モンスター・ハントの紹介:2015年中国映画。人間と妖怪が共存する古い中国を舞台に、永寧村の若い村長が、妖怪の王妃から身ごもった王子を託され、妖怪ハンターのショウランと共に追っ手と闘いながら旅をする、中国のアドベンチャーアクション映画です。
監督:ロマン・ヒュイ 出演者:タン・ウェイ(質屋の女将)、エリック・ツァン(ガオ)、ジン・ボーラン(テンイン)、ウォレス・チョン(グー・チエンフー)、バイ・バイホー(カク・ショウラン)、ヤオ・チェン(女料理人)、ほか
映画「モンスター・ハント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モンスター・ハント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
モンスター・ハントの予告編 動画
映画「モンスター・ハント」解説
この解説記事には映画「モンスター・ハント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モンスター・ハントのネタバレあらすじ:起
かつて人間と妖怪が共存する時代、人間たちに追いやられた妖怪の世界では内乱が起りました。王子を身ごもる王妃が衛兵たちに守られ逃げています。巨大妖怪に追われる王妃らは、人間世界に逃げ込みました。
永寧村では若くして村長になったテンインが、村人たちの為に料理や裁縫をやっていました。テンインの父タイテンは、妖怪ハンターの最高位で天師堂を築き、多くのハンターを従えていました。そして永寧村から妖怪を追い払い、英雄とまで称された村長でした。そんな父から引き継いだテンインでしたが、祖母に馬鹿にされ、村人からも馬鹿にされていました。
ある日、永寧村に中年夫婦が旅にやって来ます。テンインは二人を歓迎し、自分がやっている茶屋に案内します。同じくして、一銭貨幣を2枚ぶら下げた、二銭ハンターのショウランという女も入って来ます。中年夫婦の妻は色気を振りまきテンインに話しかけていましたが、ショウランが突然立ち上がると、攻撃を仕掛けます。
中年夫婦は人間の皮を被った妖怪でした。ショウランと闘いはじめると、隠れていた王妃が逃げ出します。闘いの途中、同じハンターのラコウが乱入し、妖怪二人を横取りして出て行きます。
モンスター・ハントのネタバレあらすじ:承
「あの妖怪はお前に唾をつけたから必ず帰ってくる、ここに泊まる」と言うショウランに、夜の期待を寄せるテンインでしたが、ショウランに両手両足を縛られ身動きできない状態にされます。
深夜、床を切り取られテンインがさらわれました。さらったのは王妃で、「この子を守ってください」と言って、身ごもっている卵を口から吐き出し、テンインの口の中に放り込み死んでしまいます。そこへ巨大妖怪が襲ってきました。ショウランがかけつけ闘うものの相手は強く、二人は茶屋へ逃げ帰ります。
そのころ、商人のグー・チエンフーが多数のハンターを連れて永寧村に入って来ました。夜、ショウブの家に行ったテンインはショウブが妖怪だったことを知ります。ショウブは、「村人全員妖怪の姿に戻され、家を全部焼き払われて連れて行かれた」と話します。
実は、テンインの父タイテンは、善人の妖怪を人間の姿に変え永寧村に住まわせていたのです。それを見抜いたのがグー・チエンフーでした。
テンインとショウランはグー・チエンフーの居る町に向かうため村を出ます。二人をラコウと巨大妖怪が追っていました。ラコウは妖怪夫婦から、王妃の事を聞いていて、王妃の身ごもっている王子は高く売れる事を知っています。
宿に入ったテンインらを、ラコウから逃げ出した妖怪夫婦が狙っていました。子供が欲しいエイエイとテイトウ夫妻と話をした後、部屋に戻ると、妖怪夫婦に襲われます。しかしショウランが妖怪夫婦の額に札を貼り閉じ込めると、テンインが産気づきます。ショウランが助産をしようとすると、王子はテンインの口から生まれました。
モンスター・ハントのネタバレあらすじ:転
王子はテンインと遊び始めます。二人は王子を自分の子供のように可愛がり、目的の町に着きます。そしてショウランの言うがまま質屋に入ります。ショウランが質屋の女将に100両で交渉し、成立しました。檻に入れられ泣き叫ぶ王子を見ながら二人は後ろ髪ひかれる思いで去って行きました。
それ以来二人は食欲が無く、言葉も交わしませんでした。しばらく歩くと二人は顔を見合わせ質屋に向かいます。女将は「私と麻雀やって勝ったら返してやる」と言われ、始めると、テンインが国士無双13面待ちでアガリました。女将は「中華料理屋に連れて行かれた」と言います。その中華料理屋はグー・チエンフーが主催する店でした。エイエイ夫妻と妖怪夫婦が参加していました。
厨房では、捕まえられた妖怪たちが料理され、テーブルに運ばれていました。王子は、切っても、揚げても、煮ても平気で、女料理人は「生きたまま出せ」と命じます。やがて中華料理店に着いたテンインとショウランは厨房で捕まえられている永寧村の村人たちを見つけます。
村人を助けようとしたテンインがつまづき、そのはずみでショウランにキスしてしまいます。ショウランは「カクの家系ではキスをした男と結ばれるという言い伝えがある。カクの子孫には物足りないが仕方がない、お前は私の夫だ」と言います。
モンスター・ハントの結末
王子は首を固定されそのまま出されます。グー・チエンフーは「頭を切って脳みそを召し上がれ」と言います。そのころテンインらは祖母を見つけました。3人で食事会の部屋に乗りこむと、ショウランが捕まりました。突然、十一銭をぶら下げハンターになった祖母が立ち向かいますが、あっさり捕まります。
王子を助け出したテンインは、王子に果実をいっぱい食べさせます。そして王子を銃に見立て、口から果実の身を吐かせます。マシンガンのように果実が飛び出し、何十発も食らったグー・チエンフーの様子がおかしくなります。
グー・チエンフーは妖怪だったのです。妖怪に姿を変えたグー・チエンフーは「人間の世界にいる生き残りの妖怪を全滅させ、新しい妖怪の世界を作る」と言って暴れ出します。
祖母はテンインに、夫が使った伝説の刀を渡します。しかし刀はサビていて、向かっていたテンインはその刀で刺されました。王子は刀を必死で抜きます。その時王子の手が切れ、刀に血がにじむと、輝きを取り戻しテンインも起き上がります。テンインは再び刀を持ち、グー・チエンフーに突き刺すと炎が舞い上がり、死んでいきました。
そのころラコウは再び妖怪夫婦と闘っていました。妖怪夫婦が勝ち、ラコウの命は助けました。このことでラコウは妖怪の味方になり、ハンターたちを全滅させました。
テンインは「ショウランと一緒にハンターをやる」と言って、王子に「新しい永寧村を村人たちと作るんだ」と言います。「別れたくない」と泣く王子に「早く行け」とテンインが言います。この光景は自分が父に言われた時と同じでした。そしてテンインはショウランと共に父を探す旅に出ました。
以上、映画「モンスター・ハント」のあらすじと結末でした。
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