天国からの奇跡の紹介:2016年アメリカ映画。敬虔なクリスチャン一家の幼い娘アナが不治の病に突然襲われる。教会の他の信徒に心無いことを言われ、母親は神への信仰も失いかけながら、娘の看病に奔走する。遠方の名医に診てもらうために、一家の家計も危機にさらされる。もう治らないのでできるだけ家族で過ごせるようにと、ボストンの病院からテキサスの自宅に帰り、アナは姉に誘われて元気なころよく登っていた木に登り、幹の洞に落下してしまう。そこで彼女が見たものとは?
監督:パトリシア・リゲン 出演:ジェニファー・ガーナー(クリスティ・ビーム)、カイリー・ロジャーズ(アナ・ビーム)、マーティン・ヘンダーソン(ケヴィン・ビーム)、ジョン・キャロル・リンチ(スコット牧師)、エウヘニオ・デルベス(ナルコ医師)、クイーン・ラティファ(アンジェラ)、ほか
映画「天国からの奇跡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天国からの奇跡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天国からの奇跡の予告編 動画
映画「天国からの奇跡」解説
この解説記事には映画「天国からの奇跡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天国からの奇跡のネタバレあらすじ:起
ビーム家は敬虔なクリスチャン一家。日曜の朝、ケヴィンとクリスティ夫妻と、アビー、アナ、アデリンの3姉妹は教会に出かけた。午後は教会のみんなとバーベキュー。その夜、真ん中の娘アナが突然の嘔吐に襲われる。下痢止めも抗生剤も効かず、腹部は膨れていき、これまでの服を着ることができない。医者には口々に牛乳アレルギーではと言われたり、逆流性胃腸炎ではと言われる。ある夜、痛みのために運ばれた救急病院で、母のクリスティは、医者の診断に納得せず、若い医者に食い下がったところ、その病院の小児科長に診てもらえた。しかし、手術をしないと命が危ないほどの腸閉塞であることがわかり、緊急手術となる。手術中に象徴にも問題が見つかり、機能性胃腸障害であり、治療法がないと言われる。小児科長は、腸が専門の小児科医で世界中からの患者を受け入れているボストンの名医、ドクター・ヌルコを紹介する。教会で礼拝後に、他の信徒数人から、「アナの病気が治らないのは、アナかあなたたちが何か罪を犯しているからでは」と心無いことを言われ、傷つき、怒り、クリスティは教会と疎遠になる。
天国からの奇跡のネタバレあらすじ:承
ヌルコ医師は世界中からの患者が順番を待っているため、なかなか連絡がつかない。しびれを切らしたクリスティは、アナをつれてボストンへ飛ぶ。しかしやはり順番があると受付に言われ、ホテルに戻る。レストランでアナが飲み物をこぼしたことがきっかけでウェイトレスのアンジェラと仲良くなり、翌日ボストン観光に連れて行ってもらう。美術館でモネの「睡蓮」を見ているとき、クリスティの電話が鳴り、空きが出たので明日7時に病院に来てください、と言われ、大喜びする。翌日、アナはヌルコ医師がエルモのネクタイをしているのはなぜかと訊ねると、医師は「エルモと賭けをして負けたんだ。負けた方が相手の顔がついたネクタイを締めるということになった」と答えた。患者の病気が治ったらネクタイを外せることになっているから、治ってくれ、とアナに言う。広範囲な検査をするが、腸が機能しておらず、治療法はないが痛みを抑えながら生活しやすくする方法はある、と言われる。
天国からの奇跡のネタバレあらすじ:転
しかし頼みにしていた消化を促す特別の薬も効かず、痛みが増し、アナの入院は長引く。治療費がかさむが、父親のケヴィンはテキサスで一番大きな動物病院を開業したばかりで、多額の借金があった。ケヴィンは病院を7日間開け、バイトもする、とクリスティに言う。彼女はもう神を信じることさえできないと言う。アナのとなりのベッドには骨の癌を患う10歳のヘイリーという少女が入院しており、アナは持っていた十字架のペンダントを彼女にあげ、神様はあなたと一緒にいる、と伝える。ヘイリーの父はその話を聞き、クリスティに、アナに宗教的な話をさせないでくれ、と頼む。そんな中、アナの腹痛はひどくなるばかりで、痛みがなくなるなら死んだ方がいい、天国に行きたい、と言い、クリスティを悲しませる。家族と過ごすのが一番の薬だとヌルコ医師は言い、アナはテキサスに戻る。アナは姉のアビーに誘われ、元気だったころ何百回も登った庭の大木に登ってみることにする。しかしその木の幹は空洞になっていて、アナはその中に落ちてしまう。
天国からの奇跡の結末
大がかりなアナの救出劇を地元のテレビ局も中継する中、やっと救け出され、意識はないものの息はあった。運ばれた病院の医師は、骨折もなく軽い脳震盪だけだったことを驚きながら告げた。退院して家に戻ったアナは日に日に元気になっていった。クリスティはアナに無理をしないように言うが、アナは「大丈夫。治ると言われた」と言う。お腹も平らになり、以前の服が着れるようになる。両親がアナに話を聞いてみると、木の幹の底で、アナは自分の身体を見つめていた。そこには蝶が一匹いて導かれるままに行くと、行ったことはないが、とても安心できる場所に着いた。森を抜け、湖と花畑、最後には雲の上を歩くアナ。両親は「神さまと話したの?」と訊く。話したが、言葉を使わない会話で、戻りたくないのに、「戻りなさい、戻ったら治るから」と言われたとアナは答えた。誰も信じなくてもいい。そのうちわかるでしょう、と。クリスティはヌルコ医師に治ったことを告げに行き、彼はエルモのネクタイをはずす。この奇跡について、クリスティは教会の講壇で語る機会があった。このイベントにヘイリーの父も来て、ヘイリーが亡くなったことと、アナのおかげで神を信じたヘイリーは、亡くなる前に愛に満ちた、平安な日々を過ごせた。
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