幸せの1ページの紹介:2008年アメリカ映画。無人島で学者の父親と生活する活発な少女ニムと、極度の潔癖症で外出恐怖症の小説家アレクサンドラ。正反対の二人が大自然を舞台にちょっと変わった、しかし小説顔負けの冒険を繰り広げ、触れ合うハートフルストーリー。
監督:マーク・レヴィン、ジェニファー・フラケット 出演者:ニム・ルソー(アビゲイル・ブレスリン)、アレクサンドラ・ローバー(ジョディ・フォスター)、ジャック・ルソー/アレックス・ローバー(ジェラルド・バトラー)ほか
映画「幸せの1ページ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「幸せの1ページ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「幸せの1ページ」解説
この解説記事には映画「幸せの1ページ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
幸せの1ページのネタバレあらすじ:第1章
少女ニムの母親は海洋学者で、彼女の父曰く「巨大鯨のお腹の中を調査していたら海賊が近寄ってきて、びっくりした鯨に飲み込まれてしまいました」という事で、海洋生物学者である父親ジャックは、母親を探すように世界各国を巡って研究を続けていました。現在親子は、南国の火山がある無人島に落ち着きました。ニムはその島で、友達のアシカ、ペリカン、トカゲ、亀らから泳ぎや自然について学び、その他の知識は本を読み、すくすくと成長していきました。そんなニムの愛読書は「アレックス・ローバー」という冒険活劇小説のベストセラーシリーズ。想像性豊かな彼女はその小説を読み、唯一知る男性のジャックをモデルに、いつも未知の冒険へ旅していました。その頃、「アレックス・ローバー」の作者、アレックス事、アレクサンドラ・ローバーは執筆に行き詰まっていました。アクティブな小説の主人公とは真逆な潔癖症で外出恐怖症の彼女に、ジャックのようなイメージを持つ主人公のアレックス・ローバーの幻覚が、今書いている火山のシーンはどうするのか?と語り掛けます。彼女はアイディア探しにインターネットで火山の検索をすると、学者が火山島で研究を続けているという記事を見つけます。彼女は火山についての助言を求め、ジャックにアレックス・ローバー名義でEメールを送りました。その頃島では、ジャックが珊瑚礁にプランクトンの採取を行いに行く所でした。普段ならニムも連れて行くところですが、彼女は亀の卵が孵る頃だと言って残ると言います。ジャックは仕方がなく、ニムを一人置いてヨットで珊瑚礁に向かいました。夜に備えニムが家に帰って来ると、ジャックのパソコンがEメールを受信していました。ジャックの助手を自認するニムは、Eメールを読みます。それはアレックス・ローバーからの助言を請うメールでした。憧れの「彼」からのメールに感激したニムは、早速ジャックの助手として代筆し、自分が対応すると返信しました。その夜亀の卵は孵り、ジャックは無線機を片手に発光プランクトンに照らされた珊瑚礁で聞きます。無線を切り、プランクトンの採取が終わると風が変わり始めます。風は嵐になり、荒れた海にヨットは大きく揺れ、ジャックは海に落ちてしまいました。
幸せの1ページのネタバレあらすじ:第2章
嵐は島も襲い、一夜が明けました。ニムは風で滅茶苦茶になった家を片付け、外れていたソーラーパネルを元に戻すと、まずジャックに無線を飛ばして状況の確認を取ろうとします。しかし、無線は通じず、ニムは一抹の不安を抱きます。その不安を受けたかのようにペリカンは海に向かって飛び立ちました。その頃ジャックは、何とかヨットに戻っていました。しかしそのヨットはマストが折れ、衛星アンテナも飛ばされて現在地も判らず、漂流していました。浸水も酷く、手製の排水ポンプを作りその場をしのぎます。そこにペリカンが降り立ちます。ペリカンは魚を取りジャックに十分な食料を調達すると、ニムの下に帰って行きました。ニムは父親の事を心配しつつも、アレックスの火口の事を知りたと言う「彼」の依頼に応えるべく、火口を見に山へ登り始めました。その依頼したアレクサンドラはと言うと、彼女なりの冒険に直面していました。郵便受けが手紙で一杯なのです。ニムは火山を見事登り切り、アレクサンドラは郵便物の回収を諦めてしまいました。ニムが火山から降りようとすると、火山が揺れ、彼女は滑落します。何とか命拾いしますが、足に切り傷を作ってしまいます。家に帰り、傷が化膿して来た彼女は、アレックスに治療の仕方を請います。アレックスは本を調べ、シマルバの葉が化膿止めに聞く事を伝えました。薬草も張り、ニムは島に船が近付いて事に気付きます。誰かと思い望遠鏡で確認すると、船には「海賊号」と書き込まれていました。海賊が来たと思い込んだニムは大慌てで上陸してくる一団を観察する為に浜辺に潜みます。一団は海賊の扮装をした観光船「海賊号」の乗組員でした。彼らは島に人が住んでいる事を知らず、二日後、この島に客をつれて来ようと決め、去って行きます。ニムは慌てて、アレックスに自分の素性を説明して「彼」に助けを請いました。
幸せの1ページのネタバレあらすじ:第3章
救援を求めれたアレクサンドラは自分の情けない窮状を説明します。しかしニムは「彼」らしくないと叱咤し、「彼」ならできると激励します。アレクサンドラは、地元の警察、そしてフィジーの警察にも連絡しますが、無数にあるどの島か判らず対応できないと断られます。彼女は島の位置をニムに聞きます。返信には座標が記載されていましたが、父親はそれを秘密にしているとの一文もありました。迂闊に情報が漏らせなくなったアレクサンドラをアレックスが勇気付けます。仕方がなく彼女は、アレックスの手伝いもあり、ニムの島へと彼女なりの冒険に出発しました。その頃ニムは、海賊の撃退計画を練り、投石器を作り始めました。強力なゴムを森の木々に張っていると、ペリカンが飛んで来ます。ペリカンはニムが使っている工具を見るとおもむろにくわえて、またも飛び去って行きました。その工具はジャックへと届けられ、排水ポンプの故障に悩んでいたジャックは喜びます。アレクサンドラの冒険は最初から波乱万丈でした、手荷物検査で引っ掛かり、飛行機では情緒不安定になり周りに迷惑をかけ、乗り継ぎには遅れそうになり、乗り継ぎの島では大型の小型飛行機に怯えます。怪しげなタクシーに乗り、不親切な船頭に悩まされ、外界の不潔さも気にしてられなくなった頃、やっとで島に向かうヘリコプターまで辿り着きました。準備を整えたニムは、一人寂しい夜を越え、やってきた「海賊」の撃退行動に移ります。アシカやトカゲの助けも借りますが、うまく行きません。彼女は火山に行き、火口で火を炊き、大きな煙を立てて噴火したように見せます。ちょっとしたアクシデントで噴火口を作ってしまい、本当に小さな噴煙を引き起こしてしまいます。それを見て「海賊」ことリゾート客達は慌てて逃げ出し、ニムの撃退作戦は見事成功しました。しかし夜になり、島はまた嵐が襲いかかります。それは漂流するジャック、島に向かうアレクサンドラにも襲いかかっていました。漂流するジャックは、娘を想い、亡き妻に生還を誓いながらも海に飲み込まれて行きます。アレクサンドラの乗るヘリは嵐を避ける為に同じく島から退去して来た観光船に着陸します。島は無人島だったと未だに信じる乗組員達を振り切り、彼女は救命ボートを盗み出し、嵐の海に乗り出し、遭難し、島に漂着しました。
幸せの1ページの結末:第4章
漂着したアレクサンドラをニムが助けます。ニムととうとう邂逅したアレックス・ローバーは彼女に助けに来たと告げますが、ニムは「彼女」が「彼」の筈がないと戸惑い、拒絶し、森の中に消えて行きました。ジャック以外の人間と殆ど接した事ないニムは、二人だけの島に人が居る事に嫌悪も感じていました。それに憤慨したアレクサンドラはさっさと帰ろうとしますが、今まで彼女を支えていたアレックスの幻覚がそれを引き止めます。そして数々の「本物」の冒険を乗り越えてきた彼女に、一人ぼっちのニムを支えろと言います。今まで一人だった彼女にこれからも一人で居るのか?と投げかけ、彼の幻覚は海に消えて行きました。アレクサンドラは思い直してニムの下に行きます。また、ジャック以外の人間を拒絶していたニムもまた、アレクサンドラを出迎えます。彼女がその挑戦を受けていた頃、ジャックのヨットは完全に沈没していました。ジャックが行方不明成ってから五日目、父親が帰って来ない事をニムは嘆きます。アレクサンドラがそれを慰めていると、アシカととトカゲが何かの接近しているを感知します。ニムとアレクサンドラがそれに習い海を見ると、ペリカンの案内で、ヨットの破片を筏に変えて帰ってきたジャックの姿を見ました。帰ってきたジャックにニムは駆け寄ります。ジャックはニムとの再会も束の間、アレクサンドラを見ます。ニムに紹介された彼女を見るジャックは、妙に照れて居るように見えます。また紹介されたアレクサンドラも、幻覚のアレックスに似たジャックに何か余所余所しいです。作家と科学者、二人の間に流れ始めた感情を察したニムは、また新たな物語の1ページが開かれた事に気付きました。その結末は判りません。
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