グローリーデイの紹介:2016年韓国映画。数え歳で20歳になったヨンビ、サンウ、ジゴン、ドゥマンの4人は、海兵隊に入隊するサンウを送るついでに、車で浦項へ一泊旅行に行きます。楽しいはずの旅でしたが、岸壁で男に暴行される女性を助けたことで予期せぬ事態に巻き込まれてしまいます。韓国の若手俳優らを起用し、更にK-POPグループ「EXO」のリーダー、スホの映画デビュー作となった、少年犯罪における韓国事情を風刺したような作品です。
監督:チェ・ジョンヨル 出演者:ジス(キム・ヨンビ)、スホ(EXO)(チョン・サンウ)、リュ・ジュニョル(ユン・ジゴン)、キム・ヒチャン(パク・ドゥマン)、キム・ドンワン(ヨンビの兄)、キム・ジョンス(オチーム長)、チェ・ジュニョン(チェ刑事)、イ・ジュシル(サンウの祖母)、ムン・ヒギョン(ジゴンの母)、ユ・ハボク(ドゥマンの父)、イ・ジヨン(パク・ウネ)ほか
映画「グローリーデイ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「グローリーデイ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「グローリーデイ」解説
この解説記事には映画「グローリーデイ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
グローリーデイのネタバレあらすじ:起
浦項の町で警官二人に追われ逃げるヨンビら4人。途中から二手に分かれ、ヨンビは明日の入隊を控えるサンウを「あっちへ逃げろ」と言って逃がします。大通りに走り出たサンウは走ってきた車に撥ねられます。撥ねた車は逃げ去り、ヨンビは逮捕されサンウは病院に運ばれます。警察署で「病院に行かせてくれ」と頼むヨンビに、警官が「後の二人を呼べば行かせてやる」と言います。
~数え歳で20歳になった浪人生のヨンビは、海兵隊に入隊を決めたサンウを送ろうと、母の言いなりの浪人生ジゴンと大学の野球部監督の親のコネで入学した大学生ドゥマンを連れサンウを迎えに行きます。サンウは祖母と二人暮らしで、サンウを大学にいれようと祖母が働きづめ700万ウォン貯めていました。そんな祖母を見たサンウは大学をあきらめ海兵隊への入隊を決めたのでした。車に乗った4人は海岸線が有名な浦項に向います。~
警察署にジゴンとドゥマンがやって来ます。警官は「3人を傷害罪で逮捕する」と言い出します。「話が違う」とヨンビが暴れ出し、冷蔵庫を倒してしまいます。そして3人は本署に送られます。そのころサンウが運ばれた病院に祖母がやって来ます。「確認してほしい」と言う看護師に、祖母は「サンウが浦項にいるはずがない」と言って信じませんでした。
グローリーデイのネタバレあらすじ:承
チェ刑事の取り調べが始まり3人は話しはじめます。~浦項の海岸で楽しんだ4人は、海鮮料理ではなくチキンの店に入って夕食を取ります。勢いで酒を飲み過ぎたドゥマンが吐き気をもよおし岸壁に行きます。ジゴンが介抱していると、岸壁に止められ揺れる高級車を見つけます。「カーセックスやってるぞ」とジゴンが言いながらバンに乗りこみます。
そして乗用車の後ろにバンをつけると、女性が飛び出し、男性が暴力を振るっています。「警察に通報しよう」と言うジゴンでしたが、正義感の強いヨンビが飛び出し止めに入ります。やがて全員が二人のところへ行きます。
「助けてください」と叫ぶ女性になおも男性が暴行を振るいます。3人がかりで止めに入ると、男性がヨンビを殴ってしまいます。ここの事でジゴンが怒り暴力を振るうとヨンビも加勢します。4人がもみ合っているうち、ドゥマンと男性が高い岸壁の下に停泊している漁船に転落してしまいます。あの女性がいません。4人はうめき声をあげる男性を残し逃げ出したのです。~
証人として女性が呼ばれますが、3人は一旦留置場に入れられます。しばらくすると女性がやってきます。同じ留置場にいた男が「パク・ウネじゃないか?」と言います。彼女は浦項放送の人気アナウンサーでした。ウネは泣きながらオ刑事に「あの少年たちが夫を殺した」と言ったのです。
グローリーデイのネタバレあらすじ:転
聞いた3人が騒ぎ出し、それぞれ個室に入れられます。「夫とドライブをしていたら、4人の若者がやってきた」とパク・ウネが言います。オ刑事は「金品目的か?」と聞きますが、ウネは「わからない」と答えます。
「女性を助けた」という3人と、パク・ウネの証言が食い違う中、チェ刑事は「あいつらの犯行だ」と言うオ刑事に、「3人の言う事も本当かもしれない」と言いますが、軽くいなされます。
翌日ドゥマンの父、ジゴンの母がやって来ます。お互いの息子に罪をなすりつけようと言い争います。チェ刑事はペク刑事に「あの少年たちは無実だ、パク・ウネが浮気がばれたら遺産を相続できなくなるから嘘をついているんだ」と言います。
ドゥマンの父は金で解決しようと、ジゴンの母は議員である夫の名を出して解決しようとオ刑事に頼み込みます。オ刑事が署長に呼ばれます。「放送局の本部長から、パク・ウネの事を大きくするなと圧力がかかった。あいつらを拘置所へ移せ」と言います。
ヨンビの兄もやってきて「下らない正義感を出すな」とヨンビを叱ります。そしてドゥマンの父とジゴンの母は、共に「ヨンビのせいにしろ」と息子に迫ります。
グローリーデイの結末
3人は護送車に乗せられ走り出します。ジゴンとドゥマンが罪のなすり合いを始めます。そして二人はヨンビに「お前一人の責任にしろ」と言い出します。「別にそれでもいい、でもオレが殺したのか?」と言ったヨンビでしたが、ジゴンが「意識不明のサンウの犯行にしよう」と言い出します。ドゥマンも「そうしよう」と言います。聞いたヨンビが怒り狂い暴れます。3人は車から降ろされ、オ刑事らに警棒で叩かれます。ヨンビは自分達の友情が崩れていくのを感じ取りました。
病院ではサンウの手術が終わり、祖母に670万ウォンの治療費が請求されます。大学資金と貯めていた金を祖母は支払います。
裁判が行われ、主犯はサンウになり、判決は本人がが回復してから言い渡されることになります。ヨンビ、ジゴン、ドゥマンはそれぞれ、罰金刑が確定しました。3人は意識のないサンウに罪をきせたのです。
病院で祖母がサンウからの手紙を読みます。そこには「僕の為に働くのはもうやめて。海兵隊に入った後、公務員になるから。困ったときは3人が助けてくれる」と書かれてあります。読みながら祖母は泣いています。
少ししてサンウが亡くなります。何も知らない祖母が葬儀に来たヨンビを呼び、精進料理を食べさせます。ヨンビはサンウとの楽しかった日々を思い出していました。
以上、映画「グローリーデイ」のあらすじと結末でした。
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