ICHIGEKI 一撃の紹介:2004年アメリカ映画。スティーヴン・セガールが製作総指揮と主演を務めたアクション作品で、セガール主演の『沈黙シリーズ』にはカウントされていない作品です。元CIAの凄腕エージェントである主人公(セガール)が孤独な少女との出会いを機に国際的な人身売買組織との対決に身を投じていきます。本国アメリカでは劇場公開はされず、オリジナルビデオ作品としてリリースされました。
監督:レオン・ポーチ 出演者:スティーヴン・セガール(ウィリアム・ランシング)、アイダ・ノヴァクスカ(イレーナ・モラウスカ)、マット・シュルツ(ファイザル)、アグニェシュカ・ヴァグネル(カーシャ・ラトー)、ロビー・ギー(モートン)、クシシュトフ・ピチェンスキ(イボー)、ニック・ブリンブル(ミスター・エルギン)、ミュラー・イルマズ(アジーミー)、ヤン・プラザルスキー(ニッキー)ほか
映画「ICHIGEKI 一撃」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ICHIGEKI 一撃」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ICHIGEKI 一撃の予告編 動画
映画「ICHIGEKI 一撃」解説
この解説記事には映画「ICHIGEKI 一撃」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ICHIGEKI 一撃のネタバレあらすじ:起
かつてベトナム戦争を戦った経験を持つCIAの凄腕エージェント、ウィリアム・ランシング(スティーヴン・セガール)は、今では退職し、アラスカ北部の森林地帯で隠遁生活を送りながら野生動物保護の活動をしていました。
ウィリアムは遠く離れたポーランド・ワルシャワの孤児院に暮らす13歳の少女イレーナ・モラウスカ(アイダ・ノヴァクスカ)と文通を交わしており、彼女に生活費の仕送りをしていました。イレーナはウィリアムからの手紙を心の支えにしており、ウィリアムからエージェント時代に培った暗号パズルを楽しんでいました。
そんなある時、イレーナからの手紙が忽然と途絶えてしまいます。孤児院からイレーナが姿を消したことを知らされたウィリアムは単身ワルシャワへ飛びました。ウィリアムはそこで孤児院の院長から、イレーナを含む少女数人が里親保護プログラムを手掛ける慈善財団を名乗る者たちに連れ出されたことを知らされました。
実はこの慈善財団の裏の顔は人身売買を生業とする犯罪組織であり、集めた身寄りのない少女たちを世界各国の顧客や売春宿などに売っていたのです。この時点ではまだ犯罪組織のことを知らないウィリアムでしたが、孤児院の少年ニッキー(ヤン・プラザルスキー)の協力を得てイレーナの行方を探し始めました。
ICHIGEKI 一撃のネタバレあらすじ:承
ウィリアムは院長にホテルの部屋の番号を伝え、何かあったら連絡をするよう伝えて一旦ホテルに引き上げました。しかしその直後、ウィリアムは犯罪組織の者に襲撃されました。ウィリアムは刺客を返り討ちにし、黒幕を聞き出そうとしましたが、相手が口を割らなかったのでやむなくとどめを刺しました。
翌日、犯罪組織は口封じに院長を惨殺しました。そのことを知ったウィリアムはニッキーに連絡先を渡し、事件の捜査にあたっている女刑事カーシャ・ラトー(アグニェシュカ・ヴァグネル)と知り合います。カーシャと共に警察署に出向いたウィリアムは失踪者リストを調べますが、そこにはイレーナの名前はありませんでした。
それから程なくして、孤児院から犯罪組織に連れ出された一人の少女が死体となって発見されました。この少女は慈善財団の正体に気付き、逃げ出そうとしたところを見せしめとして殺害されたのです。カーシャと共に現場に向かったウィリアムはイレーナが残した暗号を見つけました。
それからウィリアムはニッキーの協力を得てイレーナが断片的に残していった暗号を拾い集め、その結果“国際同盟連合”なる組織や駐ワルシャワのトルコ大使館も関わる大々的な人身売買ビジネスの存在に辿り着きました。一方、ウィリアムから復職を拒まれたCIAの関係者は、ウィリアムの情報を犯罪組織に流してしまいました。
ICHIGEKI 一撃のネタバレあらすじ:転
国際同盟連合を調べ上げたウィリアムは、孤児院で見かけた“イターラ募金”が怪しいと睨み、早速イターラ募金の事務所に潜入しました。ウィリアムはそこで、国際的な人身売買のオークションの存在を嗅ぎつけました。
ウィリアムは国際同盟連合の者がこのオークションに一枚噛んでいることを知り、カーシャと共にその者の自宅に乗り込みましたが、既にその者は犯罪組織に口封じとして抹殺されており、ウィリアムとカーシャは犯罪組織の者から銃撃を受けました。組織の者を返り討ちにしたウィリアムは負傷したカーシャの応急措置をし、イレーナを連れ去った者の顔を知るニッキーの協力を得て大使館を見張ることにしました。
そしてウィリアムはこの日の夜に、文化科学宮殿で大使館のパーティーが催されること、そのパーティーに財団のトップにして犯罪組織のボスであるファイザル(マット・シュルツ)が出席することを知ります。
ウィリアムはCIA時代のツテを頼り、ロシア大使館の関係者に成りすましてパーティーに潜り込みました。ウィリアムはファイザルと言葉を交わしますが、イレーナの残した暗号からこのパーティーがウィリアムを誘き寄せるための罠であることを見破りました。
ICHIGEKI 一撃の結末
ウィリアムはイレーナが無事であることを確認し、必ず彼女を救い出すと誓って一旦会場から脱出しました。ウィリアムとカーシャは逆に組織に罠を仕掛けるべく、都心の売春宿で娼婦を買い、その娼婦を通じて犯罪組織の者を誘い出して叩きのめしました。
罠とも知らないファイザルは刺客を売春宿に差し向けましたが、あらかじめ待ち伏せしていたウィリアムとカーシャは組織の者たちを激しい銃撃戦の末に全滅させました。ウィリアムは負傷したカーシャをその場に残し、ファイザルのいる組織のアジトに単身で乗り込みました。
ウィリアムはそこで初めてイレーナと対面、ファイザルに対決を挑みました。真剣での勝負の末、ウィリアムはファイザルを一刀両断に斬り殺し、無事にイレーナを助け出すことに成功しました。
アラスカに戻ったウィリアムはイレーナとニッキーを引き取り、穏やかな暮らしを送っていました。イレーナは今は幸せに暮らしているとワルシャワのカーシャに手紙を書きました。
以上、映画「ICHIGEKI 一撃」のあらすじと結末でした。
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