父と暮せばの紹介:2004年日本映画。井上ひさしが書き下ろした同名戯曲の映画化作品。戦後の広島を舞台に、被爆体験により心を閉ざして生きてきた娘と、亡霊として現れた父の心の交流を描くヒューマンドラマ。父役の原田芳雄と娘役の宮沢りえ、二人の会話劇で展開していく親子の絆の物語です。
監督:黒木和雄 出演:宮沢りえ(福吉美津江)、原田芳雄(父・竹造)、浅野忠信(木下 正)、ほか
ドラマ映画のあらすじ
「父と暮せば」のネタバレあらすじ結末
「アニマル・ファクトリー」のネタバレあらすじ結末
アニマル・ファクトリーの紹介:2000年アメリカ映画。エドワード・ファーロングを主演に迎えて映画化、暴力や差別が横行するアニマル・ファクトリー(刑務所)が舞台となる。米国の作家エドワード・バンカーが自身の体験も交えて執筆した小説「The Animal Factory」を映画化した犯罪ドラマです。暴力が支配する刑務所に収監された若者が囚人たちを束ねる男と奇妙な友情を育み、やがて一緒に刑務所から脱獄しようと試みますが…。
監督:スティーヴ・ブシェミ 出演者:エドワード・ファーロング(ロン・デッカー)、ウィレム・デフォー(アール・コペン)、ミッキー・ローク(ジャン)、シーモア・カッセル (シーマン)、スティーヴ・ブシェミ(ホスパック)ほか
「喜びも悲しみも幾歳月」のネタバレあらすじ結末
喜びも悲しみも幾歳月(よろこびもかなしみもいくとしつき)の紹介:1957年日本映画。戦前から戦中、戦後にかけて日本各地を転々としながら灯台の安全を守り続けた灯台守とその妻の激動の半生を描く人間ドラマ。「君の名は」の佐田啓二と「二十四の瞳」の高峰秀子の共演作品。若山彰が歌う主題歌「喜びも悲しみも幾歳月」も大ヒットしました。
監督:木下惠介 出演者:佐田啓二(有沢四郎)、高峰秀子(有沢きよ子)、有沢正子(有沢雪野)、中村賀津雄(有沢光太郎)、田村高広(野津)、桂木洋子(藤井たつ子)、夏川静江(名取夫人)、仲谷昇(名取進吾)、ほか
「武蔵野夫人」のネタバレあらすじ結末
武蔵野夫人の紹介:1951年日本映画。大岡昇平の同名小説を映画化。脚本は溝口組の常連スタッフである依田義賢だが、評論家・劇作家の福田恒存も協力。原作の心理描写を大胆にカットし、純粋なメロドラマに変えてある。田中絹代の好演が見どころ。
監督:溝口健二 出演:田中絹代(秋山道子)、轟夕起子(大野富子)、森雅之(秋山忠雄)、山村聡(大野英治)、片山明彦(宮地勉)、ほか
「小早川家の秋」のネタバレあらすじ結末
小早川家の秋の紹介:1961年日本映画。松竹専属だった小津監督が、名プロデューサー藤本真澄に招かれて東宝傘下のスタジオで撮った作品。森繁久彌、山茶花究といった東宝の喜劇俳優が顔を見せ、普段の小津作品とは違った雰囲気になっている。撮影は黒澤監督との名コンビで知られる中井朝一。
監督:小津安二郎 出演:中村鴈治郎(小早川万兵衛)、原節子(秋子)、司葉子(紀子)、新珠三千代(文子)、小林桂樹(久夫)、浪花千栄子(佐々木つね)
「醜聞〈スキャンダル〉」のネタバレあらすじ結末
醜聞〈スキャンダル〉の紹介:1950年日本映画。当時新進気鋭の監督だった黒澤が、「報道の自由」を盾にプライバシーを侵害するジャーナリズムを批判した異色作。その後の過剰な報道合戦を予見したような映画となっている。キネマ旬報ベスト・テンでは6位にランクイン。
監督:黒澤明 出演:三船敏郎(青江一郎)、山口淑子(西条美也子)、小沢栄太郎(堀)、志村喬(蛭田乙吉)、桂木洋子(蛭田正子)、三井弘次(アムールの記者)、ほか
「不知火檢校」のネタバレあらすじ結末
不知火檢校(しらぬいけんぎょう)の紹介:1960年日本映画。悪辣極まる盲人を主人公にした、宇野信夫の当たり狂言の映画化。それまで白塗りの美男子ばかりを演じてきた勝新太郎がようやく自分の個性に合った役にめぐり逢い、後に座頭市シリーズを生み出すきっかけとなった。
監督:森一生 出演:勝新太郎(杉の市)、中村玉緒(浪江)、丹羽又三郎(岩井藤十郎)、安部徹(鳥羽屋丹治)、須賀不二男(生首の倉吉)、丸凡太(留吉)、ほか
「真夏の夜の夢」のネタバレあらすじ結末
真夏の夜の夢の紹介:1999年アメリカ映画。イタズラ好きの妖精がホレ薬を間違った相手に使ったがために、2組の恋人たちが大騒動を繰り広げる。シェイクスピアの戯曲を豪華俳優人で映画化したファンタジック・コメディ。
監督:マイケル・ホフマン 出演:ケヴィン・クライン(ニック・ボトム)、ミシェル・ファイファー(タイタニア )、ルパート・エヴェレット(オベロン)、キャリスタ・フロックハート(ヘレナ)、スタンリー・トゥッチ(パック)、アンナ・フリエル(ハーミア)、クリスチャン・ベイル(ディミトリアス)、ソフィー・マルソー(ヒポリタ)、ドミニク・ウェスト(ライサンダー)、デヴィッド・ストラザーン(シーシアス)、サム・ロックウェル(フランシス・フルート)、ほか
「マーウェン」のネタバレあらすじ結末
マーウェンの紹介:2018年アメリカ映画。マーク・ホーガンキャンプは第2次世界大戦中のベルギーの空想世界の村「マーウェン」のミニチュア模型を作り、そこでホーギー大尉と女性軍のフィギュア人形がナチスドイツと戦う写真を撮り人気を集めます。マークはなぜ、ホーギーと女性軍の空想世界の写真をとることになったのでしょうか?その理由はマーク自身の過去の回想と彼を支える女性たちが映画の中で明らかにしていきます。『マーウェン』は暴行され記憶を失ったマーク・ホーガンキャンプが、友人たちとともに悲しみと障害を乗り越え成長し、生きがいを見出していくストーリーです。映画はマークを主人公とする現実世界と、ホーギーを主人公とする空想世界のマーウェンが交互に描かれます。
監督:ロバート・ゼメキス 出演:スティーヴ・カレル(マーク・ホーガンキャンプ<ホーギー大尉>)、レスリー・マン(ニコル)、ダイアン・クルーガー(デジャ・ソリス)、メリット・ウェヴァー(ロバータ)、ジャネール・モネイ(ジュリー<G.I.ジュリー>)、エイザ・ゴンザレス(カラーラ)、グウェンドリン・クリスティー(アナ)、レスリー・ゼメキス(シュゼット)、ニール・ジャクソン(カート<SS将官クルト・マイヤー>)、ほか
「彼が愛したケーキ職人」のネタバレあらすじ結末
彼が愛したケーキ職人の紹介:2017年イスラエル,ドイツ映画。イスラエルとドイツ・ベルリンを舞台に、同じ男を愛したイスラエルのシングルマザーとドイツのケーキ職人との国境や人種、性別や宗教などの壁を超えた出会いと複雑な関係を描いたヒューマンドラマです。チェコのカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭のエキュメニカル審査員賞やイスラエル最大の映画賞といわれるオフィール賞の作品賞などを受賞しています。
監督:オフィル・ラウル・グレイツァ 出演者:ティム・カルクホフ(トーマス)、サラ・アドラー(アナト)、ロイ・ミラー(オーレン)、ゾハール・シュトラウス(モティ)、タミール・ベン・イェフダ(タイ)ほか
「存在のない子供たち」のネタバレあらすじ結末
存在のない子供たちの紹介:2018年レバノン,フランス映画。中東のある国での裁判所。裁判官に名前を呼ばれ前に出たのはわずか12歳の少年ゼインだった。訴えた相手は自分の両親。強いまなざしで裁判官に言った。「自分を生んだ罪で訴える」と。貧困窟に生まれたゼインは法的には社会に存在すらしておらず、自分の誕生日も知らない。唯一心の支えだった大切な妹はわずか11歳で強制結婚させられ、怒りに任せたまま家を飛び出したゼイン。しかし待っていたのは予想もしていなかった過酷な現実だった。今回が2作目の作品となるラバキー監督が、貧困地域、拘置所、少年刑務所など3年間のリサーチを経て、リアリティを突き詰めながらもドキュメンタリーとは異なる物語の強さを表現した。弁護士に扮したラバキー監督以外はほとんど現地で出会った素人をキャスティングし、主人公の少年ゼインや、エチオピア移民ラヒルを演じたヨルダノスも、役柄とよくにた境遇の人々が選ばれた。すべての子供たちが当たり前のように持っているはずの≪愛される権利≫を求めて経験した旅路に胸が締め付けられる思いをしながらも、わずかな希望の光を見出すこともできる。カンヌ国際映画祭やトロント国際映画祭で賞を受賞し、絶賛の波を起こした作品。
監督:ナディーン・ラバキー 出演:ゼイン・アル=ラフィーア(ゼイン)、ヨルダノス・シフェラウ(ラヒル)、ボルワティフ・トレジャー・バンンコレ(ヨナス)、カウサル・アル=ハッダード(スアード)、ファーディ・カーメル・ユーセフ(セリーム)、シドラ・イザーム(サハル)、アラーア・シュシュニーヤ(アスプロ)、ナディーン・ラバキー(ラディーン)ほか
「5シリングの真実」のネタバレあらすじ結末
5シリングの真実の紹介:1999年アメリカ映画。実際の事件を基に描かれた戯曲を原作とする作品。名家の末息子ロニーが英国海軍士官学校オズボーン校で無実の罪を着せられ、退学処分を受けた事から、有能な弁護士モートン卿に弁護を依頼。裁判を起こした事で家計は苦しくなり、世間からも批判され、家族は犠牲を生みながらロニーを守る様子を描いた作品です。1948年「ウィンスロー少年」のリメイク作品。
監督:デヴィッド・マメット 出演:ガイ・エドワーズ(ロニー)、レベッカ・ピジョン(キャサリン)、マシュー・ピジョン(ディッキー)、ジェンマ・ジョーンズ(グレース)、ナイジェル・ホーソーン(アーサー・ウィンズロー)、ジェレミー・ノーサム(ロバート・モートン弁護士)、サラ・フリンド(バイオレット)、コリン・スティントン(デズモンド弁護士)、エイデン・ギレット(ジョン)、ほか
「若親分」のネタバレあらすじ結末
若親分の紹介:1965年日本映画。南條組の親分・辰五郎が夜道で殺されました。一人息子の武は、海軍少尉の地位を捨て、跡目を継ぎ、任侠の世界に飛び込みました。次々名前を売る武を妬む太田黒組の親分の伊蔵が、遂に仕掛けてきました…と言う内容の市川雷蔵主演の任侠映画です。
監督:池広一夫 出演者:市川雷蔵(南条武)、朝丘雪路(京子)、藤村志保(千代梅)、三波春夫(桃中軒雲右衛門)、成田三樹夫(直次郎)、佐藤慶(太田黒伊蔵)ほか
「あるメイドの密かな欲望」のネタバレあらすじ結末
あるメイドの密かな欲望の紹介:2015年フランス,ベルギー映画。『小間使の日記』(1964年)を『マリー・アントワネットに別れをつげて』の監督・主演コンビがリメイク。メイド・セレスティーヌは片田舎にあるランレール家で働くようになり、ランレールがら身体を求められ拒み続けます。一方でセレスティーヌは庭師・ジョゼフに惹かれていき、犯罪に手を染めながらもやっと安らぎをてにいれるという物語でメイドという境遇から主からずっと虐待を受け続ける寂しい女の人生をシビアに描いた作品です。
監督:ブノワ・ジャコー 出演:レア・セドゥ(セレスティーヌ)、ヴァンサン・ランドン(ジョゼフ)、クロティルド・モレ(ランレール夫人)、エルヴェ・ピエール(ランレール)、ほか
「71フラグメンツ」のネタバレあらすじ結末
71フラグメンツの紹介:1994年オーストリア,ドイツ映画。常に見るものに衝撃を与えてくれるミヒャエル・ハネケ監督が手掛けた「感情の氷河期三部作」のうちの一つとなる作品です。冒頭に示した通り、19歳の若者が引き起こす銃乱射事件で自らも自殺してしまうまでと、そこに巻き込まれる人々のそれまでの日常を描いています。
監督:ミヒャエル・ハネケ 出演:ガブリエル・コスミン・ウルデス、ルーカス・ミコ、オットー・グルーンマンドル、アンヌ・ベネント、ウド・ザメル、ブランコ・サマロフスキー、クラウディア・マルティーニ、ゲオルク・フリードリヒ、ほか