Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼の紹介:2007年アメリカ映画。ビジネスマンとしても成功し、良き家庭人でもある主人公が、殺人への衝動が抑えきれない別人格との間で葛藤し、連続殺人鬼となって苦悩する姿を描く。
監督:ブルース・A・エヴァンス 出演:ケヴィン・コスナー(アール・ブルックス)、デミ・ムーア(トレーシー・アトウッド)、デイン・クック(ミスター・スミス)、ウィリアム・ハート(マーシャル)、マージ・ヘルゲンバーガー(エマ・ブルックス)、ダニエル・パナベイカー(ジェイン・ブルックス)、レイコ・エイルスワース(シェイラ)、ほか
映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」解説
この解説記事には映画「Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼のネタバレあらすじ:起・快楽殺人への欲求
会社経営者のアール・ブルックスは良き家庭人であり、ビジネスマンとしても成功して順風満帆な人生を送っていた。しかし彼には殺人への抑えがたい欲望があり、別人格“マーシャル”とともに殺人を繰り返すというもう1つの顔を持っていた。2年のあいだ、薬物依存症の会に参加して殺人への依存を抑えてきたが、ある晩ついに抑えきれなくなったアールはターゲットの家に忍び込み、セックスに興じるカップルを撃ち殺す。しかしその時、窓のカーテンが開いたままだったことに気づく。
翌日、アールの元にスミスと名乗る男が訪ねてくる。昨夜の犯行現場の向かいに住むスミスは、犯行後にカーテンを閉めるアールの姿を写真に撮っていたのだった。殺人の様子を目撃して興奮したスミスは、次の殺人に自分を同行させるよう要求、アールはしかたなく応じる。
Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼のネタバレあらすじ:承・娘の存在
現場を訪れた刑事トレーシーはその状況から2年前まで繰り返された連続殺人鬼「サムプリント・キラー」の犯行と見て捜査を始める。現場の向かいのアパートの住人に聞き込みを行い、スミスにも名刺を渡して協力を要請する。スミスからトレーシーの名刺を渡されたアールは彼女について調べ、資産家の娘でありながら親に頼らず自力でキャリアを積むことを選んだトレーシーに好意を抱く。
一方、妻子ある人の子供を妊娠し、大学を勝手に中退して戻っていた自分の娘ジェーンのもとに警察が訪れ、アールは大学内で殺人事件があったことを知る。事情聴取の様子に犯人がジェーンであることを確信したアールは、妊娠している娘を刑務所へ送ることを不憫に思い、大学で連続殺人を偽装する。
Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼のネタバレあらすじ:転・消された邪魔者
快楽以外の殺人に手を染めたことに苦悩するアールは、真実を家族に知られる前に自身の存在を消そうと決意し、スミスとの犯行後彼に殺してもらおうと計画、痺れをきらしたスミスを伴ってターゲットの部屋に侵入する。ターゲットはトレーシーの財産を搾り取ろうとしている離婚調停中の夫とその弁護士だった。セックスを始めた2人の前に姿を現したアールは希望通りスミスの目の前で2人を撃ち殺す。
その頃、トレーシーは聞き込みの結果、スミスが被害者らを盗み撮りしていた事実を掴み、再び彼の部屋を訪れるがもぬけのから、部屋に残された書類から転居先へ急いだトレーシーは、そこで脱走して報復を目論む凶悪犯と鉢合わせし、銃撃戦の末、凶悪犯は自ら頭を撃ちぬく。
Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼の結末:完璧なる殺人鬼
アールは犯行後もともと自分を殺そうとしていたスミスに、痕跡を残さず自分を殺す準備をしてあることを告げ、墓地にやってくる。しかし娘の行く末を不安に思ったアールは予定を変更、スミスを殺して墓穴に埋める。
マスコミは現場の痕跡からサムプリント・キラーはスミスと断定され、彼の行方を追っていること、脱走した凶悪犯が自殺したことを取り上げていた。“偶然にも”自分を悩ませる存在が一掃されたトレーシーの元に匿名の電話が入り、彼女はサムプリント・キラーがスミスではないこと確信する。
そしてアールは家族のもとで平穏な日常を取り戻すが、彼の血をひく娘の存在は悪夢となって彼を苦しめる。
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