500ページの夢の束 の紹介:2017年アメリカ映画。自閉症のためカルフォルニア州オークランドのグループホームに暮らす若い女性、そんな彼女の生きがいはスタートレックを見ること。そしてグループホームを出て自立し姉とその赤ちゃんと一緒に暮らすことです。ある日、目にしたスタートレックの脚本コンテストに応募するも、郵送では間に合いません。彼女はオークランドからハリウッドまで約600キロを自力で向かい500ページの脚本を届けようとします。彼女の夢と希望のこもった500ページの脚本は届くのでしょうか?『500ページの夢の束』は自閉症の女性が脚本作成と旅をとうして自立していく姿を描き批評家からも好意的に受け止められた映画です。
監督:ベン・リューイン 出演:ダコタ・ファニング(ウェンディ)、トニ・コレット(スコッティ)、アリス・イヴ(オードリー)、リヴァー・アレクサンダー、マイケル・スタール=デヴィッド、ほか
映画「500ページの夢の束」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「500ページの夢の束」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
500ページの夢の束の予告編 動画
映画「500ページの夢の束」解説
この解説記事には映画「500ページの夢の束」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
500ページの夢の束 のネタバレあらすじ:起・スタートレック脚本コンテストへの挑戦
ウェンディ(ダコタ・ファニング)は自閉症のため、カルフォルニア州オークランドでスコッティ(トニ・コレット)の指導を受けながらグループホームで暮らしています。なぜかアメリカ国家を歌い続ける女性など多様な人が暮らすグループホーム。ウェンディの生活はスコッティに毎日着るものまで管理されるものの、シナボン(菓子パンのチェーン店)で働く毎日は退屈ですが、スタートレックを見るのが趣味で生きがいです。ウェンディの姉のオードリー(アリス・イヴ)は結婚して出産、二人の母は他界しています。
ある日、ウェンディはスタートレックの脚本コンテストがあることを知り、挑戦を決意し脚本を書き始めます。ウェンディは脚本をスコッティに見せても、スコッティには理解できないスタートレック用語があり、シナボンの同僚も彼女の知識に驚きます。オードリーが生まれた赤ちゃんの写真を携えウェンディを訪問します。ウェンディはグループホームから出たいため、オードリーと赤ちゃんと一緒に暮らしたいと申し出ます。オードリーはまだ無理と断りますが、ウェンディはパニックになりスコッティに慰められます。ウェンディは土曜日の夜に、肝心の脚本コンテスト締め切り日の火曜日には郵送では間に合わないことを知ります。
500ページの夢の束 のネタバレあらすじ:承・ハリウッドへの旅立ち
日曜の朝、ウェンディは脚本をコンテスト主催のパラマウント社がある、ロサンゼルス・ハリウッドまで届けに行くこと決意します。早朝出発するウェンディの後をペットのピートがついてきます。バスで行くことしか知らないウェンディははなんとかロサンゼルス行きのバスに乗りますが、ピートがバスの中で小便をしてしまいバスから降ろされてしまいます。スコッティはウェンディが行方不明になった事に気づき、オードリーに電話してもどこにいるかわからず警察に捜索願いを出します。
バスから降ろされ、途方に暮れるウェンディは途中、お金も奪われてしまいます。ウェンディは子供のころピアノでひいた歌を歌いながらハリウッドを歩いて目指します。コンビニでチョコレートを買っていたら店員に騙されそうになりますが、ある老女に助けてもらい、老女の乗るバスでロスまで行くことにします。オードリーはウェンディが心配、ウェンディはハリウッドに行くと推測し、彼女を探しに行くことを決意します。スコッティは電話をかけまくり、ウェンディを探します。
500ページの夢の束 のネタバレあらすじ:転・ウェンディを探すオードリーとスコッティ
老女とバスでハリウッドに向かウェンディ、そのバスは事故に遭い、ウェンディは病院に運ばれ一夜をすごします。スコッティは電話した病院にウェンディがいることをつきとめ、病院に向かいます。オードリーはスコッティからメッセージを受け、その病院に向かいます。月曜の朝、目覚めたウェンディは、ピートを置いて病院を脱走しますが、脚本の一部を失くしてしまいます。病院に着いたスコッティは脚本の一部を見つけます。オードリーも病院に駆けつけ、ウェンディの行方を病院関係者に聞きますが、わかりません。
再び歩くウェンディはゴミ箱から紙をみつけ、無くした脚本の一部を手書きで書き始めます。バス停でロスまでの切符を買おうとするウェンディ、もうロス行きのバスはないと言われ、一夜をバス停で過ごします。スコッティとオードリーは安ホテルに宿泊し、ウェンディのことを語り合います。翌朝の火曜日は脚本提出の締切日、ウェンディはロス行きの切符を買おうにもお金がたりませんが、ねばりにねばってバスに乗り込みます。
500ページの夢の束 の結末:500ページの脚本の運命、姉妹の絆
ウェンディはハリウッドに着きます。スコッティとオードリーもハリウッドを目指すことにします。ハリウッドのウェンディは途中、警察に見つかります。捜索願の出ている顔と一致すると見た警官は彼女を追います。怯えるウェンディに対し、警官はクリンゴン語(スタートレックに登場するクリンゴン人の言葉、スタートレックのファンには話せる人もいる)で話し、彼女を安心させ保護します。警察でウェンディはオードリーとスコッティに会います。スコッティは脚本の一部をウェンディに渡し、脚本コンテストを主催するパラマウント社まで向かいます。
パラマウント社でウェンディは担当者に脚本を手渡そうとしますが、担当者は「郵送のみ」と断ります。ウェンディは抗議し脚本を置いて帰ります。パラマウント社も脚本を受け付けたようでした。ウェンディはスコッティとオードリーと喜びます。コンテストの結果を待つウェンディ。しかし残念ながら脚本コンテストの結果は落選でした。オードリーからの手紙を受け取るウェンディ、赤ちゃんが会いたいという自宅への招待状でした。オードリーの自宅で子供の頃に遊んだピアノを弾くウェンディ。今回の旅の経験で、グループホームから出てオードリーと赤ちゃんと暮らし自立できるかもしれない、希望の表情がありました、エンディングソングが流れる中、ペットのピートもウェンディに会いにオードリーの家に入っていきます。
以上『500ページの夢の束』のあらすじと結末でした。
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