ナイトブックの紹介:2021年アメリカ映画。怖い話を書くことが大好きだったアレックスは、ある事件をきっかけに、怖い話を書くことを辞めてしまいます。そんなときにアレックスは魔女のナターシャに誘拐されてしまいます。ナターシャはこれまでにも多くの子供を誘拐し、死よりも恐ろしい状態にする悪い魔女でした。アレックスが生き残るためには怖い話をナターシャに読み聞かせするしかありません。生きて両親の元へ戻るため、アレックスは魔女に立ち向かいます。『ブレイキング・バッド』シリーズのクリステン・リッターが魅惑的な魔女ナターシャを演じます。
監督:デヴィッド・ヤロヴェスキー 出演:ウィンズロウ・フェグリー(アレックス)、クリステン・リッター(ナターシャ)、リディア・ジュウェット(ヤズミン)、ステファン・R・ハート(魔女)、ほか
映画「ナイトブック」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ナイトブック」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ナイトブックの予告編 動画
映画「ナイトブック」解説
この解説記事には映画「ナイトブック」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ナイトブックのネタバレあらすじ:起
アレックスはパニックになって騒いで、「全部燃やしてやる!」と言って、ナイトブックをリュックに入れています。両親はひそひそとアレックスのことについて話していますが、2人にばれないようにこっそりとアレックスは家を出て、地下のボイラー室へと向かいます。
しかし、エレベータの調子が悪く、違う階に降り立つと、アレックスの好きな『ロストボーイ』が放映されているテレビに誘われて、ある部屋に入ります。その隣にはパンプキンパイが置いてあり、アレックスはぱくり。意識を失います。
目が覚めると、アレックスは見覚えのない部屋に閉じ込められていました。すると、派手で奇妙ないでたちの銀髪の女性が現れ、「お前は何が役に立つ?」と聞いてきます。その質問に口ごもるアレックス。その女は、アレックスを必要なしと判断し、殺そうとしてきます。
アレックスは咄嗟に「怖い話がかける」と言い、その女は殺そうとしていた手を止めます。アレックスの話に興味を持った女は、アレックスの怖い話が書かれたノート、“ナイトブック”をパラパラとめくります。その女は、アレックスに毎晩怖い話を聞かせろと命じ、姿を消します。
朝、アレックスが目覚めると、同い年くらいの女の子がいます。名前はヤズミン。アレックスに対してまだ心を開いてないようですが、ヤズミンから、例の女は魔女のナターシャだと教えてもらい、猫のレノーアは透明になることができ、ナターシャの代わりに子供たちを監視する役だそう。
ナターシャは、これまでに子供をたくさん誘拐してきました。そして、その子供たちは死ぬことより恐ろしいことになったとヤズミンは言います。ヤズミンもまた、ナターシャに誘拐され、ずっと閉じ込められています。雑用を担当しており、ここでの生活に詳しいです。
ナイトブックのネタバレあらすじ:承
ヤズミンはナターシャから、アレックスを図書室に案内するように命じられており、アレックスをそこへと案内します。その図書室は天井が見えないほど高く、壁一面に本がぎっしりと収納されていました。アレックスはテンションがあがります。ナターシャはここにある本を全て読みつくすほどに本が好きです。ヤズミンに「死にたくなければ、怖い話を書くように」と言われますが、アレックスは怖い話を書くことは辞めたのだと、書くことに消極的です。
アレックスはナターシャの隙をついて逃げ出そうとしますが、ナターシャは全てお見通し。アレックスは仕方なく、ナイトブックに書かれている怖い話をナターシャに披露します。怖い話を聞いている間ナターシャは、「そんな幽霊はありえない」など、いちいち文句をつけてきます。
そして、その物語がハッピーエンディングで終わると、ナターシャは怒りくるい、アレックスは殺されそうになります。アレックスはその場で即興のバッドエンディングを作りだし、難を逃れます。
翌日、アレックスは怖い話を書こうと、図書室にこもっていると、1000年前の古い本を見つけます。その本には日記が書かれており、ユニコーンに誘われてここに来てしまったと書かれていました。どうやら、過去に誘拐された子供の日記のようです。
アレックスは毎晩毎晩、ナイトブックのストックをナターシャに読み聞かせし、その物語にナターシャが難癖をつけてくることの繰り返し。その一方、昼間のアレックスは、本に書かれた日記を探すことに夢中です。そして、その日記には逃げる計画について書かれていました。
ある日、アレックスはヤズミンに菜園の手伝いをしてほしいと頼まれます。シュレッダーという生物が菜園に卵を産んでしまったようで、適切に処理をしなくてはなりません。その卵が孵化してしまうと、ナターシャの菜園をめちゃくちゃにされて、ヤズミンはナターシャに殺されていまいます。
そーっと、丁寧に2人で協力をしながら卵を処理していましたが、ヤズミンのアクシデントにより、卵は次々と孵化をしてしまいます。菜園は荒らされ、ナターシャはヤズミンに怒って殺そうとしますが、アレックスがかばい、2人は難を逃れます。この件により、アレックスに対するヤズミンの考え方が変わります。
ナイトブックのネタバレあらすじ:転
その夜、全て始末していたと思っていたシュレッダーが現れ、アレックスのナイトブックをびりびりに引き裂いてしまい、怖い話のストックが無くなってしまいました。アレックスはもう怖い話を書くことができません。このままではナターシャに殺されてしまう。アレックスはあの日記のことを思い出し、ヤズミンとともに、その子が逃げる方法について何か記していないか、探します。
本は膨大な量で探すにはきりがありません。すると、ヤズミンもかつては仲間と逃亡計画をしたことがあったと、自分がここへきたときの話をしてくれました。当時、一緒にここで過ごした仲間がおり、脱出を試みようとしましたが、ばれてしまい、ヤズミン以外の子は人形にされてしまいました。
その件がトラウマで、ヤズミンは今も逃げることに消極的でした、しかし、アレックスの話を聞いて、逃げられるかもしれない希望を見つけたと言います。この本の量では、今夜逃げるのは難しそう。ヤズミンは「本を探すから、今夜用の怖い話を書いて」とアレックスに頼みますが、アレックスはかたくなに「かけない」と言い、譲りません。
アレックスは古い本で1000年前のものを中心に探すことに、その推測はビンゴ。彼女が書き残した逃げる方法について書かれています。その少女は眠り薬を魔女に盛って、その隙に逃走したようです。そこには薬のレシピが記されていましたが、その薬の匂いはきつく、匂いを消さないといけません。ヤズミンもその方法がわかりません。
そこで、アレックスは怖い話に交えて匂いを消す方法をナターシャから聞き出そうとし、見事成功。ヤズミンと協力して薬をつくりしましたが、ディナーの時に失くしてしまいます。その日は逃げる気満々だったので、アレックスはまだ怖い話を用意していませんでした。
その場の即興で挑むアレックスでしたが、怖い話を書いていないことがナターシャにばれて、アレックスは殺されそうになります。しかし、急にナターシャは意識を失います。どうやら猫のレノーアがこっそりナターシャに眠り薬を盛ってくれたようです。ナターシャから鍵を盗んで意気揚々とアレックスとヤズミンは建物の外へ飛び出します。
しかし、そこはまだ魔術の世界でした。そこにユニコーンが現れ、追いかけてきます。アレックスたちは必死で逃げます。無我夢中で逃げると、お菓子の家を発見。2人はお菓子の匂いに誘われて中へ入っていき、お菓子をむさぼり、意識を失います。
ナイトブックの結末
アレックスが目覚めると、ヤズミンの姿はありませんでした。アレックスはヤズミンを探して歩いていると、ナターシャが現れ、ヤズミンとレノーアは檻に閉じ込められていました。その部屋の中心には誰かが横たわっています。その正体は子供を食べる悪い魔女で、長い間ここで眠らされていました。かつてはナターシャも囚われの身で、逃げる方法を模索している立場でした。
そう。あの日記はナターシャが書いたものでした。当時のナターシャは眠り薬で魔女を眠らさることに成功し、家に帰りましたが、あまりにも時が経ちすぎており、実家は売却され、ナターシャは行くところがなく、仕方なく魔女のところへと戻ってきました。子供を食べる魔女は怖い話が子守歌になっていようで、そのため、ナターシャは毎晩アレックスに怖い話を読むことを強制していたのです。
今にも子供を食べる魔女が目覚めそうです。早く怖い話を読むようにナターシャに急かされ、アレックスはなぜ怖い話が書けなくなったのかを話し始めます。
アレックスは怖い話を書くことが得意で、学校の子たちに不気味がられていました。しかし、幼馴染で親友のジョシュがいたので、楽しい学校生活を送れていました。アレックスの誕生日に、ジョシュを誕生日会に招待すると、断られてしまい、挙句の果てには、怖い話を書いていることは不気味であると否定されてしまいます。
結局、準備した誕生日会には誰も来てくれませんでした。落ち込んだアレックスはやけくそになってナイトブックを処分しようとしたところでナターシャに捕まってしまいました。この怖い話を聞いて、子供を食べる魔女はいい感じに再び眠りにつきましたが、アレックスは、「変なままでいい」と言ってくれるヤズミンという理解者に出会えてよかったと、ハッピーエンディングで締めくくってしまい、子供を食べる魔女は目覚めてしまいます。
ナターシャはその魔女と戦うも、倒れてしまい、子供を食べる魔女はアレックスたちを追います。アレックスは即興で怖い話をして、魔女をボイラー室へとおびき寄せます。そしてヤズミンと協力して魔女をボイラーの中へ入れ、逃げることに成功します。
アレックスは両親と久しぶりの再会を果たし、ヤズミンは3年ぶりに両親の元へ戻ることができました。その後、アレックスはレノーアを引き取り、ヤズミンとの友人関係は続きました。
以上、映画「ナイトブック」のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する