシャルのネタバレあらすじ:転
ガソリンスタンドの謎の飛行物体は軍事衛星で、アルトンが故意にやったことでした。アルトンの体調は悪化し、目から閃光が走ります。ルーカスは病院へ連れて行くべきだと言いますが、アルトンはここから先はロイと2人で行くと主張します。ルーカスとサラを残し、ロイとアルトンは山の中へ消えて行きます。再び戻って来た時、アルトンはルーカスとサラに告白します。この世界以外にもう1つの世界がある。そこから来た僕は戻らなければならない。サラは息子との別れを覚悟します。翌朝、カルビンの部下が現れてアルトンを奪い返し、車で逃走します。ロイ達3人も車で後を追います。しかしFBIがアルトンを保護。アルトンはポールとなら話すと言って2人きりになり、自分の正体を明かします。ポールはアルトンを連れ出し、ロイのもとへ送り届けます。
ミッドナイトスペシャルの結末
アルトンを乗せたロイの車を、再びFBIが追います。ロイはサラとアルトンを外へ逃がし、自分とルーカスがおとりになってFBIから遠ざけます。アルトンの目から光が放たれ、地面が大きく揺れ出しました。その途端、どこからともなく美しい巨大な建造物が現れます。サラだけでなく、周囲にいた人々はみな驚いた表情で建造物を見つめています。アルトンと同じ、光る目を持つ者達が現れました。彼らは静かにアルトンに寄り添います。サラとアルトンは言葉を交わさず、見つめ合うことで別れを告げます。まばゆいばかりの光が周囲を包んだ次の瞬間、建造物もアルトンの姿もどこかへ消え去りました。
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