ペーパーハウス/霊少女の紹介:1988年イギリス映画。現実と絵の世界を行き来する少女アンナ。その揺れ動く心を繊細に描いたホラー作品。ノートに家の絵を描いたアンナは、その後失神して倒れてしまう。目を覚ますと自分が描いた絵の世界に入り込んでいた。失神を繰り返しては絵の世界へ入っていくアンナ。そこで出会った少年マークと親交を深めていくが、2人に謎の男の恐怖が迫る。
監督:バーナード・ローズ 出演者:シャーロット・バーク(アンナ)、エリオット・スピアーズ(マーク)、グレン・ヘドリー(アンナの母親)、ベン・クロス(アンナの父親)ほか
映画「ペーパーハウス/霊少女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ペーパーハウス/霊少女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ペーパーハウス/霊少女」解説
この解説記事には映画「ペーパーハウス/霊少女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ペーパーハウス/霊少女のネタバレあらすじ:アンナの絵
舞台は1980年代のイギリス。11歳の誕生日を迎えたアンナは、学校でノートに絵を描いていました。広い草原と小さな庭、そして2階建ての簡素な家。クラスメイトにノートを取られそうになったアンナは机を引いて彼女を転ばせ、廊下に立たされてしまいます。そこで突然めまいを覚えて意識を失いました。アンナは自分が描いた絵そっくりの世界を夢に見ます。その後迎えに来てくれた母親の車で早退しますが、口論となり結局学校に戻されてしまいました。仕事で忙しい母と、単身赴任で家にいない父。孤独を抱えたアンナはまた失神し、再び絵の世界で目を覚まします。絵の世界には誰もおらず、家のドアも開きません。夜、往診に来たニコルス医師から数日の休養が必要だと言われたアンナ。思わず不満を漏らすと、ニコルス先生はもう1年も寝たきりの少年のことを話します。
ペーパーハウス/霊少女のネタバレあらすじ:絵の中の少年
ノートを取り出したアンナは、家の窓辺に少年の姿を描き加えました。眠りに就いたアンナはまた絵の世界に入り込みます。2階の窓辺には少年がいました。彼は「早く帰れよ ここは危険なんだ」と警告します。目を覚ましたアンナは鉛筆を手に取り、徹夜で家の中の様子を描き上げました。アンナの狙い通り、次に絵の世界へ行くと家の中に入れるようになっています。少年に会いに行ったアンナは、彼の脚が動かないことを知りました。きちんと脚を描かなかったせいだと責任を感じるアンナ。マークと名乗った少年は、自分は絵ではないと腹を立てました。その後アンナはマークが寂しくないように、遊び道具や海や灯台など、色々なものを描き足していきます。アンナはニコルス先生に寝たきりの少年について尋ねました。彼は起きられるのにその気が無いのだとニコルス先生は言います。その少年の名前も「マーク」でした。
ペーパーハウス/霊少女のネタバレあらすじ:顔の無い男
絵の世界に父がいれば、マークを抱えて運んでくれるだろうと考えたアンナは、早速父の姿も描き加えます。しかし怒っているような顔になってしまい、苛立ったアンナは真っ黒に塗り潰してしまいました。アンナは怒った父が夢に出て来るのではないかと非常に恐れます。次に絵の世界へ行くと、夜が訪れていました。マークは「奴らが来た」と怯えています。アンナが窓の外を見ると、影のように黒い男が立っていました。父だと思ったアンナは家に入れようとしますが、父は突然金ヅチを振り上げ襲いかかって来ます。マークと階段下に隠れたアンナ。マークの提案で、絵から父の姿を破り取ることにしました。眠っている自分の体を動かし、紙を手に取ってゆっくりと破ります。すると枕元のろうそくの火が紙に燃え移りました。絵の世界の地面が裂け、炎が噴き出します。アンナは絵の世界の父に連れ去られ、何度も胸部を殴打されました。必死の思いで駆けつけたマークが金ヅチで父を殴り、撃退します。父は炎に飲み込まれ、家も焼けてしまいました。
ペーパーハウス/霊少女のネタバレあらすじ:淡い恋心
目覚めるとアンナは病院にいました。容態が急変したため、救急搬送されたのです。両親が心配そうに付き添っていました。父はアンナの療養も兼ねて、皆でデボンへ行こうと提案します。しかしアンナは父に対し心を開けず、拒絶するような態度を取ってしまいました。夢を見なくなったアンナは、新しい絵を描き始めます。何でも生み出せるようにと、鉛筆も描き加えておきました。また夢を見るようになったアンナはマークと再会します。すっかり健康になった彼は灯台から走り出てアンナを迎えました。マークは「ここで暮らそう」と言い、2人はキスを交わします。マークがヘリコプターを欲しがるので、アンナは鉛筆を貸してあげました。灯台に戻り手を振るマークに、アンナは思わず「置いて行かないで」と叫びます。
ペーパーハウス/霊少女の結末:少女の成長
退院して旅行の準備をするアンナは、父から現実世界のマークが死亡したことを聞かされます。予想していたとはいえ、ショックを隠せないアンナ。デボンに着いた彼女はホテルの窓から絵の世界そっくりの灯台を見つけ、嬉しくなって1人崖の上へ向かいます。するとマークを乗せたヘリコプターが現れました。縄梯子が下ろされますが、小さなアンナでは手が届きません。崖の縁で一生懸命手を伸ばすアンナ。しかしマークの「サヨナラ」という声と共にヘリコプターは離れていきました。次の瞬間、駆けつけた母によってアンナは引き戻されます。「彼はもう心配ないわ」と笑うアンナ。駆けつけた父とアンナが抱き合い、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ペーパーハウス/霊少女のあらすじと結末でした。
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