マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態の紹介:1992年アメリカ映画。殺人事件を巡って繰り広げられる騒動を描いたコメディ作品。大金を動かす取引を控えていた証券マンのビルは、妹マーシーから至急帰省して欲しいと頼まれた。義父で田舎町の町長ピーターが、犯罪に手を染めようとしているらしい。仕方なく車で向かっていたビルは、道中で警察に追われていた女性サリーに脅され身ぐるみを剥がされてしまった。財布には取引に使う重要なメモが入っていたため、ビルは必死に取り戻そうとする。一方、ピーターは双子の弟マットから金をゆすられ、彼を殺害する計画を立てていた。別題は「緊急事態/なんでそうなる夏休み!」。
監督:フランシス・ヴェベール 出演者:マシュー・ブロデリック(ビル・キャンベル)、ジェフリー・ジョーンズ(マット・スカーンズ/ピーター・バン・デル・ヘブン)、ハイジ・クリング(サリー)、マイケル・モンクス(ジム(兄))、ジョン・C・ライリー(ジム(弟))ほか
映画「マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態の予告編 動画
映画「マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態」解説
この解説記事には映画「マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マシューブロデリックの緊急事態のネタバレあらすじ:起・夏休みの騒動
舞台は1990年代のアメリカ。夏休み明けの小学校で、児童達が休暇中の思い出を発表していました。教師に指名された少女マーシーは、「義理のパパが殺されて うちは大騒動だったの」と言い出します。田舎町バズソーで町長を務める義父ピーターが、双子の弟であるマット・スカーンズに殺害されたのだと。クラスメイトに請われるまま、マーシーは田舎町の大騒動を語り始めます。
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嵐の夜、殺人鬼マットはバズソーの町に現れました。彼はピーターと瓜二つで、眼鏡が無いと一歩先も見えない近眼なところも一緒です。マットはピーターの身代わりに15年間も無実の罪で服役させられ、必ず兄に復讐しようと考えていました。ピーターに電話をかけ、明日金を持って材木置き場に来いと脅すマット。ピーターは怒って汚い言葉を吐き散らします。その電話の内容を、マーシーが物陰からこっそり聞いていました。
ピーターは善良で立派な町長などではなく、犯罪者なのだと知ったマーシーは、都会で働く証券マンの兄ビル・キャンベルを頼ることにします。早速ビルに電話し、1日だけでも帰って来て欲しいと頼み込みました。ビルは社長の厳命でデイジー社の株を買う取引に臨んでいる最中です。交渉の結果14億ドルで話がまとまり、週末にオアハカの別荘へ契約書を持っていくことになりました。
管理人のホゼ・ロドリゲスの電話番号が書かれたメモを渡されたビル。あとは週末までに彼に連絡を取ればほぼ契約成立です。ビルは仕事が忙しいからと言い訳しますが、押しの強いマーシーに根負けして翌日帰省することにしました。
マシューブロデリックの緊急事態のネタバレあらすじ:承・強盗と殺人事件
車でバズソーに向かっていたビル。すると警察に追われていた女性サリーに侵入され、銃で脅されてしまいます。森の中でサリーは車を奪い、更に通報防止のためビルの服を全て脱がせ持ち去ってしまいました。全裸で残されたビルは困り果て、ヒッチハイクを試みます。
すると2人組の男性を乗せたボロボロの車が停まってくれました。乗っていたのはバズソーの森に住む兄弟で、どちらもジムという名前です。途中で畑の案山子から服を拝借し、ビルはバズソーの家へ何とかたどり着きました。
一方、サリーは車を乗り捨て森の中を逃げていました。彼女はビルの財布を取り出し、現金を抜いてジム達の家の前に投げ捨てます。財布にはロドリゲスの連絡先が書かれたメモが入っていました。バス停を目指して森の中を彷徨っていたサリーは、偶然材木置き場にたどり着きます。そこではピーターとマットが銃を撃ち合っていました。
慌てて隠れたサリーに気付かず、ついにマットはピーターを絞殺します。逃げ出したサリーはしばらくマットに追いかけられますが、何とか逃げ切ることに成功しました。マットはピーターになりすまし、財産を全て手に入れようと考えます。その企みにいち早く気付いたマーシーがビルに報告しますが、彼は財布探しに追われてそれどころではありませんでした。
マシューブロデリックの緊急事態のネタバレあらすじ:転・行き違い
翌日。サリーの件で警察に向かっていたビルは、道中でサリー本人を発見しました。財布はどこだと掴みかかると、サリーは凄まじい速さで逃げ出します。捕まえては殴る蹴るの暴行を受け、ボロボロになりながらもサリーを捕獲したビル。やっと財布をジム達の家で捨てたと聞き出し、2人で森に向かいます。
一方、マットは材木置き場でピーターの遺体を埋めようとしていました。しかしうっかり眼鏡を踏んで割ってしまい、はっきりと物が見えないまま作業を進めていきます。そこに現れたのは、弟の方のジムでした。泥酔していた彼はマットが放った土を受けて、ピーターの横に倒れてしまいます。十分な深さの穴を掘ったマットは、ピーターと勘違いしてジムを埋めてしまいました。
その後、兄の方に助けられた弟の方のジム。2人はピーターを見ても町長とは気付かず、更には死亡していることにすら気付かず、ただの酔っ払いだと勘違いして家まで運びました。そこでビルの財布を見つけたジム達は、ピーターの物だと考えポケットに入れてやります。
当然ながら物言わぬピーターを見た2人は、きっと酒が欲しいのだろうと思い馴染みの酒場へ連れて行きました。そこでやっと遺体だということが判明し、ジム達は殺人容疑で連行されてしまいます。
マシューブロデリックの緊急事態の結末:マットの企み
ジム達が捕まった頃、彼らの家を調べていたビルとサリー。しかし当然財布は見つかりません。急速に距離を縮めた2人は静かにキスを交わしました。それを覗き見していたのはマットです。彼はピーター殺しを目撃したサリーを殺害しようと発砲しました。驚いたビルとサリーは急いで逃げ出し、途中熊にまで襲われながら何とかビルの家に逃げ込みます。
ビルが警察に電話をかけている間、1人になっていたサリーはマットに襲われました。そこに母とマーシーが帰宅します。マットはビル達に銃を突きつけ、自分の正体と目的を明かして金を奪おうとしました。ビルは会社に電話をして出鱈目の取引を指示します。マットは人質としてサリーを車のトランクに押し込み、ビルを連れて銀行へ向かいました。
隙を見て逃げ出したビルはトランクをこじ開けようとしますが上手くいきません。その内にマットが戻って来てしまい、サリーを乗せたまま車で逃走しました。ビルは他人の車を拝借して後を追いかけます。並走し、ぶつかり合う2台の車。弾みでマットは眼鏡を落とし、衝撃でトランクが開きました。ビルは車を運転しながら、何とかサリーを助けようとします。
工事中の橋へ突っ込みかけたところで、サリーを救出し脇道にハンドルを切ったビル。ようやくマットが眼鏡を拾い上げた時、車は橋の上から遥か下に落下しました。一安心するビルの携帯電話に社長から電話がかかってきます。実はデイジー社は倒産寸前で、危うく14億を損するところでした。功績だと褒める社長の電話を切り、ビルはサリーとキスを交わします。
ビルは会社を辞め、バズソーでサリーと結婚しました。町長の席が空いたため、立候補を決意します。幸せな2人がヒッチハイクをすると、ちゃっかり脱獄したジム達が車に乗せてくれました。
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これが夏休みの思い出だとマーシーが結び、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「マシュー・ブロデリックの緊・急・事・態」のあらすじと結末でした。
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