誰も眠らない森の紹介:2020年ポーランド映画。スマホに依存している学生たちを集めて、森の中でオフライン・キャンプが開催されます。そのキャンプ場から少し離れたところの山小屋では、老婆が獣を抱えて地下にいる何かに餌やりをしています。その存在を知らないキャンプに参加している少年少女たちは、グループに分かれて森の中を探検。彼らに悲劇が待ち受けます…。
監督: バトルシュ・M・コワルスキー 出演: ジュリア・ヴィエニアヴァ・ナルキェヴィッチ(ゾーシャ)、ミハウ・ルパ(ユレク)、ヴィクトリア・コンジェフスカ(アニエラ)、スタニスワフ・ツィヴカ(ベルテク)、セバスティアン・デラ(ダニエル)、ガブリエラ・ムスカワ(イザ)、ほか
映画「誰も眠らない森」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「誰も眠らない森」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
誰も眠らない森の予告編 動画
映画「誰も眠らない森」解説
この解説記事には映画「誰も眠らない森」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
誰も眠らない森のネタバレあらすじ:起
郵便配達員が郵便物を届けに行くと、家の地下からうめき声が聞こえます。郵便配達員が気になり覗くと、そこには人間の姿が。助けようとしますが反応がありません。他に助けを呼ぼうと郵便配達員が立ち上がろうとすると、その人間によって地下へと引きずりこまれてしまいます。
それから30年後。SNSに依存している学生たちが集まり、スマホやタブレットを預けてオフライン・キャンプが開催されます。参加者はグループに分かれて森を探索するよう予定が組まれています。
そのキャンプ会場から少し離れた森の中にある山小屋に、一人の老婆が地下に獣を運ぼうとします。地下には人間の名残が残っている怪物がいます。その老婆は餌やりに失敗してしまい、地下にいた怪物に襲われてしまいます。その怪物たちは長い間地下に閉じ込められていましたが、これをきっかけに外へと解放されます。
誰も眠らない森のネタバレあらすじ:承
チームリーダーのイザを筆頭に、オフライン・キャンプに参加していたゾーシャ、ダニエル、アニエラ、バルテク、ユレクがグループを組みます。6人で森の中を歩いていると、鹿の死体を見つけます。イザいわく、大型動物にやられてしまったそう。不気味でしたが、音を鳴らしながら歩いていれば大丈夫だと、イザはさらに奥へと進みます。
今日は野宿です。このキャンプに参加している者たちは、みんななにかしら問題を抱えてここに来ています。ダニエルは隠していたスマホをチェックするため、みんなが寝静まったあと、テントから抜け出します。その後、ダニエルは怪物に襲われて連れて行かれます。
朝になり、ようやくダニエルがいなくなったことに気づくメンバー。手分けをしてダニエルを探すことに。イザとゾーシャとユレクのメンバーは森の中に廃れた山小屋を発見します。誰かが住んでいそうな形跡はありますが、人影はありません。地下を見つけると、そこから異様な匂いが立ち込めます。
地下へ降りてみると、そこには人間の死体が何体もありました。ここは怪物たちのすみか。ダニエルの死体もありました。上で物音がします。どうやら怪物が帰ってきたようです。急いで3人は逃げようとしますが、ダニエルが持っていたスマホが鳴り一同はハッとします。イザは助けを求めるため、そのスマホを取ろうとしますが、見つかった怪物に首をはねられてしまいます。ゾーシャとユレクは走って逃げます。
一方その頃、アニエラとバルテクは2人で語り合います。バルテクは自分がゲイであるという悩みを打ち明け、アニエラはそれを優しく受け入れます。しかし、突如としてアニエラの反応がなくバルテクが振り向くと、アニエラは怪物に襲われ、顔面が木棒で貫通していました。
バルテクは急いで逃げ、森の中に教会を発見し、逃げ込みます。神父に事情を説明しますが、ここは電話が繋がらないから警察に連絡できないと言われます。その直後に電話が鳴り、バルテクは神父に殴られ、意識を失います。
誰も眠らない森のネタバレあらすじ:転
ゾーシャとユレクは民家を見つけ、そこで助けを求めます。その家に住んでいたのは老爺で、ここには電話はないと告げられ、2人は落胆します。
バルテクが目覚めると、椅子に体を拘束されていました。神父は怪しげな表情でバルテクを見つめます。すると外で物音がし、神父が様子を見に行くと、そこには怪物がいました。神父は怪物によって機械でズタズタにされてしまいます。拘束を解いたバルテクは急いで教会の告白部屋へと隠れますが、怪物に見つかってしまいます。
ゾーシャとユレクは、その老爺からその怪物について聞きます。老爺は両足がなく、かつてその怪物たちに襲われ両足を失いました。なぜ怪物が誕生したのか、老爺は語ります。
…ある日、ある家族がこの森に引っ越してきました。その家族の中には双子の兄弟がいました。双子は森で遊んでいると、隕石が落ちてきて、双子はその隕石を自宅に持ち帰ってしまいます。その隕石は双子が寝ている間に変異し、双子に取り付いてしまいます。その双子は豹変し、飼っていた犬を食いつくしてしまいます。その双子がこの森を脅かす怪物の正体でした…。
その話を聞いたゾーシャは、ダニエルのスマホを取り戻して警察に助けを求めることを提案します。ユレクはとにかく逃げたほうがいいという意見でしたが、渋々了承して、ゾーシャに協力することにします。
誰も眠らない森の結末
ゾーシャはユレクに持っていたサバイバルナイフを託します。怪物たちが住む家の地下へと戻ってダニエルのスマホを見つけたゾーシャでしたが、電池切れ。挙句の果てには怪物に見つかってしまいます。そこにユレクが現れ、ゾーシャのサバイバルナイフで反撃。しかし、ユレクは怪物に舌を抜かれて、その後息絶えます。
ゾーシャは拘束こそされましたが、なぜか殺されませんでした。ゾーシャは持っていたナイフで拘束を解き、地下にあった大きな剣を持って上で寝ていた怪物を何回も何回も刺します。ゾーシャは走って逃げている途中で、たまたまパトカーを発見し、助けを求めます。
ゾーシャを乗せて急いで町の方へパトカーが走り出すと、途中で何かを轢いてしまいます。警察官が様子を見に行くと、轢いたのは怪物であり、その怪物によってその警察官は真っ二つに切り裂かれてしまいます。
ゾーシャは逃げるため運転席へと座りますが、なかなかエンジンがかかりません。怪物はパトカーによじ登り、攻撃をしてきます。やっとエンジンが始動。ゾーシャは何回も車で怪物を轢き、町へと逃げ切ります。
その夜、ゾーシャに刺された怪物も、車に轢かれた怪物も目覚めます。怪物の家の前にはパトカーが待ち構えており、この映画の幕は閉じます。
以上、映画「誰も眠らない森」のあらすじと結末でした。
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