Mr.ホームズ 名探偵最後の事件の紹介:2015年イギリス映画。数々の難事件に挑んできた名探偵シャーロック・ホームズ。93歳になり隠遁生活を送るホームズは、30年前に自分が探偵業から引退するきっかけになった未解決事件に決着を付けるため、新たな助手の少年と共に最後の推理に挑む推理ミステリーです。
監督:ビル・コンドン 出演者:イアン・マッケラン(シャーロック・ホームズ)、マイロ・パーカー(ロジャー・マンロー)、ローラ・リニー(マンロー夫人)、ハティ・モラハン(アン・ケルモット)、真田広之(梅崎タミキ)ほか
映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件の予告編 動画
映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」解説
この解説記事には映画「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件のネタバレあらすじ:起
1947年.数々の難事件に挑んできた名探偵シャーロック・ホームズ(イアン・マッケラン)も93歳の高齢となり、最近では認知症の症状が現れるようになりました。30年前に探偵業を引退したホームズは住み込み家政婦のマンロー夫人(ローラ・リニー)とその息子ロジャー(マイロ・パーカー)と共に、サセックスの農場で養蜂をしながら穏やかな余生を過ごしていました。ロジャーはホームズを慕う一方、マンロー夫人は新たな就職先を探そうと考えていました。その頃、世間ではホームズのかつての助手だったワトスン(コリン・スターキー)が書いた小説により、ホームズのイメージは事実とは異なるものとなりつつありました。ホームズは兄マイクロフト(ジョン・セッションズ)の遺品の中からワトスンの小説を見付け、それを基にした映画を鑑賞しますが、事実とは異なった描かれ方に気付き、真実を伝えるため手記を出版することを決意します。
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件のネタバレあらすじ:承
小説や映画に描かれていたこととは、30年前にホームズを引退に追い込んだアン・ケルモット夫人(ハティ・モラハン)の事件のことでした。記憶力の衰えに悩んだホームズは記憶力の維持に効くサンショウを手に入れるべく、ホームズのファンである日本人・梅崎(真田広之)に招かれて日本・広島を訪れます。梅崎に案内されながら戦後の焼け野原を歩き、戦争で家族を亡くした人々が自分の周りに石を置いて祈る姿に感銘を受けたホームズは、梅崎からサンショウを受け取った際、「外交官だった父はあなたの忠告を受け、生涯日本に戻らなかった」と責められますが、ホームズはその事に関する記憶が中々思い出せませんでした。帰国したホームズはロジャーに探偵の素質を見出し、ロジャーの力を借りながら手記の執筆を開始します。
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件のネタバレあらすじ:転
30年前、ワトスンと別れ一人で活動していたホームズの事務所にトーマス・ケルモット(パトリック・ケネディ)なる男が訪れ、トーマスの妻アンについての依頼を受けます。アンは流産を二度経験したことで精神に異常をきたし、気分転換としてグラスハープの練習を進めるも、それを機に講師マダム・シルマー(フランシス・デ・ラ・トゥーア)にすっかり心酔してしまい、更に不穏な行動を取るようになったことから、アンがおかしくなってしまった理由を探ってほしいというのです。依頼を引き受けたホームズはアンを尾行しますが、トーマスがマダムに会うことを止めさせたにも関わらずアンはマダムと密会しており、更に追跡すると今度はアンが密かに毒薬を購入しているところを目撃します。アンが自殺しようとしていることを見抜いたホームズはアンを説得、トーマスの元に帰るよう諭しますが、その直後にアンは列車に飛び込んで自殺を遂げてしまいます。このことにホームズは真相を知ってもアンの孤独を救えなかったことを悔やみ、そのまま探偵業を引退してしまったのです。すっかり塞ぎ込んでしまったホームズを心配した下宿主のハドスン夫人(サラ・クローデン)はワトスンに助けを求め、そこでワトスンはあえて結末を変えた小説を執筆して発表していたのです。
Mr.ホームズ 名探偵最後の事件の結末
真実を全て書き終えたホームズでしたが、ロジャーはハチに刺されて病院に搬送されてしまいます。激怒したマンロー夫人はミツバチを燃やそうとしましたが、ロジャーを「宝物」だと認めていたホームズは真相の解明に乗り出し、ロジャーが刺されたのも先日飼っていたミツバチが謎の大量死を遂げたのも全てスズメバチの仕業だと見抜き、マンロー夫人と共にスズメバチの巣を燃やしました。翌日、病院に向かったホームズはマンロー夫人に「いずれ自分の家も財産も譲るので、これからも一緒にいて欲しい」と伝えます。ホームズは無事回復したロジャーやマンロー夫人と三人で再び暮らし始めます。そしてホームズは梅崎の父のことも思い出していました。外交官としてイギリスに赴任していた梅崎の父は、ホームズの兄マイクロフトに「イギリスのために働きたい」と相談を持ち掛け、ホームズは故郷の妻子に別れの手紙を書くようアドバイスしていたのです。ホームズは梅崎に手紙を書いて真実を伝えると共に、「父親は立派な人だった」と付け加えました。そしてホームズは広島で見た人々のように自分の周りに石を置き、ワトスン、ハドスン夫人、マイクロフト、梅崎の両親、そしてケルモット夫妻に祈りを捧げました。
この映画の感想を投稿する