ピラニアの紹介:1978年アメリカ映画。『ジョーズ』の大ヒットを受けてロジャー・コーマンのニューワールド・ピクチャーズが送り出した動物パニック映画。1950~60年代に日活や東映の作品に女優として出演し、後に渡米した筑波久子がコーマンに持ち込んだ企画で、彼女はチャコ・ヴァン・リューウェンという名前で製作に携わっている。『グレムリン』のジョー・ダンテ監督の出世作。
監督:ジョー・ダンテ 出演者:ブラッドフォード・ディルマン(ポール・グローガン)、ヘザー・メンジース(マギー・マッキューン)、ケヴィン・マッカーシー(ロバート・ホーク博士)、キーナン・ウィン(ジャック)、ディック・ミラー(バック・ガードナー)、バーバラ・スティール(メンジャース博士)ほか
映画「ピラニア」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ピラニア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ピラニアの予告編 動画
映画「ピラニア」解説
この解説記事には映画「ピラニア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ピラニアのネタバレあらすじ:起・謎の軍施設
山中で迷ったティーンの男女のハイカーが夜、キャンプする場所を探そうと、立ち入り禁止の表示を無視して金網をくぐる。そこにはプールがあり、寝る前に水浴びしようと二人はそこに飛びこむが、何物かに二人は襲われ血を流してプールに沈む。
行方不明になった二人、バーバラとデヴィッドの捜索を依頼された調査代行会社の捜査員マギーがジープを運転して山に入り、妻と別れ山小屋に一人娘と共に暮らしているポールを訪れ半ば強引に案内人にする。二人はバーバラとデヴィッドが忍び込んだ、軍の閉鎖された研究施設に入る。
プールの脇にバーバラのペンダントを見つける。不気味な動物の実物や標本がいる建物の中にはバーバラとデヴィッドの荷物があった。マギーがプールの水を抜くためのレバーを動かしたとき、水を抜くのをやめさせようと男が襲いかかる。男は反撃されて一度は気を失ったものの、マギーが乗ってきたジープを奪って逃走する。しかし、結局事故を起こしてポールの山小屋にかつぎこまれる。
ピラニアのネタバレあらすじ:承・相次ぐ犠牲者
ポールは自動車をもっていないので、ケガした男をいかだで運ぶ。男はロバート・ホーク博士で、ベトナム戦争が終結し施設が閉鎖された後も一人で研究を続けていた。彼らは冷水に適応したピラニアを生み出したと言う。
マギーがプールの水を抜いたことにより、その危険な食肉魚が一般河川に飛びだしてしまったのだ。ポールの友人のジャックは既に釣り中にピラニアに足を食われて死んでいた。さらにボートで釣りをしていた男がピラニアに殺され、転覆したボートの上にいたその息子を救おうとしてホーク博士も命を落とす。
ピラニアのネタバレあらすじ:転・軍事機密
ポールはダムの放水を止めさせる。通報を受けた軍が直ちに出動。どうやら軍は今日の事態を予期していたようだ。ワックスマン大佐と、ホーク博士と友だち以上の仲だったと言うメンジャース博士はそのダムにピラニアを集めて毒殺すると計画する。
ポールはピラニアが支流に逃げこむ可能性があると主張するが、大佐は聞き入れない。安全保障上この作戦は秘密にしなければならない。ポールとマギーは軍の監視下に置かれる。監視の兵士を驚かせてジープを奪って逃走するが警察につかまり留置場に入れられてしまう。
ポールが心配していたのは下流でサマーキャンプに参加している娘のスージーだった。一方、大佐は、下流のロスト・リバー湖でバック・ガードナーが代表を務めるリゾート施設に出資していて、翌日の施設オープンをピラニア騒ぎでだいなしにされたくなかった。
ピラニアの結末:パニック
翌朝、マギーは檻の中の水道管を壊し、看守役の警官を呼び出して殴り、ポールを連れてパトカーで脱走する。そのころ、浮き輪で川を泳ぐ競争をするサマーキャンプの子供たちをピラニアがかみ始めパニックになる。ポールの娘スージーは浮き輪競争を逃げていたが、皆を助けるためにゴムボートで川に漕ぎ出す。でも、ポールがキャンプ地に着いたとき、インストラクターの一人が犠牲になってしまっていた。
マギーはバック・ガードナーに電話をするが、ピラニアの話を真に受けてもらえない。多くの人々が迫りくる危険を知らずロスト・リバー湖でくつろいでいた。だが、最初に潜水中の男がピラニアに食われ、やがて湖岸近くにいた人々が次々と襲われていく。メンジャース博士と共にリゾートを視察に来ていたワックスマン大佐も舟から落ちて食われてしまう。
ポールはモーターボートでマギーと精錬所の跡を目指す。タンクに残った廃液を出してピラニアを殺すためだ。だが、精錬所の機械室は水没していた。100数えて帰ってこなかったら逃げろとマギー命じてポールは水中に飛びこむ。ポールはピラニアの襲撃に耐えながら廃液のタンクを開け、辛うじて水上に上がる。
湖岸には多数の犠牲者と、ポールを含むもっと多数の負傷者がいた。メンジャース博士はインタビューに答えて、自分の責任には触れず、「もう心配はありません」とほほ笑むのだった。
以上、映画「ピラニア」のあらすじと結末でした。
先程BS12で鑑賞しましたが、まぁ暇つぶしにはなりましたね。一回観れば充分ですね。
ところで起の施設にいた、ちっこい生物の存在は何だったのでしょう?