山の音(やまのおと)の紹介:1954年日本映画。夫の浮気に悩む女性と、彼女を細やかに労わる舅の姿を描いたヒューマン・ドラマ。老齢に差し掛かった尾形信吾は、嫁菊子に亡き憧れの女性の面影を重ね、いつも優しく接していた。菊子も信吾の優しさを頼りにしていたが、行き過ぎた気遣いはやがて望まぬ結果を招いてしまう。原作は川端康成の同名小説だが、結末は異なる。
監督:成瀬巳喜男 出演者:原節子(尾形菊子)、上原謙(夫・修一)、山村聡(尾形信吾)、長岡輝子(妻・保子)、杉葉子(谷崎英子)ほか
ドラマ映画のあらすじ
「山の音」のネタバレあらすじ結末
「無頼漢(1970年)」のネタバレあらすじ結末
無頼漢(ぶらいかん)の紹介:1970年日本映画。河竹黙阿弥の「天衣粉上野初花」を題材に、悪が悪をこらしめる姿を描く。天保の改革によって贅沢を禁じられた江戸では、謀反の気運が高まっていた。一方松江出雲守の屋敷では、妾になることを拒んだ奉公人が理不尽にも軟禁されていた。遊び人直次郎は無頼漢と名高い河内山と手を組み、謀反の裏で奉公人の娘を助け出そうとする。豪華キャストそろい踏みの痛快時代劇。
監督:篠田正浩 出演者:仲代達矢(片岡直次郎)、岩下志麻(三千歳)、太地喜和子(浪路)、丹波哲郎(河内山宗俊)、芥川比呂志(水野越前守)ほか
「鏡」のネタバレあらすじ結末
鏡の紹介:1974年ソ連映画。言語症の少年がカウンセリング治療を受けている場面から始まり、父と母、妻と息子と上手くいかない自身の過去の記憶と現在の問題を断片的に映しながら、父親の声で読まれる詩や第二次世界大戦、文化大革命などの映像が挿入されます。
監督:アンドレイ・タルコフスキー 出演:マルガリータ・テレホワ(母マリア / 妻ナタリア)、オレーグ・ヤンコフスキー(父)、イグナート・ダニルツェフ(少年時代の作者・アレクセイ / 現代の作者の息子・イグナート)、フィリップ・ヤンコフスキー(幼年時代の作者)、アナトーリー・ソロニーツィン(医者)
「ひろしま」のネタバレあらすじ結末
ひろしまの紹介:1953年日本映画。長田新編『原爆の子』を脚色。日教組製作。広島市民の全面的協力により、原爆投下直前の市民の日常生活、投下後の地獄図を再現。そればかりでなく、被爆者たちのその後の苦しみも描かれている。音楽の伊福部昭は翌年『ゴジラ』の音楽を担当することになる。
監督:関川秀雄 出演者:岡田英次(北川)、月丘夢路(女学校教師・米原)、加藤嘉(遠藤秀雄)、山田五十鈴(みち子の母・大庭みね)、月田昌也(遠藤幸夫)その他
「危険な関係(1959年)」のネタバレあらすじ結末
危険な関係の紹介:1959年フランス映画。感情に流されずに愛人たちとの関係を楽しんできた男女に起きる危機。1782年にラクロによって書かれた同名小説の最初の映画化。現代のフランスに舞台を置き換えている。公開当初は海外輸出禁止になった問題作。監督のロジェ・ヴァディムは映画の冒頭で自らこの映画の主題について解説している。ジェラール・フィリップの生前に公開された最後の出演作品。音楽はセロニアス・モンク。映画後半のパーティーで演奏するのはアート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ。
監督:ロジェ・ヴァディム 出演者:ジャンヌ・モロー(ジュリエット・ヴァルモン)、ジェラール・フィリップ(ヴァルモン)、アネット・ヴァディム(マリアンヌ)、ジャン=ルイ・トランティニャン(ダンスニ)、ジャンヌ・ヴァレリー(セシル)その他
「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のネタバレあらすじ結末
バトル・オブ・ザ・セクシーズの紹介:2017年イギリス,アメリカ映画。1973年、全世界9000万人が注目する中で開催されたテニスの試合があった。それは女子テニス世界チャンピオンのビリー・ジーン・キングと、男子の元世界チャンピオン、ボビー・リッグスによる男女対抗試合。男女平等を求める運動が様々なところで行われていた当時、テニス界も例外ではなかった。女子プレーヤーの優勝賞金は男子プレーヤーのたった1/8。そんな中で行われた、高額賞金をかけた注目の試合。スポーツ界はもちろん、政治や社会における男女の関係までも変えた世紀の戦いの全貌を描く。
監督:ヴァレリー・ファリス / ジョナサン・デイトン 出演:エマ・ストーン(ビリー・ジーン・キング)、スティーブ・カレル(ボビー・リッグス)、アンドレア・ライズブロー(マリリン・バーネット)、サラ・シルヴァーマン(グラディス・ヘルドマン)、 ビル・プルマン(ジャック・クレイマー)、アラン・カミング(カスバートテッド・ティンリング)、エリザベス・シュー(プリシラ・リッグス)、オースティン・ストウェル(ラリー・キング)、ナタリー・モラレス(ロージー・カザルス)ほか
「東京交差点」のネタバレあらすじ結末
東京交差点の紹介:1991年日本映画。あるマンションを舞台にした三つの話のオムニバスです。管理人はハナ肇さんが演じ、母子家庭の親子関係を描いた『漂流(さすらい)』、半身不随になった母の介護をする父を持つナツミの結婚の話の『幸福(しあわせ)』、母親の家出で置き去りにされた少年の話の『出発(たびだち)』の三話が収められています。
監督:松井稔/第1話「漂流(さすらい)」、須藤公三/第2話「幸福(しあわせ)」、山本伊知郎/第3話「出発(たびたち)」出演者:大塚ちか、高橋長英、中垣克麻、ハナ肇、浜村純、川上夏代、ほか
「善き人」のネタバレあらすじ結末
善き人の紹介:2008年イギリス,ドイツ映画。自らの描いた小説がホロコーストの後押しをしてしまった。家族を守るか友人を守るか、ハルダーの奔走が始まる。ナチス政権下のドイツで葛藤する大学教授の日々を描く。
監督:ヴィセンテ・アモリン 出演:ヴィゴ・モーテンセン(ジョン・ハルダー)、ジェイソン・アイザックス(モーリス)、ジョディ・ウィッテカー(アン)、スティーヴン・マッキントッシュ(フレディ)、マーク・ストロング(ボウラー)、ジェマ・ジョーンズ(ハルダーの妻)、アナスタシア・ヒル(ヘレン)、ほか
「メゾン ある娼館の記憶」のネタバレあらすじ結末
メゾン ある娼館の記憶の紹介:2011年フランス映画。パリの高級娼館を舞台に、美しい女達が辿っていく悲劇的な運命を美しい映像美で綴った作品。女達と男達の恋愛模様をセクシーに映し出しながら、やがて行き場を失っていく女達の苦悩に満ちた姿がドラマティックに描かれていきます。
監督:ベルトラン・ボネロ 出演者:アフシア・エルジ(サミラ)、セリーヌ・サレット(クロチルド)、ジャスミン・トリンカ(ジュリー)、アデル・エネル(レア)、アリス・バルノール(マドレーヌ)
「ローラ」のネタバレあらすじ結末
ローラの紹介:1961年フランス,イタリア映画。『シェルブールの雨傘』等のジャック・ドゥミの長篇第一作。息子を育てながら初恋の男の帰りを待ち続けるダンサーのローラ。彼女に思いを寄せる男たち。それぞれの旅立ちにいたる三日間の物語。ドゥミと音楽担当のミシェル・ルグランの長い友情が始まった映画。
監督:ジャック・ドゥミ 出演者:アヌーク・エーメ(ローラ/セシル)、マルク・ミシェル(ローラン・カサール)、アラン・スコット(フランキー)、エリナ・ラブールデット(デノワイエ夫人)、アニー・デュペルー(セシル)
「5時から7時までのクレオ」のネタバレあらすじ結末
5時から7時までのクレオの紹介:1961年フランス映画。私はガンなの?夏至の日の午後5時のパリ。若く美しいポップ・シンガーのクレオは7時に医師から検査の結果を教わることになっている。不安を抱える彼女が友人たちや見知らぬ人たちに出会う二時間。作曲家のミシェル・ルグランが作曲家の役で出演。さらに映画の中でヒロインが見る短編映画にはジャン=リュック・ゴダール、アンナ・カリーナ、ジャン=クロード・ブリアリ、サミ・フレイらが登場。ヌーヴェル・ヴァーグの仲間たちの映画でもある。
監督:アニエス・ヴァルダ 出演者:コリーヌ・マルシャン(クレオ)、アントワーヌ・ブルセイエ(アントワーヌ)、ミシェル・ルグラン(ボブ)、ドミニク・ダヴレー(アンジェ―ル)、ドロテ・ブラン(ドロテ)、ホセ・ルイス・デ・ビラロンガ(ジョゼ)
「三文役者」のネタバレあらすじ結末
三文役者の紹介:2000年日本映画。日本を代表する名バイプレーヤー、殿山泰司の破天荒な役者人生を描いた人間ドラマ。二人の女性に愛され、映画に命を捧げた一人の男の不器用な生き様を、盟友の新藤兼人監督がユーモアとペーソスを込めて描いた作品です。
監督:新藤兼人 出演者:竹中直人(タイちゃん)、荻野目慶子(キミエ)、吉田日出子(アサ子)、乙羽信子(オカジ)、桂南光(キミエの父)
「胸騒ぎのシチリア」のネタバレあらすじ結末
胸騒ぎのシチリアの紹介:2015年イタリア,フランス映画。年下の恋人ポールとバカンスを楽しんでいた歌手マリアンの元にある日昔の恋人とその娘が押しかけてくる。美しいシチリアの小さな島を舞台に4人の男女の恋愛の駆け引きがスリリングに描かれていく恋愛映画です。
監督:ルカ・グァダニーノ 出演者:ティルダ・スウィントン(マリアン)、マティアス・スーナールツ(ポール)、ダコタ・ジョンソン(ペン)、レイフ・ファインズ(ハリー)ほか
「ガザの美容室」のネタバレあらすじ結末
ガザの美容室の紹介:2015年パレスチナ,フランス,カタール映画。パレスティナ自治区、ガザ。ロシアから嫁いできたクリスティンが経営する美容室は、順番待ちをしている女性客で賑わっている。離婚調停中の主婦エフィティカール、ヒジャブを被った敬虔なムスリムのゼイナブ、結婚式前に身支度を整えているサルマ、出産間近のファティマなど、様々な背景を持つ女たちが好き好きな四方山話に興じて時間を過ごしていた。しかし、通りの向こうで突然の銃声。賑やかなしゃべり場だった美容室は戦火の中に取り残され、皆閉じ込められることになってしまった。本作の原題『DÉGRADÉ』はフランス語で悪化という意味と、髪型のレイヤースタイルという意味がある。ガザで生まれ育った双子の監督による実体験に基づいた初の長編作品で、戦争状態という日常を生きる女性たちをワンシチュエーションで描く。戦闘に巻き込まれた人々の恐怖を追体験することができる作品。
監督:タルザン・ナサール / アラブ・ナサール 出演:ヒアム・アッバス(エフィティカール)、ヴィクトリア・バリツカ(クリスティン)、マイサ・アブドゥ・エルハディ(ウィダド)、マナル・アワド(サフィア)、 ダイナ・シバー(サルマ)、リーム・タルハミ(ワファ)、ミルナ・サカラ(ゼイナブ)、サミーラ・アシーラ(ファティマ)、タルザン・ナタール(アハメド)ほか
「石内尋常高等小学校 花は散れども」のネタバレあらすじ結末
石内尋常高等小学校 花は散れどもの紹介:2008年日本映画。東京で脚本家をしている男が30年ぶりに恩師や同級生と再会し、交流を深めていく中で生き方を模索していく人間ドラマ。新藤兼人監督が95歳という高齢でメガホンを取ったことで話題になりました。
監督:新藤兼人 出演者:柄本明(市川 義夫)、豊川悦司(山崎 良人)、六平直政(森山 三吉)、川上麻衣子(市川 道子)、大竹しのぶ(藤川 みどり)、大杉漣、原田大二郎、吉村実子、ほか