熱砂の戦いの紹介:1951年アメリカ映画。友人だった騎兵隊大尉とインディアンの酋長が敵味方に分かれる。見えざる敵を求めて渇きと戦いながら砂漠を進む騎兵隊。そして最後は、岩山に立てこもった騎兵隊員たちがインディアンの攻撃を迎え撃つ。主演は『ジョニー・ベリンダ』、『西部戦線異状なし』等のリュー・エアーズ。
監督:アーヴィング・ライス 出演者:リュー・エアーズ(ハント大尉)、マリリン・マクスウェル(チェリー)、ロバート・ハットン(ヴァーモント)、アンディ・ディヴァイン(ギャリティ軍曹)、ジェフ・コーリイ(コヨーテ)、レイモンド・バー(アンダーソン)ほか
映画「熱砂の戦い」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「熱砂の戦い」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「熱砂の戦い」解説
この解説記事には映画「熱砂の戦い」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
熱砂の戦いのネタバレあらすじ:和平とその破棄
ニューメキシコ準州の荒野でリンカーン大統領が馬車から降り、先住民の代表であるアカマと握手を交わし、友好の印として杖を贈った。アカマの友人でもあるハント中尉が二人の通訳を務めた。
だが、大統領の暗殺によって、辺境の地で白人と先住民の友好は終わりを告げる。大統領とアカマの面会に同席したウィルコックス判事その人が、先住民に土地明け渡しを命じる布告を出した。ユニオン砦の司令官で、大尉となったハントの上官であるマコーム大佐は、不当に食料を奪われ、泥棒をはたらかざるを得ない先住民に、厳罰を科し始めた。
そんな時に砦に駅馬車でやってきたのは、騎兵隊員たちに人気だが素性の怪しい芸人チェリーと、マネージャーを務める彼女のおばだった。
熱砂の戦いのネタバレあらすじ:アカマの脱走
ハントは、泥棒として逮捕された勇士の釈放を望むアカマをともなって砦に帰る。ちょうど砦に着いたチェリーは、ハントにぞんざいにあつかわれて機嫌を悪くする。
マコーム大佐は先住民を解放すべきだと言うハントの主張を拒絶し、かえってアカマまで逮捕してしまう。先住民の勇士たちを射殺させた大佐を告発すると言うハントに、大佐は謹慎を命じる。
その夜、先住民たちが砦に忍び込み、アカマを解放し、大佐を殺害する。ハントは民間人を東にある別の砦に避難させるように命じるが、ハントに仕返しをするつもりでチェリーは、ウィルコックス判事をそそのかしてラスベガスへ馬車を走らせることにする。
熱砂の戦いのネタバレあらすじ:死に至る追跡
翌朝、ハントは副官のヴァーモントや先住民の斥候のコヨーテたちからなる小人数のアカマ追跡隊を率いて砦を出る。しかし、数日で水や食料が尽きかけ、疲労で兵士たちの士気は落ちていく。それでもハントは追跡をやめなかった。
一行は「翼の岩」という、先住民が聖地とする岩山へ上る。そこにはアカマの二人の息子が隠れていたが、兵士のアンダーソンが兄の方を射殺してしまう。兄の敵討ちを誓う弟は捕虜となり、ギャリティ軍曹はその子をチャーリーと呼ぶ。
そこへ先住民の大軍が、判事やチェリーを乗せた駅馬車を追って来る。ハントたちは岩山を背後にして銃撃して、大軍を撃退する。アカマは水を用意し、判事と、息子を殺したアンダーソンを引き渡して砦に帰るようにハントに言うが、ハントは水を受取らず、すべての要求を拒否して再び岩山を上る。
熱砂の戦いのネタバレあらすじ:翼の岩の秘密
夜、チャーリーはギャリティ軍曹を懐柔して武器を手に入れようとし、失敗すると、兵士たちに歌を披露したのにハントに余計物扱いされるチェリーを懐柔しようと、地下にある秘密の水場を教える。しかし、チェリーは、その場所を飢えと渇きに苦しむハントたちに秘密にすることはできなかった。
ましてや、そこは大量の武器と弾薬の隠し場所でもあった。ただ、判事がアカマに命乞いしようとチャーリーに案内させ、こっそり山を下りる。しかし、翌朝、アカマは判事を信用せず残忍に処刑する。
熱砂の戦いの結末:翼の岩の攻防
戦闘開始を前に、コヨーテはアカマと交渉したいと、ハントの許可を得て山を下りるが、途中で撃ち殺される。戦闘が始まる。
ハントたちは事前に用意した様々な罠も使って奮戦するが、多勢に無勢だった。兵士は次々に倒れ、先住民は岩山の頂上へ殺到する。重傷を負ったハントがチェリーに手伝わせて武器庫に爆薬を仕掛けたところにアカマが現れるが、アカマはチャーリーをかばって瀕死のアンダーソンに撃ち殺される。武器庫は爆発し、チャーリーとチェリーだけが生き残るのだった。
以上、映画「熱砂の戦い」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する