二階の他人の紹介:1961年日本映画。多岐川恭の短編小説の映画化作品で、山田洋次監督のデビュー作です。一軒家を買った若い夫婦が、住宅ローン返済のために二階を間貸ししようとしたことによる騒動を描いています。
監督:山田洋次 出演者:小坂一也(葉室正己)、葵京子(葉室明子)、高橋とよ(とみ)、野々浩介(鉄平)、穂積隆信(信哉)ほか
映画「二階の他人」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「二階の他人」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「二階の他人」解説
この解説記事には映画「二階の他人」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
二階の他人のネタバレあらすじ:起
若いサラリーマンの葉室正己(小坂一也)と妻の明子(葵京子)は、兄弟らから借金して二階建ての一軒家を建てました。正己と明子は住宅ローン返済のため、二階部分を下宿として間貸しを始めました。そして小泉久雄(平尾昌章)と晴子(関千恵子)夫婦が下宿することになりましたが、久雄は失業中に加えて怠け者で家賃を滞納していました。
二階の他人のネタバレあらすじ:承
正巳は久雄に自らの勤務先の会社の警備員の仕事を斡旋しますが、久雄はそれすらも怠けてしまいます。さらに、正己の兄・鉄平(野々浩介)と喧嘩して飛び出してきた母・とみ(高橋とよ)が正己らの新居にやってきて、小泉夫妻と花札に興じていたので、正己らは起こって小泉夫妻を追い出し、とみも帰っていきます。小泉夫妻は元々下宿荒しの常習犯だったのです。
二階の他人のネタバレあらすじ:転
次に下宿を間借した自称評論家の来島泰造(永井達郎)と葉子(瞳麗子)夫婦は羽振りが良く、正己たちに10万円をポンと渡して風呂場を増築してもらいました。ある日またしても、とみが飛び出してやってきました。正巳らの兄弟が集まり、とみの今後の身の振り方について家族会議が開かれましたが、結論は出ないどころか正己は兄弟から家を建てる時に借りた金の返済を迫られ、やむなく来島から借りて返済しました。
二階の他人の結末
ある日、週刊誌を見た正己は、記事の中に来島が500万円を横領して指名手配中だと知り、警察に通報したら良いのか借金を返すべきか苦悩します。やがてクリスマスの季節になり、正巳夫妻は来島夫婦と共にパーティーを開きました。その翌日、来島夫婦は警察に出頭しました。部屋には「貸した金は黙っている」といった内容の置き手紙が残されていました。正己らは来島夫婦が出所した時に返済しようと、毎月金を積み立てるのとにします。正己は自分たちの家を建ててみて、楽しいことは余りなかったねという明子の言葉に頷き、二階のことで喧嘩するのはやめようと返しました。
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