猿の惑星の紹介:1968年アメリカ映画。猿の惑星シリーズ1作目。ピエール・ブールの小説を映画化。TVシリーズ「ミステリー・ゾーン」のクリエイター・ロッド・サーリングと、赤狩りの被害者して知られるマイケル・ウィルソンが脚本を担当。猿のメーキャップとラストシーンが話題となり大ヒット。多くの続編が作られ、リメイクも繰り返されている。
監督:フランクリン・J・シャフナー 出演:チャールトン・ヘストン(ジョージ・テイラー)、キム・ハンター(ジーラ)、ロディ・マクドウォール(コーネリアス)、リンダ・ハリソン(ノヴァ)、モーリス・エヴァンス(ザイアス)、ジェームズ・ホイットモア(議長)、ジェームズ・デイリー(オノリア)、ほか
映画「猿の惑星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「猿の惑星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
猿の惑星の予告編 動画
映画「猿の惑星」解説
この解説記事には映画「猿の惑星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
猿の惑星のネタバレあらすじ:起
1隻の宇宙船が旅を続けています。船長のテイラーは航海日誌を書き終えると、他の3人同様人工冬眠へ。その時点で船内時間は1972年7月14日。地球を後にしてから6ヶ月が経過していました。しかし、光速を超える航行スピードのため、地球では700年もの年月が過ぎ去ったはずです。やがて宇宙船はある惑星に着陸。冬眠装置の不調のため、乗組員の1人は死亡していました。おまけに着陸地点が池だったため、テイラーたちが外へ出ると宇宙船は沈んでいきます。
猿の惑星のネタバレあらすじ:承
岸に上がり、辺りの探検を始めるテイラー、ドッジ、ランドンの3人。荒涼とした岩場や緑地地帯を進みますが、生き物の姿は見当たりません。ただ奇妙なオブジェのようなものがあり、知的生命体がいる可能性は高いようです。汗をかいた3人が水浴びをすると、置いておいた服が誰かに持ち去られています。犯人は人間そっくりの姿をした生物たちでした。彼らに敵意がないのに安心するテイラーたちですが、間もなく別の生物が現れます。それはどう見ても馬にまたがっている猿の集団でした。
猿の惑星のネタバレあらすじ:転
“人間”たちを捕獲しようとする猿たちに追われ、3人は必死に逃げます。しかし、ドッジは射殺、ランドンは行方知れずとなり、テイラーは弾が当たって失神。猿たちに生け捕りにされます。猿のコミュニティーに連れてゆかれたテイラー。研究室で実験の対象となりますが、銃弾が声帯を傷つけたため声が出ません。ジーラとコーネリアスという科学者の猿たちはテイラーに知能があることを知り、人間研究の意欲を募らせていきます。
猿の惑星の結末
やがて声が出るようになったテイラーはコミュニティーのリーダーたちに自分がどうやってここへ来たのか話しますが、猿社会の安定を重んじるリーダーはその事実を隠蔽し、真実を追求するジーラたちとの対立を深めるのです。結局、テイラーは猿の世界を離れ、誰もまだ足を踏み入れていないという土地へと旅立ちます。そして、ある浜辺で驚くべきものを発見。それは砂に埋まった自由の女神像でした。その惑星は文明の滅亡した地球だったのです。
「猿の惑星」感想・レビュー
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この映画はとても印象に残っています。未来を題材にした映画というと科学技術の進んだ未来社会をイメージしていました。しかし、この映画で描かれている未来というのはそれに反してかなり原始的な社会です。映画を観ていくと洞窟の中の地下鉄跡などが登場します。そして最後のシーンでの海岸に埋もれる自由の女神像。とにかく、それまでに思い描いていたイメージを覆した印象に残る映画でした。
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この映画を、ブラウン管カラーTV時代の、映画を流す番組で、昭和46年うまれの自分が小学生だか中学生の頃、吹き替え版を見て、衝撃を受け、他人に好きな過去の映画はと、聞かれると「猿の惑星」と答えるぐらいです。SF物と言うと「スター・ウォーズ」や「スター・トレック」や」「宇宙戦艦ヤマト」や「ガンダム」のイメージでしたので、此の様なのは初めてだったので、強く印象に残り、思い返すたびに、当時の子供時分に見た時に、体にわいたジュワーッとの感覚までも読み替える程に好きな映画です。余談ですが、既に、故人であるFS小説作家の眉村卓さんの小説も、何か類似の感覚のする小説な感じでオススメです。
猿の惑星、ただただビックリでした。初めて見たのは小学生の頃でしたが、こんな猿が人間を支配することがあるのかと、この作品の発想力には、本当に驚きと感心を抱かざる得ませんでした。この後も、シリーズ化されますが、この最初の作品が一番衝撃作品でした。映画って、本当に面白いですね。