ポリス・ストーリー3の紹介：1992年香港映画。ポリスストーリーの第3弾で、今作では前作までの舞台である香港を飛び出して、マレーシアにも範囲を広げてジャッキーチェンが捨て身のスタントを行いました。
監督：スタンリー・トン 出演：ジャッキー・チェン、ミシェル・キング、マギー・チャン、トン・ピョウほか
映画「ポリス・ストーリー3」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ポリス・ストーリー3」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ポリス・ストーリー3」解説
この解説記事には映画「ポリス・ストーリー3」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ポリス・ストーリー3のネタバレあらすじ：答案アジアの麻薬王を追うことに
チャン刑事は凶悪犯人を逮捕した後、恋人とともに幸せな毎日を過ごしていました。ある時、東南アジアの麻薬王、チェイバという男を捕まえるために、香港警察と中国警察が組むこととなり、チャンは香港警察の代表としていくこととなりました。中国からは国家保安局のヤンという女性が来て、チャンと会うと、彼に囮捜査の仕方を教えます。
ポリス・ストーリー3のネタバレあらすじ：チェイバの腹心、パンサー
そして彼らは、チェイバの腹心に近づくために刑務所にいるパンサーという男に会います。あろうことかチャンはパンサーを出獄させると、香港まで同行するようにと言います。そこでパンサーは二人に協力をし、チェイバに会うことになります。
ポリス・ストーリー3のネタバレあらすじ：チェイバの中へ侵入
チェイバに会ったチャンたちは、秘密警察に逮捕されそうになりますが、そこをなんとか切り抜けることで彼に気に入られ、彼の麻薬取引現場を見せてくれることになります。そこでチェイバは同席していたシンジケートたちを殺し、全ての麻薬を独り占めしてしまいます。チャンはマレーシアのクアラルンプールへ潜入します。そこではチェイバの妻が刑務所に収監されており、死刑に処されるというので、チェイバはチャンたちとギャングを組んで脱獄させようと計ります。
ポリス・ストーリー3の結末：チャンの正体がバレる
そんなとき、偶然チャンの彼女がクアラルンプールへきており、チャンの正体をチェイバに知られてしまうという大失態を犯してしまいます。それにより、彼女はチェイバに連れ去られてしまい、チャンは必死に追跡を行います。ヘリコプターから彼女を落とされたチャンの怒りは頂点に達し、道や屋根をつたいチェイバを追い詰めていき、チェイバはヘリコプターの爆発により死亡してしまいます。そのあと、チャンはチェイバの妻を再逮捕し、妻が知っている銀行口座の内容を知ります。
「ポリス・ストーリー3」感想・レビュー
-
この30年後に、ミシェル・ヨーがアカデミー主演女優賞を受賞するとは、この時に誰が予想したでしょうか。
人生は長いですよね。 -
この映画「ポリス・ストーリー3」は、ジャッキー・チェン自身が一番好きだと語っている、”ポリス・ストーリー”シリーズの「香港国際警察」「九龍の眼」に続く第3弾となる作品です。
この映画はシリーズ3作目とあって、今まで以上に一段とスケール・アップしていて、中国、カンボジア、マレーシアを舞台にジャッキー・チェン扮するチェン刑事の命知らずの体を張ったアクションが炸裂していて、面白さもよりハードにスケール・アップしています。
香港国際警察のエース、チェン刑事に「超級計画」と呼ばれる危険なミッションが下ります。それは、麻薬を全世界にばらまいている犯罪組織に潜入し、その組織を壊滅させよというものでした。
早速、潜入のために中国本土に飛んだチェンを待ち受けていたのは、国家保安局の女部長ヤン(ミシェル・ヨー)の手荒い歓迎でした。やがて二人は組織への潜入に成功し、組織の一員として犯罪王チャイバと行動を共にする事になるのです—-。
カンボジア、マレーシアと世界を股に架けた組織犯罪の全貌を掴んだチェンは、遂にチャイバ逮捕のための追跡を開始し、ヘリコプターや列車をものともしない壮絶なアクションが展開していくのです—-。
ストーリーの粗削りさと潜入捜査というカセが、ジャッキーの奔放で破天荒な魅力を少し削いでいるようなキライはあるものの、ラスト30分の壮絶なアクションはやはりお見事で、ジャッキー・ファンなら必見の映画ですね。
ヘリコプターを使った空中アクション、爆走する列車の上での対決など、これでもか、これでもかという見せ場の連打は”感動的”ですらあります。
そして、この映画で特筆すべきは、ジャッキー以上に頑張ったミシェル・ヨーで、彼女の体を張った命がけの演技が、これまた凄いのです。その凄さといったら、激走する車から本当に落ちてみせたり、バイクで列車の屋根に飛び乗ったりするのですから、本当に彼女の”本物のアクション女優”としての見事さには惚れ惚れとしてしまいます。
後の「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」で、中国人のエージェント役で、華麗なアクションを披露したミシェル・ヨーのアクションの原点がこの映画にあるのです。
因みに、彼女はそれまで芸名をミシェル・キングと言っていましたが、この「007/トゥモロー・ネバー・ダイ」からミシェル・ヨーに改名して出演するようになったという経緯があります。
ジャッキーチェンとミシェルキングのアクションが光る映画です。麻薬王を捕まえるため、敵組織に潜入した二人、気に入られるために奮闘する姿にはニヤリとさせられてしまいます。コミカルチックな部分もありますが、基本的にはシリアスなストーリーです。強い女性のカンフーアクションが見たいという方にオススメです。