シャドウ・スナイパーの紹介:2014年スペイン映画。真夜中、都会のガソリンスタンドにたまたま立ち寄った一組の男女。誰もいない売店に入った彼らに、どこからともなく現れた謎の“スナイパー”が銃で攻撃を仕掛ける。いったい誰が、何のために?見えない敵からの決死のサバイバルを描く、衝撃のワンシチュエーション・スリラー。
監督:ダビ・R・ロサダ 出演者:ミリアム・カベサ(サンドラ)、ウナイ・ガルシア(ホルヘ)、ミケル・マルティネス(アルヴァロ)、アルフォンソ・トレグロサ(酔った男)、ルイス・ボゾ(少女の父親)、ターニャ・アパシリオ(店員)ほか
映画「シャドウ・スナイパー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シャドウ・スナイパー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シャドウ・スナイパーの予告編 動画
映画「シャドウ・スナイパー」解説
この解説記事には映画「シャドウ・スナイパー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シャドウ・スナイパーのネタバレあらすじ:起
深夜3時が過ぎた頃。目覚ましのアラーム音で、サンドラがのろのろとベッドから起き出します。今日の午後にある仕事の打ち合わせに出掛けるため、身支度を整え始めました。後から起きてきたサンドラの恋人アルヴァロは、こんな時間に家を出るサンドラに不満気です。アルヴァロを軽くあしらうと、サンドラは家を出ます。彼女の仕事仲間、ホルヘが車に乗って待っていました。サンドラが乗り込み、2人は出発します。ホルヘはサンドラにキスします。サンドラはアルヴァロという恋人がいながら、実はホルヘとも付き合っています。そんな三角関係が耐えられないホルヘは、アルヴァロへの嫉妬を抑えきれません。アルヴァロの方はといえば、先ほどから何度もサンドラの携帯に他愛のないメールを送ってきます。ホルヘはさらに腹を立て、サンドラと口げんかが始まりました。2人はそのまま、ガソリンスタンドに車を入れます。
シャドウ・スナイパーのネタバレあらすじ:承
車を降りたホルヘはガソリンを給油し、料金を払うため売店へ入ります。サンドラは車内で待っていましたが、その間にもアルヴァロからしつこくメールが入ってきます。うんざりしたサンドラは、「もう寝なさい」と返信します。店内は無人で、レジの前で立ち尽くしたホルヘは仕方なしに店を出ようとします。自動ドアが開いた瞬間、腕に鋭い痛みが走りました。見ると銃で撃たれており、出血しています。驚いたホルヘは、商品棚の陰に隠れます。痛みに震えながら、シャツを脱いで腕に巻き止血します。恐る恐る店の外を見ると、誰かが銃で自分を狙っているようです。ホルヘが店内を見回すと、レジの上に電話の子機が乗っています。レジまで走り、なんとか電話を掴むとダイヤルしますが繋がりません。車内でうとうとしていたサンドラが目を覚まし、店の方を見ますがホルヘの姿はありません。ホルヘはサンドラに危険を知らせようと、消火器をガラス戸に投げつけます。しかし、鳴り続けるアルヴァロからの電話に気をとられているサンドラは、店の方を見ていません。ホルヘが戻って来ないので、サンドラは車を降りて店に入ります。慌てたホルヘが立ち上がると、いきなり顔に血が飛んできました。見ると目の前にサンドラが立っています。銃弾が彼女の左目を貫いていました。
シャドウ・スナイパーのネタバレあらすじ:転
サンドラはその場に崩れ落ちます。ホルヘは恐怖に身をすくめますが、必死にサンドラの体をひきずり商品棚の後ろへ隠します。目出し帽をかぶった1人の男が、店の外で銃を構えて狙いをつけていました。息のないサンドラを見たホルヘは泣き出し、しばらく頭を抱えたまま放心状態になります。天井の明るい照明を見上げていると、あることを思いつきます。商品棚にあった電池を、壁の照明スイッチに向かって投げてみます。たちまち男が電池を撃ち落としました。ホルへはもう一度電池を投げます。電池はスイッチに当たり、照明が消えて店内は真っ暗になりました。次に救急箱を見つけると、痛みを堪えて傷を消毒します。一台の車がガソリンスタンドに入って来ますが、店内が暗いことに気づいて走り去ってしまいます。ホルヘは、カートがついた商品棚の後ろに隠れ、商品棚を押しながら店内を移動します。床に落ちていた電話が鳴り出します。手を伸ばして拾おうとしたホルヘに向かって弾が飛んできました。今度は肩を撃たれ、激痛にうめきます。ようやく電話を手にしますが、バッテリーは遠くに落ちていて届きません。酔っぱらった中年男が1人、酒を買おうと店の方にふらふらと歩いてきました。ホルヘは店内の照明をつけ、中年男に向かって危ないと合図をします。しかし、窓越しに会話しているうちに中年男も撃たれてしまい、ホルヘはショックで座り込みます。
シャドウ・スナイパーの結末
サンドラの写真を取り出して涙にくれるホルヘでしたが、店内の食べ物や飲み物を補給して力をつけます。しかし冷蔵庫の上に乗せられていた、女性店員の死体を発見して青ざめます。女性のポケットからiPodが出てきたので、店内のスピーカーから外に向かって音楽を流します。さらに照明を何度も点滅させ、近隣の住人に知らせようとしますが何の反応もありません。そこへまた、一台の車が入って来ました。中年の男女が乗っており、男性の方がガソリンを入れようと車を降ります。ホルヘは車へ戻れと叫びますが、ガラス越しで聞こえません。案の定、男性は銃弾を受けて倒れ、驚いて車からとび出した女性も射殺されます。なんと車内には少女が乗っていました。少女はショック状態で泣きじゃくっています。ホルヘは紙にペンで文字を書き、携帯を持っているなら警察に電話しろと訴えます。少女は泣きながら携帯をかけています。ホルヘは胸をなで下ろしますが、車の向こうを見ると、目出し帽の男がこちらに向かって歩いてきます。ホルヘは恐怖に凍りつきます。男は車内の少女に銃口を向けました。ホルヘはやめろと叫びますが、少女の命は絶たれました。男は車のドアを開け、少女を眺めている様子です。ホルヘはガソリンの入った容器を見つけると、無我夢中で店内に撒きます。そのまま無表情で店の隅に座り込むと、ライターを取り出してかすかに笑いました。外には銃を持った男が立っていて、じっと店の中を見つめています。
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