高慢と偏見とゾンビの紹介:2016年アメリカ映画。1813年にジェーンオースティンが書いた小説「高慢と偏見」を元に、セス・グレアム=スミスが書いた小説「高慢と偏見とゾンビ」を映画化した本作では、5人の娘と貴族の男たちがゾンビと戦うストーリーが展開されます。
監督:バー・スティアーズ 出演:リリー・ジェームズ(エリザベス・ベネット)、サム・ライリー(ミスター・ダーシー)、ジャック・ヒューストン(ジョージ・ウィカム)、ベラ・ヒースコート(ジェイン・ベネット)、ダグラス・ブース(ビングリー)、ほか
映画「高慢と偏見とゾンビ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「高慢と偏見とゾンビ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
高慢と偏見とゾンビの予告編 動画
映画「高慢と偏見とゾンビ」解説
この解説記事には映画「高慢と偏見とゾンビ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
高慢と偏見とゾンビのネタバレあらすじ:19世紀にあふれるゾンビ
18世紀のイギリスでは、謎のウイルスによってゾンビが国中に広がってしまう事態になってしまい、人々はその対策に追われていました。その中でも、由緒ある家のベネット家の家主は、5人の娘であるエリザベス、ジェーン、キティ、リディア、メアリーたちに中国へ行かせ、現地で兵器の習得とカンフーの習得を行わせました。
高慢と偏見とゾンビのネタバレあらすじ:娘と男たち
そして父であるベネットの願いといえば、彼女らを裕福な家庭の男子と結婚させることだけだったのです。そこで、彼は金持ちの家庭が行っているボールに出席をします。そこにいたハンサムな青年、ビングリーにジェーンは惹かれてしまうのです。しかし、そこへゾンビが襲来し、さっそくベネット家の娘たちは持ち前のスキルを使って撃退していきます。その時、ダーシー大佐がその場におり、彼はエリザベスに襲われます。そして逃げる途中にジェーンはゾンビに噛まれてしまい、ダーシー大佐により監禁するよう言われますが、ジェーンは驚異的に回復していきました。
高慢と偏見とゾンビのネタバレあらすじ:エリザベス
横柄なコリンズはエリザベスにプロポーズし、それが理由でベネットは訪問をします。しかし、エリザベスは拒否をし、その後彼女は魅力的な兵士であるウィッカムという男性に出会います。彼らは人間の餌ではなく、豚の餌を食べているゾンビにあふれている教会へ行きました。ウィッカムは人間とゾンビが共存できるのではないかという錯覚を起こしてしまい、さらにエリザベスに駆け落ちを提案しますが、彼女は拒否をします。
高慢と偏見とゾンビの結末:ダーシーの戦い
その後ダーシーはエリザベスに接近して行きました。その後ダーシーはウィッカムが豚を餌にするゾンビを軍隊として使用するたくらみを知り、彼と戦うことになりました。エリザベスは傷を負ったダーシーを救い、晴れて彼らは結婚をするのでした。
「高慢と偏見とゾンビ」感想・レビュー
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どうせB級だろう…と観始めましたが、かなりのめり込んで観てしまいました。衣装も作り込まれていて綺麗ですし、設定も凝っていました。思ったよりきちんとした映画だったのでまた見直したいです。掘り出し物を見つけた気分になれました。
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ジェーン・オースティンの名作『高慢と偏見』に本当にゾンビを加えただけの映画。どうやら『高慢と偏見とゾンビ』自体に原作があるというではないか。それが映画化したということはどうなってるんだアメリカ。
それはともかく、ストーリーラインは意外にもオースティン版『高慢と偏見』へのリスペクトは非常に高く、原作(オースティンの方)を読了した人でもよく楽しめる一作である。高慢と偏見にゾンビという糸を織り交ぜたというのが正しいか。確かに冒頭でベネット姉妹がゾンビ討伐のために地下室で稽古をつけているシーンを見た時には「こいつぁB級だ!」という気持ちになったが、それは名作にゾンビが混じっている時点で悟るべきであった。しかし、ストーリーラインはしっかり高慢と偏見であるし、個人的に特に気に入っている、エリザベスがダーシーをこっぴどく振る一連のシーンは、お互いバトルしながらも原作をきっちり踏襲しているので感心してしまった。
ラストはまぁ、ゾンビがいるし仕方ないね!という終わり方だったが、続編が作られるのであれば観たいと思わせる一作だった。
時代物で、ごくごく真面目なジェーン・オースティンのお嬢様恋愛小説「高慢と偏見」がゾンビ映画になるなんて・・・。この小説が好きな私はあまりの意外性に笑ってしまいました。実際に観てみると、この組み合わせを考えた人は天才だな~と笑いの渦に巻き込まれていました。ギャップ萌えというものですかね。おしとやかだったはずのお嬢様がゾンビをぶった切るシーンは爽快でもあります。ゾンビ映画のはちゃめちゃさはありながらも、娘たちをいいとこに嫁がせるというこのお話のメインテーマはきちんと生きているのが素晴らしいと思いました。