ニック/NICK ハードペインの紹介:2015年ドイツ映画。ドイツ発、ハードボイルド刑事アクションシリーズの第三弾!愛する妻子を人質にとられた刑事ニックが宿敵フィラトの移送を護衛することになる。ニックとフィラトの深まる因縁、そして事件に関わってくるロシア人達の狙いとは。
監督:クリスティアン・アルヴァルト 出演:ティル・シュヴァイガー(ニック・チラー)、ルナ・シュヴァイガー(レニー・チラー)、ファーリ・ヤルディム(ヤルシン・グメル)、ティム・ヴィルデ(ホルガー)、エディタ・マロヴチッチ(ハンナ・レナルツ州検事)、シュテファニー・スタッペンベック(イザベラ)、ほか
映画「ニック/NICK ハードペイン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ニック/NICK ハードペイン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ニック/NICK ハードペインの予告編 動画
映画「ニック/NICK ハードペイン」解説
この解説記事には映画「ニック/NICK ハードペイン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニック/NICK ハードペインのネタバレあらすじ:起
日曜日。主人公である刑事のニック・チラーはアスタン団(売春街を取り仕切っているギャング)のボスであるフィラトの居場所を吐かせようとするロシア人から拷問をうけています。話は遡って5日前の火曜日。アスタン団の武器が隠してある車庫に突入する前、ニックはボーイフレンドと過ごすという娘のレニーと携帯で会話しています。車庫に突入し、アスタン団の幹部に襲われますが謎の女性がその敵を撃ち助かります。ニックの相棒であるヤルシンが彼女に興味を持ちますが、その女性はどこかに行ってしまいます。武器は押収され、フィラトは今いる刑務所から週末に移送されることとなります。フィラトには弟がおり、刑務所に一人残されることにひどく怯えています。娘との心の距離を縮めたいニックは元妻のイザベラと共にレニーの部屋に向かいます。イザベラからレニーは「父親を求めている」と言われ、ニックはイザベラにキスをしてから部屋の中に入ります。しかし、レニーの部屋に入った途端、ニック達は襲われます。そして、ニックを襲ったのは車庫にいた謎の女性だったのです。
ニック/NICK ハードペインのネタバレあらすじ:承
目覚めたニックの隣にはレニーのボーイフレンドの死体があり、イザベラとレニーの姿はありませんでした。
そこにフィラトから電話がかかってきます。その内容とは、イザベラとレニーを誘拐したこと、そのことを誰にも言わずにフィラトに面会にくるように求めるものでした。レニーの携帯を手に入れ、ニックはフィラトに面会に行きます。そこで、妻子の無事と引き換えに、フィラトの移送の護衛をしてフィラトを逃がすように言われます。その頃、警察署では相棒のヤルシンと同僚のカルバイが謎の女性を探しています。娼婦街での聞き込みで、女性の名前がライラであることを突き止めます。レニーとイザベラはそのライラによって監禁状態にありました。また、テレビで流れているニュースによると、内相(州大臣)がロシアの投資企業ロブプロムへ株式を譲渡するという計画をもってハンブルク港の立て直しを考えているようです。ニックはフィラトが脱走を計画していると検事と署長に話します。特殊部隊に内通者がいる為、自分が護衛すると申し出ますが、断られます。相棒のヤルシンがライラのことを調べると、ウクライナで拉致された後アスタン団の売春婦となり、現在は窃盗団の女ボスであることがわかります。ヤルシンがニックの力になろうとしますが、ライラに脅されたレニーから懇願されヤルシンの協力を拒みます。ニックが娘レニーの携帯を持っていることなどから、ヤルシンはニックの行動に疑問を感じはじめます。そして、内相からの要請によりニックがフィラトの護衛につくことが承認されます。
ニック/NICK ハードペインのネタバレあらすじ:転
ヤルシンが独自に調査した結果、ニックの妻子が誘拐されていることとライラが船にいるということがわかり、港に停泊する船を調べます。その頃、ニックは内相と会い、ハンブルクの街にとって長年の害であるフィラトの頭を撃てとほのめかされます。特殊部隊と移送経路を確認したニックは、内通者がいるので移送経路を明朝にかえるという隊長の作戦を部下には知らせるなと言い、変更前のそのままの経路をフィラトに伝えます。船に閉じ込められているレニーとイザベラが家族の思い出を話し心を落ち着かせていると、見回りにきたライラの仲間が閂(かんぬき)をかけ忘れ船室からの脱出に成功します。移送が始まる前、フィラトは弟に別れを言いに行きます。そして一人を寂しがる弟に“一人にはしない”と自らの手にかけるのです。ニックを含む部隊でフィラトの移送が開始され、ライラの仲間が護送車を狙いますが目的のフィラトを乗せた車は通りません。ニックは思惑通りライラ達も特殊部隊も出し抜き、フィラトと二人きりになります。そして、ライラに妻子とフィラトの交換を持ちかけるのです。
ニック/NICK ハードペインの結末
一旦は船室から逃げ出したレニーとイザベラでしたが、船を捜索するヤルシンとは出会えずに再びライラに捕まってしまいます。ニックはフィラトと共に船に乗り込み、ライラと対峙します。ライラとその仲間は既にフィラトの部下ではなく、むしろフィラトの身柄を「売る」のだと言います。銃撃戦となり、ニックはフィラトを手錠で拘束してから逃げ出したライラを追いかけます。その船内で、ライラはヤルシンの手によって葬られ、ニックはやっと妻子と再会することができたのです。しかし、手錠を破壊してフィラトが逃げだします。ニックとの戦いの最中、飛び出したレニーをかばったイザベラがフィラトに撃たれてしまいます。フィラトは船底に落ち、ニックはイザベラを抱え病院へ駆け込みますが、イザベラは命を落としてしまいます。ニックはイザベラの死に涙します。何のために戦い何を守るのかがやっとわかったけれど、自分がそれを台無しにしてしまったと。その頃、内相の元にはロシア保安庁と名乗る男が会いに来ていました。ロブプロムなどの疑惑のある会社を調査していると言い、内相に少女二人の写真をみせ、フィラトのひき渡しを要求します。病院をでた所で、ニックはロシア人に拉致されます。フィラトの居場所を吐くように拷問を受けますが、イザベラのことを思い耐え、一瞬のスキをついて反撃し、その場を後にします。“フィラトは俺の獲物だ”、と言い残して。
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