もっと猟奇的な彼女の紹介:2016年韓国映画。チョン・ジヒョンが過激なヒロインを演じて大ヒット。ハリウッドでもリメイクされたラブ・コメディ、「猟奇的な彼女」(2001)の15年ぶりとなる続編。主人公は前作と同じくチャ・テヒョン。そして今回の“彼女”を演じるのは、人気アイドル・グループ、f(x)のビクトリア。前作で運命の出会いをした猟奇的な“彼女”に、別れを告げられたキョヌ。失恋の痛手の中、新たな“彼女”と巡り会う。それは小学校時代の同級生で、キョヌの初恋の相手だった。ユーモラスな脇役に韓国の名優ぺ・ソンウ、さらに韓国でも人気上昇中の藤井美菜が、キャリアウーマン役を好演している。
監督:チョ・グンシク 出演者:チャ・テヒョン(キョヌ)、ビクトリア(“彼女”)、ぺ・ソンウ(ヨンソプ)、藤井美菜(ユウコ)、ソン・オクスク(キョヌの母)、チェ・ジノ(専務)、チョン・ソギョン(“彼女”の祖父)ほか
映画「もっと猟奇的な彼女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「もっと猟奇的な彼女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
もっと猟奇的な彼女の予告編 動画
映画「もっと猟奇的な彼女」解説
この解説記事には映画「もっと猟奇的な彼女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
もっと猟奇的な彼女のネタバレあらすじ:起
運命の恋人だと信じていた“彼女”と、ようやく再会を果たしたキョヌ。ところが“彼女”は、世俗を捨てて僧侶になる道を選んでいました。それから数年後。無職で恋人もいないキョヌは、“彼女”のことが忘れられずに失意の日々を過ごしていました。ある日のこと、入院中の母親を見舞った病院で、見覚えのある女性と出会います。それはキョヌが小学生の頃、中国から一時的に転校してきた“彼女”でした。“彼女”はキョヌの初恋の人だったのです。仕事で韓国を訪れていた“彼女”とキョヌは急接近。なんと“彼女”の方は小学生の頃からキョヌのことが好きで、キョヌこそ自分の「お婿さん」だと思い続けていたのです。2人はすぐさま結婚の約束をしますが、キョヌの母親は「無職の息子に嫁ぐ女がいるわけがない」と猛反対。奮起したキョヌは、“彼女”の協力を得て求職活動を開始。めでたく大手企業の社員となります。次なる難関は、キョヌの母親です。キョヌが母親と対面させると、“彼女”はその頭の良さと思慮深さを披露。すっかり感心した母親は、ようやく息子の結婚を許可します。
もっと猟奇的な彼女のネタバレあらすじ:承
中国に住む祖父に結婚の了承を得るため、“彼女”はキョヌと共に故郷に帰ります。幾つもの山を越えた小さな村に住む祖父は、キョヌの純粋な心を見抜いて歓迎します。村人に祝福されて式を挙げた2人。永遠の愛を誓う星空の下、“彼女”は、「けんかをして背を向けても、私が10数えるまでに必ず振り返って」と言います。韓国に戻り、新婚生活を始めたキョヌと“彼女”。初出勤したキョヌは、同い年だと言い張るわりにはなぜか異常に老けている同僚、ヨンソプと共に新人研修を受けます。彼らが配属されたのは、オックスフォード・チームと呼ばれる謎の部署。新人社員に喝を入れる鬼の専務は、金儲け主義の企業人です。ヨンソプは人事部の美人社員ユウコに目をつけ、いつか落としてみせると自信満々です。毎晩、キョヌが仕事から帰ると、“彼女”はさまざまなコスプレで迎えるというラブラブぶり。幸福な日々が過ぎて行きます。ある日キョヌは、専務から激しく叱られ落ち込んでいるユウコを目撃します。キョヌと言葉を交わしたユウコは、素朴なキョヌに親しみを感じ始めます。
もっと猟奇的な彼女のネタバレあらすじ:転
キョヌは出張で中国へ向かいます。“彼女”は、グーグルマップで見える大きさで砂浜に愛の言葉を書けと命令。キョヌは早朝、砂浜に文字を書いてそのまま寝込んでしまいます。中国までキョヌを追ってきた“彼女”は、砂文字を見て大感激。しかしその直後“彼女”は、ヨンソプが撮ったキョヌとユウコが親しげにダンスする動画を発見。キョヌに怒りを爆発させます。その頃、会社では次々にリストラが行われます。キョヌとヨンスプは、専務からオックスフォード・チームの意味を聞かされます。地方大学出身者から来た5万通もの履歴書に目を通すのが面倒だと感じた会長は、オックスフォードと名づけた自分の愛犬が踏みつけた履歴書の候補者を採用していました。オックスフォード・チームとは、ダメ社員の集まりだったのです。結局、ヨンスプは建設現場へ飛ばされ、キョヌは専務の運転手兼雑用係にまわされます。キョムの姿を見にこっそり会社に来ていた“彼女”も、オックスフォード・チームのことを耳にしてショックを受けます。しかし、キョムは“彼女”に現状を打ち明けられず、仕事が順調なふりを続けます。そんな夫の姿に、“彼女”も心を傷めます。
もっと猟奇的な彼女の結末
会社で盛大なパーティが行われ、キョムは雑用にこきつかわれます。そこへヨンスプと“彼女”が現れ、専務にチャンスをくださいと頼み込みます。“彼女”は、陰でヨンスプのことも励ましていたのです。激怒した専務は、部下にヨンスプ達をつまみ出せと命じます。しかしそこへ“彼女”が立ちはだかり、あっという間に何人もの男性社員を投げ飛ばしてしまいます。「あなたを見下す会社は許せない」とキョヌに訴える“彼女”ですが、今さらどうすることもできないキョヌは、「君を笑わせるのはもううんざりだ」と背を向けます。“彼女”は泣きながら10まで数えようとしますが、キョムは無言で去って行きます。その後、会社を辞めたキョムは、“彼女”が出て行った部屋に1人、佇みます。“彼女”が撮りためた写真を眺めているうちに、キョムはあることに気づいてハッとします。“彼女”は、中国語で「必ず会いに来て」というサインを残していたのです。キョムは中国へ飛び、かつて“彼女”と歩いた険しい山道を1人で歩いて行きます。夜が明け、ようやく村へたどりついた時、“彼女”と祖父の姿を見つけます。驚いた“彼女”はキョヌに歩み寄り、2人は抱き合います。数年後、子供達も生まれて幸せいっぱいの生活を送るキョヌと“彼女”。そこへキョヌの携帯が鳴ります。それは「山から戻ってきたわ」と言う、もう1人の“彼女”からでした。
この映画の感想を投稿する